NHK“MISSION”公開収録報告③:井上先生2010/07/26 15:46

2人目のインタビューは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)、総合政策学部の専任講師、井上英之先生です。

ピンクのシャツがとってもお似合いだった井上先生は、NPO法人ETIC.ソーシャルベンチャーセンター プロデューサー 、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 代表など、大学外でもご活躍されています。




―今日のご感想をお願いします。

「今の若い人は場さえ作れば、すごく想像的だし、いろんなアイディアもあるし、喜んで話してくれると僕は信じてて、それでもビックリしたのはディスカッションの後、ほぼ全員手を上げていたこと!」

―本当にあれはすごかったですね!

「あとは、危機感が伝わらないという発言が出た時、結構前の方の人が、首を傾げてる人がいて、それに対する宮田さんの答えもすばらしかったけど、その後別の子がアナログという言葉を遣って、もっと宮田さんの言葉を伝えることが大事って言ってて、すごくみんな頷いてて、きっとみんなで共通で感じる大事なことって、みんなの中にあるんだなって思ったんだよね。」




―みんな共通の想いを持てるってすばらしいですよね。

「うん、今日はNHKが入ってたけど、本当はみんな宮田さんがいなくても、こういう事できるんだよね。例えば、ヒューマン・ライツ・ウォッチでこんな問題が起きてるって事をシェアすると、みんな考え出したり、アイディアや知っている事を出す場って、この世代なら色んな所で作れるんだよ。上の世代だと、横で“私”を主語に話すのってもう少し苦手だと思う。だから、みんなならできる!!」

―確かに、みんなで考えを出し合うと、すごいパワーが生まれますよね。

「そうそう、あとね、今日宮田さんは本当にきれいな素敵な顔をしていたよね。僕は実は朝きつくて、眠くて仕方なかったんだけど(井上先生は、収録で授業進行を務めたため、大学に泊まったそうです。)、でもね、こっちから見てたら、みんなもすっごくいい顔してて、宮田さんが壇上にいたら、すっごく話しやすかったと思う。もう思わずしゃべり出しちゃう空気ができていて、すごく素敵だった!」




―本当にいい空気でしたね。ちなみに、井上先生の“MISSION”は何ですか?

「う~ん、自然と人間界の社会を一致させたい。」

「自然ってすごくオーガニックですばらしくって、例えばその辺の原っぱに行くと、すごく小さい虫がいて、石をひっくり返してみると、ダンゴ虫やアリがいて、もっと細かく見ると、そこにバクテリがいて、全部の世界ができていて、全部生きてるんだよ。」

「みんな“学生”って言われても、みんな同じじゃないじゃん?みんな考えて生きてて、そのメガネもTシャツも誰かが作ってて、そこにはいろんな人が関わってて、全部世界は生きてるんだよね。にも関わらず、今のビジネスって、コントロール可能で、目標に対して効率的に達成しなきゃいけなくて、自然界の摂理と人間の社会にズレがあるんだよね。」




「それをもう少し自然に、みんなが生きてるすばらしさをちゃんと表現していきたい。」

「みんな絶対何か才能があるわけ。今日の発表も、その才能がちらちら見えるわけじゃん。一人ひとりの好みとか、強味とか、それが大きく開花して繋がっていく世界を、僕は“みどりの地球”って言ってて、みどり色で、自分たちの問題はその場その場で、政府や会社、両親のせいにしないで、自分で繋いで変えていく世界をみんな面白がって、そこらじゅうで地球や社会を作っていけたら、楽しいんじゃないかって思う。」

―なるほど、一人ひとりの存在を大切にする社会って素敵ですよね。ありがとうございました!

気さくで、とっても話しやすい井上先生。
公開授業の疲れ一つ見せず、インタビューの質問にとても丁寧にご回答して頂きました。

本当にありがとうございました!

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今回撮影した「ケニア― 一通の手紙がつなぐ命と心」は、7月25日に、放送時間を59分に拡大して放送されました!

どうぞご覧くださいませ。

地球ドキュメント ミッション
NHK BShi(日)21:00~  翌(水)8:00~
BS2  翌(月)23:00~  翌(金)15:00










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