日本記者クラブでのHRW緊急対応部門ピーター・ブッカー会見2012/06/18 05:29

5月29日のHRWチャリティ・ディナーに合わせて来日した、HRW緊急対応部門の創設者で現ディレクターのピーター・ブッカーが5月25日に日本記者クラブにて会見を行いました。どうぞご覧下さい!


日本語通訳付きで、どなたでもお楽しみになれます。約1時間半のノンカット、HRWの「アラブの春」における活動を紹介したビデオなども盛り込まれた、見応え十分の会見です。

先に行われたブッカーの2講演にご参加なれなかった皆さんも、こちらでHRWの緊急部門が紛争地や弾圧の下でいかに活動しているのか、世界に先駆けてニュースを伝え、人びとの命と尊厳をまもる方法とは? について知って頂けることでしょう。

また、メディアの役割とHRWの役割の共通点、相違点にも焦点を当てているので、メディア一般に興味のある方も必見です。2007年9月にビルマで反軍政デモ取材中に日本人の映像ジャーナリストが亡くなった当時、ブッカーも現地で活動していたことを明かし、ジャーナリストとの相互の尊敬についても語っています。

※日本記者クラブのサイトはこちら

衆議院議員の柿沢先生が国連調査委員会に対する質問主意書を提出してくださいました2012/06/25 10:10

インターンの山田です。

みんなの党・政策調査会副会長の衆議院議員の柿沢未途先生が、5月25日付けで「国連における北朝鮮人権状況決議に『事実調査委員会』の設置を盛り込むことに関する質問主意書」を提出してくださいました。

5月17日に「北朝鮮における『人道に対する罪』を止める国際NGO連合(ICNK)」のメンバーが柿沢先生を訪問をさせていただき、国連調査委員会設置の期待される効果に対してご意見を伺った後にご提出いただいたものです。

質問してくださったのは主に5項目で、具体的な内容は拉致問題や北朝鮮国内の人権侵害、国連事実調査委員会設置(Commission of
Inquiry)への日本政府の姿勢を問うものや、欧州議会が2010年7月8日に事実調査委員会の設置を求める決議を行っていることに対する日本政府の評価に関する内容です。

こちらの質問主意書に対する答弁書には、北朝鮮の人権侵害に対して問題解決のための効果的な方法を総合的に検討していくといった日本政府の考えが述べられていました。
(質問主意書と答弁書の全文は本ブログ記事下部に記載させていただきます)

柿沢先生のおかげで、日本政府の姿勢を伺うこともできました。北朝鮮国内で苦しむ多くの北朝鮮国民、そして日本人の保護に向けて、日本政府が調査委員会設立を支持すると表明するまでがんばって参りたいと思います。柿沢先生にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

柿沢先生
公式ホームページ http://www.310kakizawa.jp/
twitter https://twitter.com/#!/310kakizawa
ブログ http://ameblo.jp/tesio/




「国連における北朝鮮人権状況決議に「事実調査委員会」の設置を盛り込む事に関する質問主意書」全文はこちら


 北朝鮮による拉致問題が未解決であり、また北朝鮮国内において組織的な人権侵害、食料不足による人道問題が恒常的に生じている。

 こうした状況に鑑み、日本政府はEUとともに、国連において、北朝鮮に全ての人の人権と基本的自由の尊重、拉致被害者の即時帰国と問題解決等を求める北朝鮮人権状況決議の国連総会本会議への共同提出者となり、また7年連続で決議が賛成多数で採択されるにあたり主導的な役割を果たしている。

 国連人権理事会においても、拉致問題を含む北朝鮮の様々な人権侵害に深い懸念を表明し、北朝鮮人権状況特別報告者の任期を一年延長する等を内容とする北朝鮮人権状況決議が5年連続で採択されており、日本政府はEUとともに共同提出者として、本年3月には決議の無投票採択を実現したところである。

 こうした中においても、北朝鮮が拉致問題の解決を含めた人権状況の改善に具体的な行動を見せているようには見受けられない。国連の前北朝鮮人権状況特別報告者であるウィティット・ムンタボーン氏もその最終報告書において「北朝鮮における人権を促進、保護するため、国連のあらゆる組織を総動員する事」を国際社会に要請している。
 
そこで以下、質問する。

一 北朝鮮に関する年次国連決議の共同提出者であるEUにおいては、欧州議会が、北朝鮮の人権侵害について調査するとともに、それが人道に関する罪に該当するかを検証する「国連事実調査委員会(UN Commission of Inquiry)」の設置を求める決議を平成22(2010)年7月8日に行なっている。この欧州議会決議についての日本政府の評価如何。

二 人権侵害に関する「国連事実調査委員会」が設置された先例があれば示されたい。

三 過去の事例に照らして、北朝鮮の拉致問題を含む様々な人権侵害の深刻さの程度を日本政府はどのように考えているか。

四 北朝鮮の人権侵害について「国連事実調査委員会」の設置が必要であると日本政府も考えているか。

五 国連総会及び人権理事会における年次の北朝鮮人権状況決議に、「国連事実調査委員会」の設置の文言を盛り込むべきと考えるが日本政府の見解如何。

 右質問する。

衆議院ホームページ
第180回国会 質問の一覧より
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a180265.htm




「衆議院議員柿澤未途君提出国連における北朝鮮人権状況決議に「事実調査委員会」の設置を盛り込む事に関する質問に対する答弁書」全文はこちら

一について

欧州議会が平成二十二年七月八日に採択した御指摘の決議は、主として北朝鮮に対して拉致問題の早期解決、人権侵害の停止等を求めており、この点については、欧州議会から北朝鮮に対して人権侵害の状況の改善を求める明確な考えを示したものとして評価している。一方、同決議においては、欧州連合に対して北朝鮮における人権侵害の状況に関する国際連合による調査委員会の設立を支援することを要請しているが、この点については、欧州議会から欧州連合に対する要請であり、我が国として評価を行う立場にない。なお、一般論としては、北朝鮮による人権侵害については、いかなる方法が問題解決のために効果的かという観点から対処していくことが重要であると考えている。


二について

お尋ねの「国連事実調査委員会」が何を指すのかは必ずしも明らかではないが、国際連合人権理事会決議に基づいて、リビア及びシリアにおける人権侵害に関する調査委員会がそれぞれ設置された例がある。


三について

北朝鮮による拉致問題は我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、政府の最重要課題の一つと位置付け、全ての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現等に向けて取り組んでいるところである。また、国際連合人権理事会がその決議に基づき設置した北朝鮮人権状況特別報告者(以下「特別報告者」という。)の報告書並びに国際連合総会及び国際連合人権理事会がそれぞれ採択している北朝鮮人権状況決議において、これまでに繰り返し、拉致問題を含む北朝鮮による広範な人権侵害が指摘され、深刻な懸念が表明されているところであり、我が国としてもこうした懸念を共有している。


四及び五について

拉致問題を始めとする北朝鮮による人権侵害に関しては、いかなる方法が問題解決のために効果的かという観点から対処していくことが重要であると考えているが、お尋ねのように、国際連合による調査委員会を設置することや、その旨を北朝鮮人権状況決議において言及することについては、北朝鮮が、特別報告者の受入れを拒否していることから、北朝鮮が当該調査委員会の受入れに協力することが期待できないという点も十分踏まえ、総合的に判断する必要があると考えている。

放射能と健康に対する権利 「あれから1年:終わらないフクシマ」冊子完成!2012/06/26 10:34

こんにちは、インターンの湯村です。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、公衆衛生の専門家であるHRWのHealth and Human Rights Program Researcher のJane Cohenを日本に招へいし、東京のスタッフとともに福島県で聞き取り調査を行いました。

住民の皆様の「知る権利」「健康への権利」は守られているのか。聞き取り調査を基に、食品や周辺環境における放射線量についた基本的な情報と明確な回答がいまだ十分に得られていないということを明らかにし、
声明 :福島原発事故から1年 対応まだ不十分―健康と食品の安全性 詳細情報の開示を(日本語)
スライドショー:あれから1年: 終わらないフクシマ(日本語)
を発表し、日本政府へのアドボカシーなどもおこなってきました。
そして、この調査の際にインタビューをした方々の言葉とポートレイトをまとめた冊子(16頁)が完成し、本部ニューヨークから届きました!


内容は、スライドショー
あれから1年: 終わらないフクシマ(日本語)
と同じです。

でも、このプロジェクト大赤字。なんと数百万円の赤字です。フクシマ問題のために寄付集めの活動はしてきたものの、これまでご寄付くださった方はほぼゼロ(涙)。。。

HRWの福島プロジェクトを今後も継続していくため、こちらの冊子を寄付金付きで購入してくださる方を募集しています!

定価1000円
寄付金つき2000円
(送料別)

お申込みいただける方は、tokyo@hrw.org あて、タイトル「フクシマ冊子購入希望」として、クレジットカード又は銀行口座でお支払いの上(支払い方法 http://hrw.asablo.jp/blog/2012/06/09/6462172)、ご氏名、お電話番号、送付先住所、必要冊子の数、定価かあるいは寄付金つきでの購入かを明示の上でメール下さい。

住民の方たちの声を日本国内外に届け、政府に状況改善を訴えていく活動を継続できるよう、ご協力をお願いいたします。冊子購入以外の方法でもご寄付を募っております。ご関心をお持ちいただける場合は、HRW東京オフィスまでご連絡ください。

HRW東京オフィス
Tel: 03-5282-5160
Fax: 03-5282-5161
E-mail: tokyo@hrw.org

冊子の内容(スライドショー)や調査に関するニュースリリースは、HRWのウェブサイトからもご覧いただけます。

スライドショー:

毎日新聞「ひと:ブッカーさん 虐殺現場に急行し調査する人権活動家」(6月12日)2012/06/27 23:23

ブログをご覧の皆さまこんにちは。インターンの山田です。

5月29日のチャリティ・ディナーにあわせて来日した、緊急対応部門ディレクターのピーター・ブッカーを毎日新聞の毎日jpの記事「ひと:ブッカーさん 虐殺現場に急行し調査する人権活動家」にてご紹介いただきました。


「ビルの屋上から、一部始終を見つめていた。昨年1月28日、民主化要求運動「アラブの春」が沸騰中のエジプト北部アレクサンドリア。警官隊が両手を上げるデモ隊に発砲し、多数を殺害した。克明な目撃談を米紙ワシントン・ポストが翌日掲載、世界が注目した。中東の人権状況報告のため、先月下旬来日した。「できるかぎり早く現場に入り、国際社会に発信して次の虐殺を防ぐ。それが我々の哲学」と語る。」

記事全文は、こちらからご覧いただけます。

THE BIG ISSUE JAPAN「海に沈みつつあるモルディブの、宙に浮いた環境政策」2012/06/28 13:20

こんにちは、インターンの湯村です。THE BIG ISSUE JAPAN192号(2012.6.1)に、HRWのフィルムフェスティバルで上映された映画「ジ・アイランド・プレジデント」に関する記事が載りました!




「海に沈みつつあるモルディブの、宙に浮いた環境政策」という記事では、モハメド・ナシード前大統領について解説されています。モルディブは、マウムーン・アブドル・ガユーム大統領が30年にわたり政権を握っていましたが、ナシードは何度も投獄されながらも彼に立ち向い、2008年に初めての民主的な選挙で大統領となりました。しかし、この2月に脅迫を受け辞任を強いられました。

「映画には、辞任を伝える短い字幕が最後に加えられている。3月22日、ロンドンで開かれたヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭で、この映画を観終えた観客の最大の関心事は、ナシードの安否だった。それに答えて『今のモルディブでは誰もが安全とは言えない』と、モルディブ科学技術公使だったアーメッド・シャフィーク・ムーサは不安定な状況を伝えた。」

HRW資料:
映画紹介 The Island President

【御案内】アフガニスタンに関する東京会合CSOパラレルイベント~アフガニスタン市民社会を迎えて~2012/06/29 14:27

ブログをご覧の皆様、はじめまして。インターンの水上です。

2012年7月7日(土)に国連大学ウ・タント国際会議場にて「アフガニスタンに関するようきょう会合CSOパラレルイベント~アフガニスタン市民社会を迎えて~」が開催されます!アフガニスタンと日本両国の市民社会組織が、各国の国際協力関係者と直接対話を行う貴重な機会です。御都合がつく方やご興味が御有りの方、ぜひ足をお運びください。

「アフガニスタンに関する東京会合CSOパラレルイベント~アフガニスタン市民社会を迎えて~」

開催日時:201277日(土) 14001700 

会場:国連大学 ウ・タント国際会議場(国連大学3F

   東京都渋谷区神宮前5-53-70

   (渋谷駅 徒歩10分、地下鉄表参道駅 徒歩5分)

定員:300人(申込み制) ※参加費無料  ※同時通訳あり

プログラムなどの詳細はこちらをご覧ください

http://www.japanplatform.org/afghanistan_conf2012/

 

78日(土)に東京で10年ぶりに開催される「アフガニスタンに関する東京会合」に合わせ、アフガン市民社会(CSO: Civil Society)を代表して約30名のNGO、メディア、組合関係者が来日します。本イベントでは、アフガン市民の代表とともに今後のアフガニスタン支援の行方を考え、アフガニスタンが抱える貧困やガバナンス、和平プロセスといった課題を広く国際社会に発信します。

 

参加を希望される方は、以下の項目をご記入の上、【72日(月)まで】にメールにてお申し込みください。申し込み先: tokyo_afghan2012@japanplatform.org 


お申込みフォーム

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「アフガニスタンに関する東京会合CSOパラレルイベント」参加希望

ご芳名:

ご所属:

E-mail

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お問い合わせ:

アフガニスタンに関する東京会合CSO実行委員会

担当:特定非営利活動法人 ジャパン・プラットフォーム 豊島、冨澤 

TEL: 03-5223-8891 FAX: 03-3240-6090

tokyo_afghan2012@japanplatform.org

 




【ご案内】天安門事件 学生リーダー 王丹 初来日!トーク & 映画『亡命』上映会2012/06/29 21:28

こんにちは、インターンの湯村です。7月5日に開催されるアムネスティ・インターナショナル日本のイベントのご案内です!

イベント詳細はこちらをご覧ください。


天安門事件 学生リーダー 王丹 初来日!トーク & 映画『亡命』上映会 ~13億・中国の民主化と見えない壁~

1989年に起きた天安門事件。
その学生リーダーとして投獄され、亡命を余儀なくされた王丹。
中国政府はいまも情報を検閲し、人権や民主化を訴える人びとを抑え込もうとしている。

映画『亡命』は、王丹をはじめ、その活動ゆえに中国を追われた人びとの思いを辿ったドキュメンタリーだ。今回、王丹の初来日を記念し、『亡命』を上映し、監督と王丹が対談する。

なぜ祖国を離れなければならなかったのか?なぜいまだに戻ることができないのか?王丹が初めて、日本にいる私たちに語りかける。

日時
7月5日(木)開場:18:30 開演:19:00 ~

会場
なかのZERO小ホール(東京都中野区中野2-9-7)
地図 http://www.nicesnet.jp/access/zero.html
JRまたは東京メトロ東西線の中野駅南口から徒歩8分

料金
一般前売り 1300円(当日1800円)/学生(当日のみ)1000円(当日学生証をご提示下さい)

プログラム
  • 映画『亡命』(2010年シグロ作品) 40分ダイジェスト版 上映
  • 翰光(『亡命』監督) × 王丹トーク
王丹プロフィール
1969年生まれ。北京大学在学中に天安門民主化運動の学生リーダーとして指名手配となり、89年に逮捕。6年間の獄中生活の後、98年に亡命。2008年、ハーバード大学で東アジア史の博士号を取得。現在、台湾国立清華大学客座助理教授。

お問い合わせ
アムネスティ・インターナショナル日本
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-12-14 晴花ビル 7F
TEL:03-3518-6777 E-mail:camp@amnesty.or.jp

前売りチケットのお申込み
公式サイトよりお申込み下さい。
http://www.exile2010.asia/jp(映画公式サイト)
チケットぴあでも購入可能です。Pコード:559-971