死刑執行 抗議 会見に参加しました2010/07/30 00:00

インターンの櫻井です。

 

本日2010年7月28日(水)、

前回の死刑執行からちょうど一年が経った日に、

法務省は2人の死刑を執行を発表。

千葉景子法相による執行命令は初めてのこと。

 

その死刑執行に対して抗議するとして、

亀井静香議員を会長とする『死刑廃止を促進する議員連盟』による、

緊急声明の会見が行われたので、行ってきました。

 



同連盟の事務局長の村越祐民議員(http://www.hirotami.jp/)、土肥隆一議員(http://www.d-wa.co.jp/doi/)、アムネスティ・インターナショナル日本、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90の方々が各々抗議声明を読み上げました。

 

死刑廃止を促進する議員連盟が今日発表した「死刑の執行に抗議する」緊急声明はこちらです。http://blog.hirotami.jp/article/39863870.html 

 

今日の会見では、次々と意見が発表されました。一部紹介します。

 

2名に死刑執行したことに、強い怒りと無念の気持ちを表明します。

死刑は国家による殺人行為であり、いかなる場合も認められるべきではない。これは、人類が長い歴史の中で幾多の犠牲を払って遂にかちえた貴重な教訓に基づく思想ですであり、地域・国家の別を問わない普遍の原理です。

 

昨年死刑執行が行われたのは、18カ国でした。世界の約7割の国は死刑を廃止しています。

 

刑場の公開、死刑制度の存続の是非を巡る抜本的で本質的な国民的議論が始められると思った矢先に、不意打ちのような形で今回の死刑執行が行われたことに、強い失念を禁じえません。

 

1993年には5件が再審査を破棄しました。これは、全体の9%にあたります。そして、2000年には24件が上告ないし上訴を破棄し、これは全体の21%にあたります。本年度から導入された裁判員制度によって、より控訴はしにくくなるでしょう。

 

千葉大臣は、死刑廃止論者として、就任後、死刑について論議の場を設けるべきとしていた、法務省内には「執行を経験すべきだ」との意見が強かった。今後は死刑などの刑罰論議が加速する可能性がある。

 

 

 

 

千葉大臣が会見で言われた、勉強会に関しては、「死刑執行をしながら、勉強会をやるなどとは本末転倒である」との意見が多くあげられていました。

 

最後に死刑執行を言い渡された尾形秀紀氏が、フォーラム90が行ったアンケートに回答したときの言葉を紹介します。

 

「なんて奴だとおもうでしょうが、死刑判決で死をもって償えというのは、俺にとって反省する必要がないから死ねということです。人は将来があるからこそ、自分の行いを反省し、繰り返さないようにするのではないでしょうか。将来のない死刑因は反省など無意味です。」

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチも、死刑は、残虐で非人道的な性質の刑罰であり、いかなる場合でも行なわれるべきではないという立場です。

 

最近のプレスリリースの例はこちら:

 

イラン:反体制派の処刑 「自白するまで拷問」

http://www.hrw.org/ja/news/2010/05/11-3



死刑執行 外国からの批判2010/07/30 10:22

千葉法務大臣が執行を命令し、28日、2名に死刑が執行されました。

死刑が執行されるごとに、外国からも批判の声が。一部紹介します。

EUから
-Statement by High Representative Catherine Ashton on the death penalty in Japan:
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_Data/docs/pressdata/EN/foraff/116068.pdf
(original version)

アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)から
http://www.amnesty.org/en/news-and-updates/japan-executions-two-men-condemned-2010-07-28

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、死刑は、残虐で非人道的な性質の刑罰であり、いかなる場合でも行なわれるべきではないという立場です。

たとえば、最近のヒューマン・ライツ・ウォッチの死刑関係のプレスリリースの例はこちら:

イラン:反体制派の処刑 「自白するまで拷問」
http://www.hrw.org/ja/news/2010/05/11-3