国際NGO連合2011/09/08 23:17

インターンの佐藤です。今日8日は朝早くから各国のNGO・民間団体のメンバーたちがホテルに集まって、「北朝鮮における人道に対する罪をとめる国際NGO連合」の設立時に発表する文章の内容や今後の戦略、金正日への手紙の内容などを話し合いました。

この国際的な連合は、英語名で「The International Coalition to Stop Crimes against Humanity in North Korea」、略してICNKといいます。

 

大きな殺傷能力を持つ非人道的なクラスター爆弾を禁止する条約の締結に、国際的なNGO連合が重要な役割を果たしたと言われていますが、この連合の設立はこのように幅広い協力関係を構築して力を強化して北朝鮮における人権侵害を報告し非難していくことで、北朝鮮における人権状況の改善を果たそうと考えています。まさに歴史が動くかもしれない瞬間に、微力ながら関わらせていただいたことを光栄に思います。

ICNKは今後、北朝鮮における収容所などでの過酷な人権侵害をホロコーストやルワンダの虐殺などに連なる「人道に対する罪」と捉えて非難の輪を広げ、北朝鮮政府にこれらを止めることを求めるとともに、国連における調査委員会の設立を求めていきます。

 

ICNKメンバーによる会議は14時まで続きました。自分は資料の配布やお菓子配りなどのお手伝いをさせていただいていましたが、会議の様子を後ろから聞かせていただくことができました。このような会議を見学させていただく機会はめったにありませんから、とても貴重な経験になりました。

 

その後は有楽町の外国人特派員協会(FCCJ)に移動して、ICNKの設立を発表する記者会見を行いました。インターンは海外からいらっしゃった方々を会場で誘導する役割でしたが、記者会見の様子を会見場の後ろから拝見させていただくことができました。発表者の方々の厳しく険しい顔が印象的でした。

 (写真:FCCJでの会見の様子)

記者会見が終わると飯田橋の朝鮮総連前に移動して、北朝鮮政府に人権侵害を止めるように訴えました。総連に対してアメリカやヨーロッパなど非アジア圏出身の方々も含めて英語でプロテストが行われるのはおそらくはじめてだということで、総連の人びともデモの様子をかなり気にしているようでした。

(写真:総連前のデモの様子。右奥にインターンの力作である檻が見える       のですが、、、分かるでしょうか?

ここでは強制収容所の収容者の解放を求めるために、段ボール製の檻から収容者の名前を書いた鳩型の風船を放つというパフォーマンスを行いました。インターンたちはこの檻と風船を長らく準備してきたので、無事に終えることができてよかったです。各国の参加者の方々からも好評で、TBSのニュースで取り上げていただくこともできました。

インターンの皆さん、当日ボランティアに来てくださった方々、本当にお疲れ様です。

鳩は少しずつ日が暮れていく夕空に向かって放たれて、思い思いに飛んで行きました。とてもきれいで印象的な風景でした。

北朝鮮の強制収容所の方々、特に親族がやったことを理由として収容所にいれられ続けている子どもたちが、一刻も早く解放されて自由になることを心から願っています。