北朝鮮の人権国際会議2011/09/07 22:45

インターンの佐藤です。今日は自分がお手伝いさせていただいた、北朝鮮の人権問題に関する国際会議の様子を報告させていただきます。


 以前にもこちらのブログでご案内させていただいたきましたが、本日9月7日に北朝鮮の人権問題を取り上げる国際会議が開かれました。各国から多くのNGOや民間団体が集まったほか、多くのメディア関係者、日本の国会議員の方々、韓国の国会議員の方、各国大使の方々などがいらっしゃって、一般参加者も含めてとても大規模なものになりました。韓国の元大統領からメッセージビデオをいただいて放映させていただくなど、この会議に対する関心の高さがうかがえました。



この国際会議はヒューマン・ライツ・ウォッチが運営の核となっていて、インターンは受付などをやっていたり翻訳用の機械が足りなかったりしたために、残念ながら会議の全てを聞くことはできませんでしたが、多くの印象的な話を伺うことができました。

脱北者の証言というセッションでは、強制収容所では靴下などがなくて足が凍傷で切断されることがある、年に1000人が公開銃殺処刑される、などといったとてもむごく衝撃的な話を伺いました。脱北して家族が離れ離れになってしまった、帰国できると信じて北朝鮮に渡ったら帰ってこられなくなってしまった、などとという話も伺いました。本当にひどい話だと思います。拉致被害者の曽我ひとみさんの夫であるジェンキンスさんも、佐渡島からはるばるお越しいただき、証言してくださいました。とてもありがたいことです。証言が終わったあとも多くの記者の方からの取材を受けていらっしゃいました。





 国際社会の対応というセッションでは、日本の白参議院議員(民主党)に御登壇いただきました。「核査察のように、北朝鮮に対して人権査察を行うべき」ということをおっしゃっていただいて、8日に結成された国際NGO連合(後述)の求める国連での調査委員会の設置に賛同していただいたような形になりました。また「北朝鮮の人権問題に対処するために、同僚議員に積極的に働き掛けていきたい」という趣旨の力強いお言葉をいただきました。


 このような国際会議に参加させていただくのははじめてで、とても勉強になりました。もっとこのような国際会議に参加できたらいいな、と感じました。ヒューマン・ライツ・ウォッチとしても今後このような機会がありましたらブログなどで宣伝させていただきますので、ぜひ読者のみなさんにも参加していただけたらと思います!