福島からの声② ― 2012/03/08 18:58
こんにちは、インターンの湯村です。「福島からの声」第2回目です。
妻と12歳の双子の娘と暮らす父親。郡山市の自宅にて。福島第一原子力発電所から約60 km
© 2012 Katsuo Takahashi for Human Rights Watch
子どもたちは、今のところ甲状腺検査も含め検査などはなにもやってないです。検査について市や県からの指示はまだ何もない状態ですね。民間で放射線検査をやっているところでも、2~300人の予約が入っているということだったので、それだといつになるかわからなかったんです。子ども達のことを考えるとやっぱり(検査を)早く受けさせて、自分の体は大丈夫だっていうことを教えてあげたいんですけど。なかなか個人ではキャパシティーがいっぱいなんですよね。行政がしっかり迅速に動いてくれたらと思うんです。
メディアや県は「安全だ」としか言わないではないですか。直ちに健康に被害はありません、と言い続けてきた。「安全」だけが本当の内容かはさておき、健康被害の可能性のことは答えもないままうやむやにされているような気がするんですけれど。家では放射線を浴びないようとても気をつけているんですが、市のほうが全く安全ですとしか言われてないので。ただ、一年も自己防衛しているとやはり疲れていますね。どこか、国でいいので、方向性をもっとしっかり示してもらわないと。自分たちは、体の状態がなかなか掴めないでいる状態です。
娘たちの将来のことが一番心配です。
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