NY発:ビルマ政治囚釈放署名イベントの報告(最終回)2010/07/20 07:04


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前回前々回に引き続き、ニューヨークから6月22日(火)に行われたビルマ政治囚釈放署名イベントのご報告です。充実のオープニング・セレモニー報告に、はからずも前回までの2回をがっつり使ってしまいました。今回は(最終回)と銘打ち、写真を多く交えて、この一日イベントの様子を生き生きとお伝えできればと思います。


イベント当日は写真のように、人びとがビルマ政治囚の写真を見ながら「解放したい人」を選んで、鉄格子に見立てたペンを取りはずし、署名をしている間にも、様々な催しが行われました。ビルマの伝統的な「花の踊り」を可憐に舞った踊り子さん。会場前をいかにもニューヨーカーといった態度で、せわしく通り過ぎようとしていた人びとも、これには思わず立ち止まっていました。そこをチャンスとばかりに私たちボランティアが、「署名してください!」と駆け寄るわけです。NY仕様で機関銃のようにイベント趣旨をまくしたてた後は、ニッコリ笑って「ささ、展示物に近寄って触ってみてください。皆、実際の政治囚の人たちです。ペンもお持ち帰りになれますしね!」と、しばし促すことの繰り返し。

「おなかも大分すいてきたし、1時くらい?」と携帯を見たら、まだ11時過ぎだった時には、さすがにクラっとめまいが…。


上のアウウサンスーチーさんのイラストは、当日配ったステッカーです。インターンが中心の勧誘陣もすっかりコツをつかみ、忙しい振り(?)をして通り過ぎる人びとに話しかけたり、ステッカーやビラを渡しながら、署名を促せるようにもなってきました。展示物の前で、すらすらとビルマ軍事政権と人びとの苦難の歴史について説明するインターンまで登場です。


ちょっと写真が暗くて分かりにくいですが、おそろいのリュックを背負った高校生の団体さん(シアトルから来たそうです)も、署名活動に参加してくれました。引率している先生も、「帰ったら、クラスでこの問題について話し合ってみる。素晴らしい教育の機会をありがとう」と言って、HRWのビルマ報告書を持ち帰ってくれました。


署名の後は、上の写真の左側にいる人たちのように、この問題についての会話が、各所で見られました。少しでも多くの人にとってこのイベントが、ビルマの囚人たちに思いを馳せた対話のきっかけになっただけでも、意義があると実感です。



これはいくつか催された、ビルマ人アーティストによるパフォーマンスのうちの一つです。僧衣と同じ色の布には、政治囚の名前が書かれていました。最前列のパフォーマーが布を引っ張ると、最後列のパフォーマーがその力に抵抗し、全体が引きずられるような形で、会場内を練り動くという趣向です。牢獄の中にいる政治囚たちの苦悩を表す力強いパフォーマンスでした。


会場の右側に設置されたサインを見つめながらたたずむ僧侶の姿...に、思わず胸が詰まる思いがしました。書かれている内容は、タン・シュエ議長率いる軍事政権についての説明と、同議長に政治囚を解放するよう求める署名の呼びかけです。

このビルマ一日イベントでは、HRWのスタッフが一丸となってニューヨーカーたちにビルマの民主化を呼びかけました。その声は多くの人たちに届き、イベントは大成功のうちに幕を閉じました。でも、この一人のビルマ僧の背中こそが、ビルマの民主化の最もパワフルなメッセージなのかもしれません。日本の皆さんたちにも彼らのメッセージが届くよう、ぜひ東京でも同様のイベントを実現できれば素晴らしいことでしょう。

現在このイベントを東京で実現すべく、ボランティア募集をしています!

※ビルマ民主化運動で「あなたができること」とは?
※ビルマの政治囚釈放キャンペーンのオンライン署名(英語)にご協力ください!
※2100 in 2010 Free Burmaキャンペーン詳細はこちら(日本語)から
※ビルマ民主化運動を担う勇敢な旗手たちのストーリーは、HRW報告書「忘れられたビルマの政治囚たち」(日本語)から。

中高生は、冷めてない!2010/07/20 13:54

 

 


こんにちは、インターンの湯村です。

 


私は教職課程をとっているので、先週の土曜日まで、母校に戻り、教育実習に行ってきました!

 


実は始まる前は、とてもびくびくしていたんです。でも今、教育実習の
週間が終わり感じるのは、ものすごく充実していて楽しかったということです!怒涛の週間でした^皿^ ほとんど寝てません!でも、とにかく、本当に素晴らしい3週間でした!

 


そして、皆さんに伝えたいこと…

生徒の真剣な眼差しって、すごいパワーなんです。

 


「なんで先生になりたいんですか?」という質問を受け、何クラスかで、私が教育に関心を持ったきっかけみたいな話をしました。


世界でどのくらいの子どもたちが学校に行けないか知ってる?」その質問から始めました。テンポ良く話しは進みません。私は、どうしたら上手く伝わるか、そもそも自分はどう思っているのかを考えながら話すし、生徒は、私が何を言いたいのかを探るのに必死に考える。でも、この教室全体が考える雰囲気、そして、このときの生徒の眼差しは、みなさん、ほんとにほんとにすごいですよ!

 


そして、こういう世界の問題に、今の中高生って関心があるのかどうか今一わからなかったんですけど、話してみると、すっごい真剣で。クラス全員って言っていいくらいみんなが話に聞き入ってたように感じます。今の子どもたちも、冷めてないというか、捨てたもんじゃないって思いました。笑

 


これからも、中学生や高校生が、世界の問題に繋がっていけたらと思います。