コンゴ:金(ゴールド)のために犠牲にされる人権2009/12/13 22:23

金の価格が最高値を更新する日が続いていましたね。

投資の対象やジュエリーとして人気の金ですが、アフリカのコンゴ民主共和国では、この金のために、数百万人という人の命が犠牲になってきました。
こちらの写真は、コンゴの金鉱の様子。

先日、アメリカの人気番組60ミニッツがコンゴの金と人権について特集。そのまとめビデオがこちらからみられます。ヒューマン・ライツ・ウォッチで長年コンゴを調査してきたアニカも出ています!


コンゴでは、ウガンダやルワンダなどの周辺国が金の利権を求めて侵攻し、これまで約500万人の犠牲者を出しています。

これらの国が撤退した今でも、各地域の軍閥(warlord)が、金やその他のレアメタルの支配を求めて、内戦状態が続いており、20万人にも及ぶ女性が強姦されるなど、人権状況の悪化は深刻です。

これらの戦闘員たちは、金鉱の労働者から金を得て、兵器の購入にあてているのです。
一方で、金鉱の労働者たちの中には子どもたちも多く、労働環境が劣悪であるにも関わらず、一日せいぜい1~2ドルしか稼ぐことができません。

このことついて、ヒューマン・ライツ・ウォッチが2005年に報告レポートを発表。こうした調査に基づき、アメリカの人気ニュース番組60minutesがレポートしたわけです。

10分強のビデオクリップです。残念ながら、英語ではありますが、ぜひご覧になってください。ビデオはこちらから