NY発:ビルマ政治囚釈放署名イベントの報告(その1)2010/07/01 03:43


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日本の皆さん、こんにちは。在NYインターンのカネコマイコです。

これまでもブログ上でお知らせしていた通り、先週6月22日(火)に、ビルマ政治囚の釈放を求める一日署名イベントが、ニューヨークのグランドセントラル駅で行われました。

そこで、実際どのように一日が過ぎていったのか、写真を交えながら3回に分けてお伝えしたいと思います。当日の朝8時から夜7時までのイベント・スケジュール詳細はこちら

イベント当日はHRWのスタッフ、インターン共々、早朝7時にグランドセントラル駅(通称グラセン)に集合です。前日インターン同士で、「何が怖いって、明日12時間近く立ちっぱなしってことより、6時前に起きなきゃいけないことだよね」なんて言い合っていたのですが、何とか時間通りに(それでも走って汗だくで)到着。グラセンには、何度も足を運んでいたつもりが、実は私は会場となるバンダービルト・ホールの存在を知りませんでした。着いてみると中央広場からすぐの、いかにも終着駅らしい堂々とした作りのホール(といっても広場のイメージに近い)でした。

午前8時からのオープニングに合わせ、International Burma Monks Organizationの僧侶の方たちも到着し、イベントは定刻どおりに始まります。


Burma2

写真は、ビルマの政治囚の写真でできたインスタレーションの前でお経を唱えているところです。中央でピンク色の僧衣をまとうのは女性僧侶。ビルマ仏教の読経は、私たちが慣れ親しんだ低音でうねるように響くそれとは大きく異なり、歌のメロディーのように広場を流れていきました。厳かさと軽やかさが共存する独特の旋律は、あわただしい朝のグラセンの空気を一瞬にして変えてしまう力を持っていたようで、思わず通勤中の人びとも足を止めて聞き入っていました。


続いて、HRW代表ケネス・ロスのオープニング・スピーチ(逆光で暗くてごめんなさい…)です。ビルマで9月に行われるとみられている20年ぶりの国政選挙が、いかに見せ掛けだけのものであるかについて語り、ビルマに2100人以上いるといわれる政治囚釈放運動への市民の参加を呼びかけました。その後、ロス代表が独房の鉄格子に見立てたペンを取り、最初の署名をしました。

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この問題に深い関心を寄せるチェコの国連大使、マーティン・パロウス氏が続いてスピーチをした後、同様にペンを取ろうとしたところ、なかなか取れなくて立ち往生というハプニングも。隣にいたHRWメディア・ディレクターのミンキー・ウーデンがやおらペンを取ってパロウス大使に手渡すと、「ほら、ビルマの民主化運動ではこうやって女性がすごい力を発揮しているんだ」と、おどけながらも中々どうして核心を突く鋭いコメント。インスタレーションの写真構成からも分かるように、ビルマの民主化運動では女性の存在感がとても大きいのです。

ビルマ民主化運動を担う勇敢な旗手たちのストーリーは、HRW報告書「忘れられたビルマの政治囚たち」(日本語)で、ぜひお読みください!(次回に続く)

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