NHK"MISSION"収録現場レポート⑤土井さん担当スタイリスト若月さんに突撃!2010/07/14 14:09

  "MISSION"スタッフのインタビュー、まだまだ続きます!土井さんが番組で着ている素敵な衣装をコーディネートしていらっしゃるスタイリストの若月孝子さんからお話を伺いました。若月さんは、NHKをはじめとしてアナウンサーやタレントのスタイリングを手掛ける、㈲ドュエットを運営されています。

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Q.1: スタイリストとしてのお仕事について教えてください。
A.1: 実は9割方が収録前日までに完了します。番組の趣旨、出演者本人の好み、背景となる番組のセット、プロデューサーの意向、似合う似合わないという観点などをすべて考慮した上で、アパレルメーカーに洋服のサンプルを借りに行ったり、気に入ったものがない時には街に買いに行ったりします。そして事前に、共演者の担当をしている他のスタイリストさんと連絡を取って、お互いの衣装が似たようなものになっていないか情報交換をして確認しておきます。

 そしていよいよ番組の収録当日になりましたら、担当する出演者に予定の衣装を着てもらうわけですが、収録中の動作で着くずれして、たとえばインナーが出てきたりしないように肩で縫い留めるとか、見えないところで工夫したりもします。ただどうしても直しが必要な時は、本番中に入って手を加えることもありますけどね。

Q.2: なるほど、それで本番中どんなふうに映っているのか、モニターでのチェックに余念がないんですね。では、衣装を決めるうえで、どういったところに気をつけているのかうかがってもよろしいですか。

A.2: 「その人に似合っている」+「番組の趣旨に沿っている」というのがクリアーして85点の出来だと思っています。そして残りの15点の要素として、「出演者がその衣装を身につけることで、気分が高まるような洋服」を選ぶように心掛けています。衣装はそういう「小道具」でもあると思うんです。

Q.3: 衣装は視覚的な部分だけでなく、出演者の内面にも影響を与えていくということですね。気分が高揚すればいい発言にもつながっていくでしょうし、ひいてはいい番組づくりにもつながっていく。そう考えると、コーディネートのお仕事って深いですね!その15点のためには、出演者がどんなことに反応するのかなど内面を知っていく必要がありそうですが、土井さんの衣装を選ぶ際には何か特別なこだわりがありますか。

A.1:出演者がどのように見えるかということも衣装の重要な役割だと思うのです。まじめな人か遊び人かなど、着ている洋服のイメージで人を判断している、なんてことは誰にでも自然とありますよね。視聴者の中には、土井さんの凛とした美しい外見と弁護士という職業柄、堅いイメージを持つ人もいらっしゃると思います。でも実際の土井さんは、気さくで楽しい方でもあるんですよね。そんな土井さんを衣装でも表せるように、イメージを柔らかくするような、それでいて品がある洋服を選ぶようにしています。品はもともと土井さんがもっているものを引き立てるという感じです。


Q.:  今回の衣装もとてもかわいいですよね。たしかに、出演者のコメント以前に、衣装がイメージを左右している気がします。かわいらしい衣装の効果で土井さんがお茶の間に近づきやすい存在になっているのではないでしょうか。若月さん、お忙しい中貴重なお話をどうもありがとうございました!

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今回撮影した「ホームレス脱出への二人三脚」回は、7月11日に放送されました!今週は再放送が続いています!

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