ニュースの深層;「検察審査会 市民の司法参加とは」2010/10/21 15:26


みなさま、こんにちは。インターンの小田です。

1020日の「ニュースの深層」は、小沢一朗議員の強制起訴を受け て、「検察審査会」について国学院大学法科大学院教授で弁護士の四宮哲(しのみや さとる)
がゲストでした。


司法制度改革の一環として、
2009年に裁判員制度と共に改革された「検察審査会」ですが、その実については恥ずかしながら、理解できていませんでした。


検察審査会も、裁判員制度と同様に無作為に市民が
11人審査員として選ばれ、証拠を照らし合わせて、起訴が相当か否かを判断をしていきます。裁判員制度と併せて四宮さんは、市民の司法参加の意義について、 
・裁判そのものの透明化、フェアになること。 
・市民の意識が変わること。        を挙げられました。 
特に、後者については、検察審査会や、裁判員裁判に携わった人が「社会に関与した」という達成感、充実感を味わい、、具体的には選挙に行く様になったり、メディア報道などを鵜呑みにしなくるという効果もあるそうです。


番組の中で、印象的だったのは「死刑のように、プロでも一ヶ月以上も判断に苦しむことを一般市民に負わせるのはいかがなものか?」という問いかけに対して、「死刑という制度は、我々国民が選択したもの。その制度を持つと国民が決めた以上、その判断をもする責任がある。」という旨を仰っていたことです。但し、控え室で、四宮さんは死刑反対の立場であるとうかがいましたが。しかし、死刑反対の立場の方からの発言であればこそ思い発言ですよね。私たちは、単に、感情だけで「死刑にすべき!」と叫ぶのではなく、その死刑の決定と執行もまた国民として行なう----その覚悟が国民にあるのか?考えさせられました。


また、ニュースで「起訴」「逮捕」と聞くと、それだけでその人が有罪であると考えてしまいがちではないでしょうか。けれど、有罪か無罪かは、裁判所が決めるべきこと。つまり、有罪か無罪かは「法廷」で決めるものです。ですから、起訴=悪いことをした と決め付けるのは正しくないんですね。


裁判員制度もあわせると、なんと年間
1万人以上の市民が司法の中に入っていくことになるそうです。
その人数からは、私も(そして皆様も、、、)決して他人事ではありません。それなのに、積極的に理解しようとしていなかった自分自身の意識の低さに悲しくなりました。


因みに、四宮さんに控室で伺ったのですが、、、
 検察審査会に選ばれた方は、ちゃんと日当が支給されるそうです!

ビルマ人権問題の作戦会議に参加しています2010/10/22 14:55

土井香苗です。

12日、連合の事務所で、日本のNGOとビルマのNGOで作戦会議。こちらが作戦会議の様子です。



ビルマでは広範に強制労働が続いていて
ILOも厳しく批判しています。そんなわけで、連合もビルマの人権問題に熱心なんですよ。

公開セミナー:中国での人権について、ノーベル平和賞をうけて(金曜日@東大)2010/10/25 13:18

この度のヒューマン・ライツ・ウォッチの中国担当調査員ニコラ・べクイリンの来日をうけ、東京大学の「人間の安全保障」プログラムと共催で以下の通り公開セミナーを開催いたします!皆様ふるってご参加いただけましたら幸いです。

講演:Human Rights in China and Peace in Asia and Africa
日時:10月29日(金)10時40分~12時10分
場所:東京大学駒場キャンパス  18号館4階 コラボレーションルーム1
(地図はこちら
スピーカー:ニコラ・べクイリン (ヒューマン・ライツ・ウォッチ 中国担当調査員)
コメンテーター:高原明生 教授 (東京大学大学院法学政治学研究科)
参加費: 無料 
使用言語: 英語
 
尖閣諸島問題や、人民銀の利上げなど、政治力、経済力ともに世界での存在感が強まっている中国ですが、その影には数多くの人権問題が存在しています。
先日ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏をはじめとする多くの人権活動家が、
今日も拘束中、あるいは「失踪」させられているのです。

この公開セミナーでは、チベット、ウイグルなどの民族問題にも触れつつ、中国の抱える人権課題や、それが中国社会に意味するものについて語ります。また、これらの人権課題が、アジアやアフリカの平和とどう絡んでいるかまで、深く議論を行います。

現代中国政治の専門家でいらっしゃる東京大学法学政治学研究科の高原明生教授にもコメンテーターとしてご参加頂ける予定です。

人権、平和、政治すべての切り口から、中国の「今」を知ることができるまたとない機会です。1人でも多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

詳しくは、東京大学人間の安全保障プログラムのウェブサイトをご覧くださいませ。

HRWの中国担当調査員の来日が決定!2010/10/26 16:35

劉暁波氏のノーベル平和賞受賞、フジタの社員の釈放、
尖閣諸島問題。。。と、最近メディアでの注目も更に高まっている中国ですが、今月22日から30日にかけ、ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国担当上級調査員の二コラ・べクイリン(Nicholas Bequelin)が、香港より緊急来日することが決定いたしました!

 

べクイリンは、普段から頻繁にメディアに登場していますが、今日も劉暁波氏のノーベル賞受賞について、一日中取材対応で大忙しだったそうです。今日だけでも、CNNAl Jazeera、ロイターとインタビューをしたとのこと。CNNとのインタビューは、日本時間の今晩(12日)6時半から放映になるそうですので、是非ご覧いただけたら幸いです。


香港中文大学中国研究服務センターのフェローも務めているべクイリンですが、長年にわたり中国の司法制度に関する調査研究を行ってきました。HRWは、最近では、チベットにおける人権問題の調査にも力を入れており、今年7月には報告書「チベットにおける中国治安部隊による虐待行為の実態、2008-2010」を発表しました。

 

その他にも、最近、HRWは以下の報告書を発表しています:

“Walking on Thin Ice”   Control, Intimidation and Harassment of Lawyers in China (20084月)

“No One Has the Liberty to Refuse”  Tibetan Herders Forcibly Relocated in Gansu, Qinghai, Sichuan, and the Tibet Autonomous Region (20076月)

“A Great Danger for Lawyers”  New Regulatory Curbs on Lawyers Representing Protesters (200612)

 

ベクイリンの出版は「中国ジャーナル」、「中国クォータリー」「アジア研究」等に加え、「ウォール・ストリート・ジャーナル」「ニューヨーク・タイムズ」「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」などの新聞や雑誌にも及んでいます。近年では、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」に『ウルムチにおける暴動の背景』(200979日)や、「フォーリン・ポリシー」に『中国政府望まぬ受賞』(2010106日)が掲載されました

 

また講演活動も米外交問題評議会、王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)、エール大学(2010年春は客員研究員)などで行っています。

 

今回の来日中にも、日本のみなさま向けで勉強会などを開催する予定ですので、どうぞお楽しみに!


ニュースの深層「ノーベル平和賞 劉暁波氏が訴えること」本番編2010/10/27 12:22


こんにちは、インターンの湯村です。

10/13(水)生放送だったニュースの深層の撮影に同行してきました!
左から 前田真理アナ、香苗さん、王進忠さん、北井大輔さん

今回のテーマは、「ノーベル平和賞 劉暁波氏が訴えること」です。
ゲストは、王進忠さん(自由アジア特派員・独立中文ペンクラブ役員)と北井大輔さん(アムネスティ・インターナショナル日本)です。

中国の作家で人権活動家である劉暁波氏が、ノーベル平和賞を受賞し、世界中で注目が集まっています。

中国共産党内の動き。
天安門事件、08憲章などによって服役中の民主化活動家たち。
中国メディア。

などなど、中国の人権状況に精通していらっしゃるゲストお二人に、中国の民主化運動の今を聞きます!

再放送の日時は、こちらからどうぞ。


本番前のミーティング

本番直前

本番中

明治大学川島ゼミ ビルマ難民イベント2010/10/28 12:53

こんにちは、インターンの湯村です。
今回は、難民に関するイベントの告知です!

明治大学情報コミュニケーション学部川島ゼミナールが、「Document 難民―私たちの国には、難民になれない人たちがいる―」というイベントを開催します。

場所:明治大学 和泉キャンパス メディア棟505教室
日程:10/30 10/31 11/01 (明大祭期間中)
主催:明治大学 情報コミュニケーション学部 川島ゼミナール「Document 難民」制作チーム
タイムスケジュール:第一回11:00~12:00 第二回13:00~14:00 第三回14:30~15:30 第四回16:00~17:00

日本にいるロヒンギャ難民、日本の難民制度・・・。学生たちが取材で分かったことを皆さまにお届けします。

「Document 難民」制作チーム ブログ
http://ameblo.jp/morimari-3939/ 

みなさま、どうぞご参加下さい!

私たちの税金が、エチオピアの弾圧を助長する方法で使われいてる・・・2010/10/30 11:02

こんにちは!土井香苗です。

エチオピア政府が、日本などの海外からの開発援助を悪用して政府批判を封じ込めている実態を10月発表した報告書で明らかにしました。


この実態の詳細について、ウェブロンザ以下の原稿をかきましたので、ぜひご覧くださいませ!
「ODAがエチオピアの弾圧を助長している 」
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010102700008.html

与党支持を主要な政府の支援プログラム参加の条件とすることで、エチオピア政府は、海外からの援助を野党支持者抑圧の道具としているんです。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、海外からの援助が「説明責任(アカウンタビリティ)と透明性を備えた方法で行われること、政治弾圧を助長しないこと」を確保するよう、関連援助国政府や機関に求めています。