HRWの中国担当調査員の来日が決定! ― 2010/10/26 16:35
劉暁波氏のノーベル平和賞受賞、フジタの社員の釈放、
尖閣諸島問題。。。と、最近メディアでの注目も更に高まっている中国ですが、今月22日から30日にかけ、ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国担当上級調査員の二コラ・べクイリン(Nicholas Bequelin)が、香港より緊急来日することが決定いたしました!
べクイリンは、普段から頻繁にメディアに登場していますが、今日も劉暁波氏のノーベル賞受賞について、一日中取材対応で大忙しだったそうです。今日だけでも、CNN、Al Jazeera、ロイターとインタビューをしたとのこと。CNNとのインタビューは、日本時間の今晩(12日)6時半から放映になるそうですので、是非ご覧いただけたら幸いです。
香港中文大学中国研究服務センターのフェローも務めているべクイリンですが、長年にわたり中国の司法制度に関する調査研究を行ってきました。HRWは、最近では、チベットにおける人権問題の調査にも力を入れており、今年7月には報告書「チベットにおける中国治安部隊による虐待行為の実態、2008-2010」を発表しました。
その他にも、最近、HRWは以下の報告書を発表しています:
“Walking on Thin Ice” Control, Intimidation and Harassment of Lawyers in China (2008年4月)
“No One Has the Liberty to Refuse” Tibetan Herders Forcibly Relocated in Gansu, Qinghai, Sichuan, and the Tibet Autonomous Region (2007年6月)
“A Great Danger for Lawyers” New Regulatory Curbs on Lawyers Representing Protesters (2006年12月)
ベクイリンの出版は「中国ジャーナル」、「中国クォータリー」「アジア研究」等に加え、「ウォール・ストリート・ジャーナル」「ニューヨーク・タイムズ」「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」などの新聞や雑誌にも及んでいます。近年では、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」に『ウルムチにおける暴動の背景』(2009年7月9日)や、「フォーリン・ポリシー」に『中国政府望まぬ受賞』(2010年10月6日)が掲載されました。
また講演活動も米外交問題評議会、王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)、エール大学(2010年春は客員研究員)などで行っています。
今回の来日中にも、日本のみなさま向けで勉強会などを開催する予定ですので、どうぞお楽しみに!