インド:多すぎる妊婦の死~声なき妊婦たち<ビデオ写真集in collaboration with マグナム>2009/12/15 22:35

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、インドの妊婦の死亡の実態を調査. 先日報告書とビデオ写真集にまとめました。インドでは妊娠中、または出産後に死亡してしまう女性や少女が、毎年、数万人にのぼるのです。

2005年からインド政府は、妊産婦の無料ケア、合併症ケアといった総合的な医療保証を導入しました。
それにも関わらず、悲劇的な結末を迎える妊産婦が後を立たないのはなぜでしょうか。
大きな理由のひとつに、関係機関が、妊婦死亡の原因究明や対処法の模索を怠っていることがあるとわかりました。数万の助かるはずだった命が失われました。

このビデオ写真集は、息子を出産後、亡くなってしまったある妊婦キランの記録です。美しくもあまりに悲しいこのビデオ写真集は、マグナムの協力をえてヒューマン・ライツ・ウォッチが作成しました



25歳の若さで、夫と二人の子供、そして生まれたばかりの赤ん坊を残して死んでしまったキラン。彼女の悲劇は、村のクリニックで無事に出産を終えたものの、出血が止まらず容態が急変するところから始まります。このクリニックには輸血用血液のストックもなく、緊急医療用の設備も整っていないため、13キロ離れた病院にタクシーで駆けつけますが、時すでに遅く、キランは息を引き取ってしまったのです。

インドでの妊娠・出産時の死の75%が、適切な医療と設備へのアクセスによって防げると考えられます。医療保証が名目だけで、現実がそれに追いついていないことが、インドの女性の命にかかわる深刻な問題となっています。現状をしっかり把握し、システム改善にむけた真摯な姿勢が、インド政府に求められます。

この報告書についての日本語ニュースリリースはこちらから。
また、英語版オリジナルはこちら。
もっとインドの人権ニュースをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。

毎日新聞の連載「時代を駆ける」で、人生を語る!2009/12/16 14:32

こんにちは。土井香苗です。

毎日新聞の朝刊の人気コラム「時代を駆ける」で取り上げていただくことに!来年2月15日から、6回くらい連続掲載されるとのこと。

それで、今日は、その取材でした。こちらはオフィスで、外信部の花岡さんの取材を受ける私(土井)。


ご存知の通り、毎日新聞の「時代を駆ける」は、各界で活躍中の方が、自らの人生のさまざまなエピソードを語ってきました。日経新聞の私の履歴書のもう少し敷居が低い(?)バージョンというでもいうか、、、

とはいっても、栗原はるみさん、ローソンの新浪剛史さん、そして現在は作曲家の宇崎竜童さん。。。などのすごい人たちが、「こんなプライベートなことも話していいの!?」と思ってしまうようなお話を暴露されています。毎日新聞のウェブでも読むことができるので、ぜひご覧くださいね!

このような面々のなかに、私が出るのは恐縮ではありますが、これも、人権を日本に広めるため!と考えて、嬉しく取材を受けているわけです。

取材をしてくださっている毎日新聞の花岡さんからは、今日は、習生時代のことや趣味の話など、いろいろ聞かれました。あんなこと、こんなこと、記事にしないでねと思うことも話してしまいましたけど、大丈夫かしら、、、、取材はまだあと2回続くそうです。

花岡さんは、スリランカでの取材の経験も豊かで、先日のヒューマン・ライツ・ウォッチの講演会にもパネリストとして参加して頂いた、スーパー外信部 記者さん。今日も、インタビューだけにはとどまらず、オバマ政権の外交政策や、今日来日する(中央アジアの北朝鮮の異名をとる)トルクメニスタン大統領についてなども、話が盛り上がりました!

そんな花岡さんがまとめてくださっている「時代を駆ける」、乞うご期待くださいね!

HRWのワシントン代表トムさん講演「オバマ政権の人権外交政策とその課題」2009/12/17 16:31

こんにちは!今、ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京オフィスでインターンをしている伊藤&山﨑です。

Natsuko & Miki

127日、ヒューマン・ライツ・ウォッチのワシントンディレクター、トム・マリノフスキーさんが東京事務所にいらっしゃいました(トムさんについての紹介はこちらから。

国外のヒューマン・ライツ・ウォッチ事務局の方にお会いするのは二人とも初めてだったので、この団体の規模の大きさを改めて実感した経験となりました!


インターンである私たち二人は、トムさんが
128日に行ったふたつの講演のお手伝いをさせていただいたので、その内容報告をしたいと思います!


ひとつは、日本国際問題研究所
でのセミナー、「オバマ政権の人権外交政策とその課題。どうも、会員の方なら、オンラインで講演を聞けるみたいです!トムさん以前のスピーカーたちは、ルース大使やアルメニア外務大臣だったんですね。すごい… 

同じ日に、東京アメリカンセンターでも講演されたトムさん。タフだなあ…

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トムさんの講演の概要 (写真は、東京アメリカンセンターのもの)
トムさん

注:理解できた限りで書いていますので、残念ながら正確性は保証できません。ごめんなさい!正確な理解をされたい方は、日本国際問題研究所のオリジナルをお聞きくださいませ。

<国際的な人権問題について>

私(トムさん)が始めて人権問題を意識したのは出身地ポーランドででした。まだ幼稚園児だったので、人権問題という言葉こそ知らなかったものの、自由な選挙や民主主義がない母国を見て、「何かがおかしい」という意識は強く持っていました。6歳のときにアメリカにわたりました。

この仕事をしておりますので、ビルマの人々や北朝鮮の難民などから、心の痛む経験談を聞く機会があります。これらの人々は、自分たちの「人権」が侵害されているということまでははっきり認識していなくても、自らが置かれている状況は間違っている、とわかっています。

また、現在では食品安全問題、環境問題、過激な原理主義、難民など、世界各国で日常生活を脅かす人権問題が存在しています。こうした問題を解決するためにも、人権は不可欠です。例えば、中国では、報道の自由がないために食品安全の問題が早期に解決されずに国境をこえました。中東諸国などでも、暴力的な原理主義にシンパシーを抱いている人はごく少数ですが、表現の自由がなければ、平和を求める中道的な声が大衆に共有されることは極めて困難です。
トムさん

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アメリカでは、ブッシュ政権の時代、自ら拷問を行なうなど、残念な行動をとりました。オバマ大統領は、アメリカのより伝統的な外交、すなわち、より謙虚な外交に修正し、グアンタナモ米軍基地の閉鎖、法の支配のなかでのテロの防止、「対話」政策などを導入したのです。

しかし、修正するときには、修正し「すぎる」という問題がおきるときもあります。先だってのオバマ大統領の中国訪問の際などには、中国に配慮しすぎたのではないかと思っています。もっと、人権についてしっかり取り上げたほうがよかったでしょう。
 
しかし、一般にいって、「対話」政策とはいっても、「対話」といってもソフトな面ばかりではなく、対ビルマの経済制裁などはそのまま続いています。来年の総選挙が公正におこなわれなければ対ビルマ制裁が強化されることも十分考えられます。

日本の政府はどうでしょう。日本の外交はもっと積極的になるべきです。グローバルな人権侵害を解決するために、アメ(=ODA政府開発援助を与えるという外交)だけでなく、ときには、ムチもつかうようにすべきだと申し上げたいと思います。日本政府も、ビルマやスリランカなどの政府に対して、より強いメッセージを送る必要があります。
トムさん

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おおむね、こんなかんじでトムさんは講演されました。(しつこいですが、私たちが理解できたかぎりでは、ということですが。。)


まだまだ人権問題について初心者の私たち二人にとって、最前線で活動されているトムさんの講演は非常に刺激的なものでした。


講演をされた翌々日には、もう、リビアに旅立っていかれたトムさん。
リビア:真実と法の正義は待てないという報告書をリビアでリリースするためでした。リビアでのプレスコンフェレンスは画期的!だったのですが、治安機関に中断されたようで大変だったみたい・・・

またトムさんの講演を聞く機会が訪れることを祈っています!

 

 

 




ナタリアの死2009/12/18 13:35


私(土井)は、風[KAZE]というウェブマガジンでインタビュー連載をしております。

その最新号「第9回チェチェン問題をめぐって暗殺が横行するロシア」 が掲載になりました。 


ヒューマン・ライツ・ウォッチのために、チェチェンの調査をしてくれていた著名な人権活動家ナタリア・エステミロワさんが、今年7月15日、チェチェンの自宅前で拉致され、その後射殺体となって発見されました。

上の報告書は、ナタリアさんの遺作となった報告書。ロシア政府とチェチェン政府が、チェチェンの武装勢力の家族とみなすや、家を焼き討ちにし、家族もろとも事実上処罰するという蛮行が繰り広げられている実態を明らかにした「子どもの罪は親の罪」という報告書です。

今回のKAZEでは、人権活動家やジャーナリストの暗殺が続くロシアの現状と、危険のなかでHRWがどのように活動しているのかをお知らせしています。

こちらは、「消された息子たち」というHRWの最新のチェチェン報告書。チェチェンで横行する超法規的な処刑、拷問、拉致・強制失踪の実態などを明らかにしています。

また、来年4月には、HRWのモスクワ事務所の副所長タニヤ・ロクシナと、著名な独立系新聞ノーヴァヤ・ガゼータのチェチェン担当記者エレナ・ミラシナさんに来日してもらい、チャリティ・ディナーで一般向けに話をしてもらったり、日本政府にブリーフィングをしてもらう予定です。

これまで8回も、いろいろな地域の人権状況をとりあげていますので、ぜひご覧くださいませ。

地雷とともに生きる人々Ⅰ―南米・コロンビアの少女モニカ―2009/12/21 10:55

世界では、地雷や、紛争に使われた爆発物の残骸によって死傷するひとの数はどれくらいでしょうか?実は、毎年、数千人にも上ります。

1997年に、地雷を禁止する「対人地雷禁止条約」が成立。ヒューマン・ライツ・ウォッチも、この条約の成立に尽力したことが評価されて、他団体とともに、1997年にノーベル平和賞を受賞しました。

地雷を禁止する条約ができて、新たに地雷が埋められなくなっても、昔埋められた地雷が今になって爆発するのです。地雷は、いまの問題です。

これから、数回にわたり、コロンビア、アフガニスタン、アンゴラ、カンボジア、モザンビークの各地から、地雷の被害あいながらも懸命に生きる人びとの姿を、ご紹介していきたいと思います。スペインの写真家ゲルバシオ・サンチェスの撮影です。

初回の本日は、南米コロンビアの女の子、モニカの姿を追います。

 
 



モニカは、8歳のときに、学校からの帰り道で地雷の爆発に遭いました。視力と片腕を失ってしまったモニカは、そのときのことを今でも覚えています。「焼けるようで目をあけられなかったの、まるで目が大地に埋まってしまったみたいだった」。
 



コロンビア政府は、1997年に対人地雷全面禁止法に署名しましたが、40年以上続いた内戦のせいで、今でも地雷犠牲者の数は世界トップクラスです。
 

 


 
今年11月29日から12月4日まで、コロンビアのカルタヘナで、対人地雷禁止条約の検討会議が行われ、そこで対人地雷禁止条約の目的を達成するための、今後5年間の行動の指針などが議論されました。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの「武器局」の局長スティーブ・グースは、今回のカルタヘナ会議に参加した400名のNGOグループの団長を務めました(彼は、1997年のノーベル平和賞メダルを受け取った人物です)。スティーブは、カルタヘナ会議で、まだ対人地雷禁止条約にはいっていない37カ国、なかでも、アメリカに対し、地雷政策を見直し、対人地雷禁止条約に入るよう求めました。

このニュース(英語)についてはこちらから

スペインの写真家ゲルバシオ・サンチェスが撮影した世界各国の地雷被害者たちが懸命に生きる姿のスライドショーはこちらから

ヒューマン・ライツ・ウォッチの非人道武器の禁止にむけた活動と情報はこちらから

地雷とともに生きる人々Ⅱ―アフガニスタン―2009/12/22 15:35



イラク戦争が始まったあとは、あまり注目されなくなっていたアフガニスタン。オバマ政権になり、アフガニスタンへの増派に関する話題が出るなど、また、報道されるようになりました。

 シリーズ・地雷とともに生きる人々 2回目の今回は、そのアフガニスタンでの地雷使用の話です。写真は、引き続き、スペインの写真家ゲルバシオ・サンチェスの撮影です。



「アフガニスタンのための地雷行動センター」の統計によると、1999年から2008年の10年間で、1万2千人以上のアフガニスタンの人びとが、地雷や爆弾の残骸の爆発などの犠牲になりました。しかも、この1万2千人という被害者の数は、実際よりもかなり少なめとみられています。犠牲者のほとんどは、弱い立場におかれた民間人たちです。



近年、アフガニスタンでの暴力は、ますます深刻になっており、非常に憂慮される事態となっています。

しかし、明るいニュースもあります。アフガン軍も、米英軍も、対人地雷を使用したという報告は、されていません。というのも、アフガニスタンは、2002年に対人地雷全面禁止条約に入り、それ以来、備蓄していた48万6千以上の地雷を処分したのです。

それから、アメリカ政府は、残念ながら、対人地雷禁止条約に入っていない(米国に加盟を求めるヒューマン・ライツ・ウォッチの声明はこちら)のですが、
それでも、対人地雷をつかっていません。これは、1997年の対人地雷禁止条約の成立の結果、対人地雷に非人道的武器という烙印をおされ、条約に入ろうとしないアメリカであったとしても、使用できない状況が作り出されたためといえます。



1998年から2008年の10年間で1万2000人以上という犠牲者の数について、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL、ヒューマン・ライツ・ウォッチは創設メンバー)は、世界各国の中で、最大の犠牲者数とみています。

対人地雷は、女性と兵士の足、子供と兵士の足の区別などできません。

無差別に、足をおいてしまった者に対して危害を加えます。

HRWは、前述の地雷禁止国際キャンペーンの創立メンバーとして、1997年にノーベル平和賞を受賞しており、今後も、このような非人道的な兵器の撤廃を目指して活動して参ります。

このシリーズ第一回地雷とともに生きる人々Ⅰ―南米・コロンビアの少女モニカ― も、こちらからご覧ください。

2010 年賀状 ヒューマンライツ風 とは?2009/12/24 16:00

こんにちは。土井&吉岡です。今日はクリスマスイブ!街中もすっかり年末ムードとなりましたね。
今週は、オフィスで、ご自宅で、年賀状の準備をされている方も多いのではないでしょうか。
 
ヒューマン・ライツ・ウォッチの東京オフィスも、今年はじめて年賀状を送り出すことになりました!(というか、去年1月1日にはまだオフィスがなかったんですけど)

そして、作業中の私たち。今日いらしてくださったのは、元インターンで慶応大学の法学部に在学中の黒田さん。黒田さんとスタッフの吉岡が、オフィスでり切手を貼る作業をしている最中です・・・
年賀状の発送準備をするふたり

  
 こちらが記念すべき初年賀状です! ヒューマンライツ風年賀状とは? はがしてみてくださいね。

年賀状クローズアップ!

 
ちょっとよく見えないかもしれませんが、ビルマとアフリカのコンゴを例に、来年が今年よりずっとよい年になりますように!という願いをこめて、May the New Year Bring Respect for Human Rights Around the World と書きました。

本当に、来年が、ビルマやアフリカのコンゴのすべての人にとって、尊厳をもたらしてくれる年となることを心から祈ります(というか、それに向けて私たちもがんばります!)
 
この素敵な年賀状は、finch-talkのデザイナー小林信広さんがボランティアでデザインして下さいました。小林さんは、雑誌や、CDジャケット、パンフレットやお店のポスターなどなど、様々な分野で活躍されているデザイナーさんです。小林さんの作品は、finch-talkのホームページに掲載されています⇒ http://finch-talk.petit.cc/banana/
 本当にカッコイイデザイン!

こんな素敵なデザイナーの方にボランティアでお仕事していただけるなんて、私たちはとても幸せ者です!小林さん、お忙しい中ヒューマン・ライツ・ウォッチのためにお時間を割いて下さり、本当に有難うございました
 
その他にも、以前よりヒューマン・ライツ・ウォッチの活動を支えて下さっている大手広告代理店の趙正美さんが、内容やデザインのアドバイスを下さったり、
HRWのニューヨークオフィスにいるデザイナーAnna Lapriore が、細かい文字の配置を指示してくれたり。。。と、この年賀状は沢山の方々のサポートにより完成しました。
 
そして明日25日(金曜日)には、東京オフィスの歴代インターン(といってもまだオフィスできて半年ですけど)たちが、宛名ラベルを貼ったりと、送付作業を手伝ってくれる予定です。元旦の日にみなさまのお手元に届くよう、スタッフ一同頑張ります!
 
本当に沢山の方々に支えられて進んできた、東京オフィス最初の1年を象徴するようなこの年賀状。

嬉しくて沢山印刷しましたので、もし一枚欲しい!という方がいらっしゃいましたら、明日25日の金曜日の正午までに、東京オフィス(tokyoアットhrw.org、アットの部分を@に置き換えてメールしてください)までお名前とご住所をご連絡頂ければ、さっそく送付させて頂きます
 
2010年の幕開けまであと数日。

日頃よりお世話になっている皆様への感謝の気持ち を、この年賀状が届けてくれますように。。。
 
ちなみに、年賀状にも取り上げさせていただいたビルマの政治囚について、以下のキャンペーンを展開中です。背景事情や私たちにできることもまとめてあります。

  
また、コンゴの悲惨な状況については、先日発表した報告書のプレスリリース 「国連:コンゴ東部での大量の虐殺や強姦 止めるための行動を」などをご覧くださいませ。
 



HRWインターンってどんな人たち?アメリカから日本から集合2009/12/25 12:57

昨日に引き続き、年賀状発送作業をやっている東京オフィスです。

今日はこんなかんじです。

左から、ゆりさん(アメリカのブラン大学の2年生)、私(土井)、なつこさん(東大法の2年生)、みきさん(東大法の2年生)、草田さん(ニューヨーク州立大学4年生)。

みなさん、「超」優秀な現&元インターンたちです。ゆりさんと草田さんは、アメリカの大学が冬休みなので里帰り中。

アメリカの大学に通うゆりさんと草田さんがバイリンガルなのは当然として、なつこさんとみきさんも、英語ぺらぺら。みきさんは、れいこ@チョート校で有名になったチョート校卒業。

最近の学生さんたちの優秀さ&ヒューマンライツを大事にする心&グローバルな関心にいつも励まされます。

ということで、年賀状発送作業を終えて、最後には記念撮影しました。

ぱちり。

左から、なつこさん、みきさん、草田さん、ゆりさん、私(土井)、スタッフの吉岡です。

みなさま、お手元に私たちが発送した年賀状が届くのをお楽しみに!

ちなみに、年賀状そのものをご覧になりたい方は、昨日のブログをご覧くださいませ。

そして、最新のHRW日本語ニュースはこちら:
中国:強制送還されたウイグル族難民申請者に虐待の危機

ライフネット生命の社員さん向けセミナーにいってきました2009/12/27 11:30

土井香苗です。

12月22日に、ライフネット生命 (http://www.lifenet-seimei.co.jp ) の社員さん向けセミナーで話をさせてもらいました。

ライフネットの副社長 岩瀬大輔さん (http://totodaisuke.asablo.jp/blog/)は、私の大学1年生のときからの友達。岩瀬君のブログにも私のことが書いてあった!・・・・http://totodaisuke.asablo.jp/blog/2009/07/09/4424689

彼は、ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京事務所を立ち上げたいと日本に帰国したものの、右も左もわからない「ベンチャー」初心者の私に、ベンチャー起業の第一歩を教えてくれた恩人です。

そんな大学時代からの縁もあって、今回、ライフネット生命のセミナーによんでもらったようです。

HRW東京のスタッフ2人の小さなオフィスを成り立たせるだけでも簡単じゃないですが、彼は、ライフネット生命という大きな会社を起業して経営しているわけで、すごいなあ。

セミナーに来られた社員の方は20-30名くらいだったでしょうか。みなさん、目がきらきら。 質問もするどい!

保険のお仕事というドメスティックなお仕事されているのに、ビルマやグルジアなど、異世界のようなところの話にも、しっかりくいついてきてくださいました。

社員のみなさんのまじめさがよかった!いい雰囲気の会社なんだろうな。

セミナー後に社員に「周知」された文書を発見!
すごくまとまっていたので、皆様にも「周知」しちゃいます。

ライフネット生命の社員のみなさん、ご清聴ありがとうございました。


ライフネット生命 社内向け 周知文-----------------

1. 今日紹介したものを含むHRWの動画はこちらからご覧いただけます。

天安門事件:中国の癒えない傷
http://www.youtube.com/user/HumanRightsWatchJ#p/u/1/Zsndm...

ビルマ:投獄中の良心の囚人たち2100人の素顔
http://www.youtube.com/user/HumanRightsWatchJ#p/u/0/SGVgV...

その他:ヒューマン・ライツ・ウォッチジャパンのチャネル
http://www.youtube.com/user/HumanRightsWatchJ#p/

2. 土井香苗さんのツイッターアカウント/ブログはこちらです

・ツイッター:kanaedoi
http://twitter.com/kanaedoi

・ブログ:世界中の人に尊厳ある生を
http://hrw.asablo.jp/blog/

3. ぜひ、HRWのメールニュースに登録を!
http://www.hrw.org/ja/node/81924

地雷とともに生きる人々Ⅲ―アフリカ・アンゴラ―2009/12/28 17:36



地雷とともに生きる人びとのシリーズ第3回は、アフリカの南西のアンゴラの人々です。

アフリカの南西のアンゴラでの40年間に及んだ内戦は、2002年に終結しました。

しかし、一般市民たちの苦しみは終わっていません。

内戦を闘っていた武装勢力たちは、道端に地雷を埋めたのはもちろん、高圧線用の鉄塔、貯水池、ダムなどにも、たくさんの地雷を埋めました。そのため、内戦がおわって5年以上たついまになっても、交通路、水、電気といった毎日の生活に欠かせないものの供給に支障がでたままです。

アンゴラは、1997年に対人地雷全面禁止条約に署名、備蓄していた8万1045個の対人地雷を2006年までにすべて処分し終えました。



地雷の問題は、人に対して危害を加えるというだけではありません。

このアンゴラの例のように、地雷によって汚染されてしまった土地は、莫大な費用と時間をかけて地雷除去を完了するまで、まったく足の踏み入れられない土地になってしまうのです。

1997年に成立した「対人地雷禁止条約」。ヒューマン・ライツ・ウォッチも、この条約の成立に尽力したことが評価されて、他団体とともに、1997年にノーベル平和賞を受賞しました。この条約に関する詳しい日本語のサイトを、地雷廃絶日本キャンペーンさんが作成されています⇒こちら 

この「対人地雷禁止条約」の発効から10年を迎え、今年11月29日から12月4日まで、コロンビアのカルタヘナで、対人地雷禁止条約の検討会議が行われ、そこで対人地雷禁止条約の目的を達成するための、今後5年間の行動の指針などが議論されました。

スペインの写真家ゲルバシオ・サンチェスが撮影した世界各国の地雷被害者たちが懸命に生きる姿のスライドショーこちらから

ヒューマン・ライツ・ウォッチの非人道武器の禁止にむけた活動と情報はこちらから

地雷とともに生きる人びとのシリーズ第一回「地雷とともに生きる人々Ⅰ―南米・コロンビアの少女モニカ― 」はこちらから

シリーズ第二回「地雷とともに生きる人々Ⅱ―アフガニスタン 」はこちらから