シリア大虐殺の真相@ウェブロンザ2012/06/07 14:18

WEBRONZAの「シリア大虐殺の真相」特集で、

私の論考:

求められるシリア虐殺行為の調査と武器禁輸の制裁
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012060600015.html?iref=webronza

を掲載いただきました。ご一読いただけましたら幸いです!

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求められるシリア虐殺行為の調査と武器禁輸の制裁
2012年06月07日

先日、ニコニコ生放送の「徹底解説『テレビが触れないシリアの真実』~子ども虐殺、紛争映像から何が見えるのか~(http://live.nicovideo.jp/watch/lv95018768)」に出演した。5月25日にシリアのホウラで起きた虐殺事件(少なくとも108名死亡、うち49名が子ども)を受けての番組で、出演者は、東京外国語大学の青山弘之先生、ジャーナリストの黒井文太郎さんと私という組み合わせだった。

 私にとっては初めてのニコニコ生放送への出演。ディレクターによると、こうした海外ニュースを取り上げることはかなりまれで、視聴者は10代から20代の若者の視聴が主体で「シリアがどこにあるかも知らない若者も多いので、そういう前提で話をしてください」とのことだった。

 番組開始前からこんな落胆させられる説明を受けた私は、視聴者数は伸び悩むのだろうと思っていた。ところが、1時間半の生放送を終えると、来場者数が2万1533人、コメント数が1万3511件。来場者が2万人を超えるのは、国内のテーマでも相当来場者が多い番組に該当するらしい。しかも、アンケートでは90%の視聴者が「良かった」と評価していた。この意外な結果に、当のディレクターが一番びっくりしていたかもしれない。

 反体制派の拠点ホムス市の北東約20キロに位置するホウラ地区。ニコニコ生放送のこの結果が示唆しているのは、このホウラで5月25日から26日かけておきた虐殺事件の映像―――特に、銃で至近距離から即決処刑された子どもたちの遺体の映像―――は、すべての視聴者にとってあまりに衝撃的だったということではないだろうか。

 シリアで、市民の処刑を含むこうした重大な人権侵害が起きたのは初めてではない。ヒューマン・ライツ・ウォッチも現地に調査員を送り、たとえば、イドリブで少なくとも民間人95人の民間人が殺害された事件(http://www.hrw.org/ja/news/2012/05/02)や、ホムスやイドリブで合計100人以上の民間人が即決処刑された数々の事件(http://www.hrw.org/ja/news/2012/04/09-1)などを調査、記録、発表してきた。

 しかし、このホウラ虐殺事件は、4月12日に・・・つづきはこちら(http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012060600015.html?iref=webronza