福島からの声①2012/03/07 15:05

こんにちは、インターンの湯村です。東日本大震災から1年が経つ今、HRWは福島県での調査を行いました。住民の皆さまの「知る権利」「健康への権利」などは守られているのか。現地の方々の声を、ポートレイトと共にお伝えします。

                             

3歳と8歳の娘の父親。郡山市の自宅にて。福島第一原子力発電所から約60km
© 2012 Katsuo Takahashi for Human Rights Watch


線量計で畑や家の線量を自分で調べてみて、おそらくかなり危ない数値なんだろうということが徐々に分かってきました。それまでは、どれぐらい危ないのか、行政の情報を聞いても分からなかった。電話相談のようなものが県の窓口にあるみたいですけど、大体電話したってねえ・・・もう「安全だ」としか言わないんで。それで行政も信用できなくなってしまった。


地震と原発事故が起こる前に土地も家も買ったのでお金がない。だから、当然移住は無理なんです。自分の畑はどうも土が汚染されてしまった。福島での自然ガイドの仕事は、もう失業状態。福島県の人たちは放射能があるから外で活動してはいけない、という感じですから。

 

特にこの辺の放射線量は、やはり高いと思うんです。ここにずっと居続けると娘たちが将来病気になる可能性が高くなるから本当は逃げたいんですよ。お金があったら逃げたいです。


HRWのスライドショーはこちら:

調査の詳細は、HRWのニュースリリースをご覧ください:

写真家の高橋かつおさんについてはこちら:

コメント

トラックバック