本日パリで会議開催:オビアン賞ストップに向けたモメンタムが高まっています! ― 2010/06/15 14:34
こんにちは。土井香苗です。
昨日のブログでもお伝えした、 赤道ギニアの独裁者オビアン大統領の名を冠した、ユネスコの「オビアン賞」。この賞についての協議が、ついに本日、パリのユネスコ本部で開催されます。
この協議を前に、オビアン賞の中止を求める声が、世界中でどんどん大きくなっています。6月11日にも新たに、少なくとも4通の抗議書簡がユネスコ本部に送られました。
これまでに反対を表明してきたのは、以下のような人びとです:
- ユネスコで最も権威のある賞、ユネスコ /ギョレモ・カノ世界報道自由賞は、勇気あるジャーナリストに贈られる賞ですが、その受賞者7名(国籍は、チリ、中国、キューバ、メキシコ、シリア、スリランカ、そしてジンバブエ)が、この賞に反対する共同書簡をユネスコ事務局長に送りました。彼らは、「赤道ギニアにおける厳しい圧政」と「大統領によるメディア弾圧」に特に言及しています。
- 赤道ギニアから亡命した弁護士が設立した人権NGO「赤道ギニアに公正を」(EG Justice)は、表彰の中止を求めて、40カ国から約250の署名を集めました。
- 約70カ国の170以上の反汚職団体から成る国際グループも、「ユネスコ・オビアン賞」撤廃に向けた措置を求める書簡を国連事務総長の潘基文氏に送付したのです。この中で、「賞の創設と、結果としてもたらされるオビアン氏擁護は、国連精神とその原則、並びにユネスコ本来の存在意義を根本的に覆すものである」と述べています。
- フィリピンの人権委員会委員長も、同国の外務大臣に宛てた書簡で、「ユネスコが謳う人権精神に反する『ユネスコ・オビアン賞』を阻止すべく、緊急の措置を取る」よう求めました。
このように、今年1月以来、全7大陸、アフリカの30数カ国を含む100カ国以上から、数百の団体や個人が「ユネスコ・オビアン賞」に反対の意を表明してきました。
政府だって例外ではありません。これまでに、カナダ、フランス、イギリスを含む数カ国が同賞を公けに批判しており、今日のパリ・ユネスコでの情報会合では、更に多くの国がこれに続くと期待されているのです。
今日、日本政府は、どのような行動をとるのでしょうか。
世界中で同賞を批判している人びとは、赤道ギニアにおける深刻な人権状況への懸念と、同国国民の援護を表明してきています。オビアン政権下で、一般市民は豊かな国益の恩恵を受けておらず、教育や科学研究へのアクセスも極端に制限されてしまっているのです。
これに対して、赤道ギニア政府も黙っているわけではありません。
6月11日、同政府は、同賞に対する批判を非難する声明を発表しました。その中で、「今回、議論を巻き起こしたのは、アフリカの大統領がこのような賞を贈りうるのだということを認めたくない、植民地主義者、差別主義者、人種差別主義者、偏見主義者であると確信している」と述べています。(スペイン語による声明の原文は、同国情報省のウェブサイトに掲載されています)
では、誰がこの賞を取り消すことができるのでしょうか?
その権限を持っているのは、ユネスコの執行理事会。そして、日本政府はその副議長です。
今日こそ日本政府は、パリの会議ではっきりと、オビアン賞の撤回への支持を表明し、赤道ギニアの人びとが真の豊かさを享受できるよう、世界中の仲間と立ち上がってもらいたいものです。
「ユネスコ・オビアン賞」に関するリリースはこちら
May 10, 2010 ユネスコ:腐敗した独裁者となぜ協力?--赤道ギニアの大統領の疑惑資金で創設された ユネスコの「オビアン科学賞」--
Jun 9, 2010 ユネスコ:「独裁者」賞 中止に向けてすぐ行動を--6月15日の協議で、腐敗した赤道ギニア大統領の名を冠する賞の撤廃を--
MAINICHI RTXHRW ― 2010/06/16 14:52
こんにちは!いよいよ本格的に梅雨入りとなりましたね。外もじめじめとしたいやなお天気ですが、私の手元に、新しいメディア媒体が届きました・・・

タイトルご覧いただけましたでしょうか?上の写真は毎日新聞社が発行している「MAINICHI RT」(2010年6月6日号)の表紙です。普通の新聞よりも一回り小さく、デザインも見やすいので、旬のニュースが非常にわかりやすいです。ただ、この「RT」が面白いのは毎日新聞社がネットユーザーと作る新しい媒体であること。読者のツイッターでのコメントが掲載されるのです。記者だけでなく市民の視点も取り込まれているところが新しい発想ですね。
さて、実はこの「RT」の創刊号に、私(土井)の記事も掲載されていたのです。以前から毎日新聞で連載されていた“時代を駆ける”(http://www02.mai.vip.ogk.yahoo.co.jp/select/opinion/kakeru/news/20100310ddm004070160000c.html )というシリーズなのですが、RT6月6日号ではニューヨーク大学での修士課程、ヒューマン・ライツ・ウォッチとの出会い、そして東京事務所の設立までこのブログが開設されることとなった、まさに原点が掲載されています。
タイトルにもなったように日本政府の人権外交を“書く”存在になれるよう、これを目指して今後も一層邁進して参ります !どうぞ皆様もHRWブログと合わせて「MAINICHI RT」をご覧下さい。
NYでビルマ政治囚のイベントを開催します! ― 2010/06/17 14:14
以下イベント詳細です。

HRW/JWT共催
“Free Burma’s Political Prisoners”
Art and Photo Installation
日時:2010年6月22日(火)午前7時半〜午後7時
場所:グランドセントラル駅
バンダービルトホール(Vanderbilt Hall)
このイベントの目玉、大手広告代理店JWTにより手がけられた展示は、訪れた人がビルマ軍政の最高責任者タン•シュエへの請願に署名することも可能となっています。さらに、当日8時、12時半、18時15分にはビルマ亡命者コミュニティ(Burma’s exile community)、HRW、JWTのメンバーによるスピーチが予定されている他、一日を通してスピーカーやイベントが予定されています。
当日スケジュール
AM 7:30 ゲスト到着
7:45 International Burma Monks organizationより僧侶による経唱読
8:00 オープニングイベント
<スピーカー>
ケネス•ロス(HRW/エクゼクティブディレクター)
H.E. Martin Palou(チェコ国連大使)
Andy Clarke(JWT/グループクリエイティブディレクター)
Nyi Nyi Aung(ビルマ人活動家、最近釈放された政治囚)
8:45 HRWニューヨークコミッティ、ビルマ人権問題支援者による分析
10:30 Aung Moe Win(ビルマ人アーティスト)パフォーマンス
12:30 Elaine Pearson(HRWアジアディレクター)スピーチ
ビルマ人アーティストShepard Fairey声明
Roy Wisnuz(JWTアートディレクター)
Chris Swift(JWTコピーライター)
PM 1:00 Chaw Ei Thein(ビルマ人アーティスト、元政治囚)パフォーマンス
6:00 All Burma Monks Allianceより閉会の祈とう
6:15 閉会スピーチ
Minky Worden(HRWメディアディレクター)
U Pyinya Zawta(ビルマ人僧侶、元政治囚)
Nay Tin Myint(元ビルマ学生リーダー、15年間刑務所収容)
7:00 クロージングイベント
「ニュースの深層」パレスチナ ― 2010/06/21 11:52
こんにちは、インターンの湯村です。
香苗さんが水曜日を担当している生放送番組「ニュースの深層」の撮影に、同行してきました!

6月16日放送だった今回は、パレスチナ問題をテーマに、国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」事務局長の伊藤和子さんをお迎えしました。
パレスチナ問題は、国際政治や国際法などが絡み、難しい問題です。伊藤さんと香苗さんという国際法のプロの弁護士のお二人が、この複雑な実情を分かりやすく解説していました。
何が犯罪行為とされているのか、何を基準に人権侵害と言っているのか、国際的にどのような動きがあるのかなど、良く理解できると思います。
また、先日来日された「パレスチナ人権センター」のラジ・スラーニさんのインタビュー映像も入り、現地の状況も詳しく伝えられていました。貧困率が9割、何十万もの難民・・・。ガザの現地の声が、日本の視聴者へのメッセージとして届けられました。
パレスチナの「今」が分かる今回の放送、再放送はこちら(ニュースの深層「なぜガザに支援船が行くのか」<ゲスト> 伊藤和子)から番組表が見られます。
お見逃しの方、是非ご覧ください!
NHKラジオ番組「私も一言!夕方ニュース」に出演しました ― 2010/06/22 09:03
先週、NHKラジオ番組「私も一言!夕方ニュース」に出演しました。この番組は、毎日夕方5時から6時50分にNHKラジオ第一で放送されているのですが、わたしが今回出演したのは、その中の「ここに注目」というコーナー。NHKの田中和夫解説委員が担当されているコーナーで、約15分の生放送です。
「人権を外交政策に提言」というテーマで、日頃の外務省へのアドボカシー活動や、これからの日本外交への期待、私たちひとりひとりに何ができるかなど、具体例を交えながらお話しました。
収録開始直前のスタジオの様子がこちら。

いつも担当しているテレビ番組では、数十秒で言いたいことをまとめなくてはいけないので、15分なんてとても贅沢!と思ったのですが、いざ収録が始まってみると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
この番組の主な視聴者は、会社帰りで運転中のサラリーパーソンと、夕食の支度中の主婦の方々とのこと。 夜の食卓で、人権問題が持ち上がるきっかけとなっていたら嬉しいですね。
ビルマ女性国際法廷 ― 2010/06/23 10:50
2010年3月2日、ニューヨークにて、ビルマ女性国際法廷が開催され、
軍事政権が人道に対する罪を犯したことが認定されました。この民衆法廷、大変なメディアの注目を集めました。その日本版です。
国連の人権調査団の設立をめざすためにも、この活動は意味があると思います。
ということで、皆様のご注目をお願いいたします。
以下、主催団体のヒューマンライツ・ナウさんからいただいたお知らせです。(私たちも協賛しています)
━◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
* ビルマ女性国際法廷 開催! *
International Tribunal on Crimes against women of Burma
2010.06.27
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇━━
軍事政権が続くビルマ(ミャンマー)。
ここに生きる女性たちは暴力にさらされ、彼女たちの生活と自由は脅かされています。
軍事政権は、少数民族の女性たちに性的な暴力を繰り返し、3,300以上の村を破壊し
人々を殺害、拷問し、女性や少女を厳しい強制労働に駆り立てています。
また民主化運動のリーダー、アウンサンスーチーさんは自宅に軟禁され、
2,100人以上の政治犯たちが投獄され、自由を奪われています。
軍事政権は、国連などから何度批判をされても人権侵害をやめることなく
犯罪の責任を問われません。
私たちビルマの女性は何十年もの長い残虐な圧制に耐えてきましたが
いま、勇気をもって立ちあがります。
2010年3月2日、ニューヨークにて、
ビルマ女性連盟とノーベル平和賞を受賞した女性たちのイニシアティブで
初めてのビルマ女性国際法廷が開催され、
軍事政権が人道に対する罪を犯したことが認定されました。
今度はビルマから軍政の抑圧を受けてきた女性たちが来日して証言、
この日本でアジア初のビルマ国際女性法廷を開催します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●日時 2010年6月27日(日) 13:00~17:00
●場所 青山学院大学 6号館模擬法廷
http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
JR山手線・東急線・京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面出口より徒歩10分
地下鉄「表参道駅」B1出口より徒歩5分
●参加費 500円 (申込不要)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【主催】 ビルマ女性連盟(Women's League of Burma) 【共催】 特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ
【協賛】 アジア女性資料センター、社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、在日ビルマ民主化グループ
全日本フェミニスト議員連盟、ビルマ市民フォーラム、ビルマ情報ネットワーク、ヒューマン・ライツ・ウォッチ
【助成】 株式会社ラッシュジャパン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪裁判官≫
濱田邦夫(弁護士/元最高裁判事)
久保利英明(弁護士/元日弁連副会長)
後藤弘子(千葉大学教授/内閣府男女共同参画局女性に対する暴力調査会委員)
新倉修(青山学院大学教授/国際民主法律家協会事務局長)
敷田みほ(会社経営/市民の裁判員制度・つくろう会元事務局長)
≪検察官≫
雪田樹理(弁護士/ヒューマンライツ・ナウ女性プロジェクト)
渡邉彰悟(弁護士/ビルマ市民フォーラム事務局長)
石田真美(弁護士/ヒューマンライツ・ナウビルマプロジェクト)
弘川欣絵(弁護士) 小田川綾音(弁護士) 三輪咲絵(弁護士)
≪弁護人≫
矢花公平(弁護士) 原田いづみ(弁護士) 鈴木多恵子(弁護士)
≪証人≫
軍政の人権侵害の被害にあい、また人権侵害を目撃した三人のビルマ女性たち
& 土井香苗氏(ヒューマンライツ・ウォッチ)
詳細は
http://hrn.or.jp/activity/event/627/
をご確認ください。
シンポ 日本の人身売買の課題 ― 2010/06/25 12:04
私たちも協力団体としてサポートさせていだくことになりました。
どうぞ多くの皆様のお越しをおまちしております!
○○ シンポ 日本の人身売買の課題 ○○
日時:2010年7月3日(土) 午後1~5時
場所:明治大学 駿河台校舎リバティタワー1階1012教室
JR・地下鉄 御茶ノ水駅下車徒歩3分、地下鉄 新御茶ノ水駅、神保町駅 下車徒歩5分)
○内容○
開会挨拶(戒能民江 JNATIP共同代表)
第1部 日本における人身売買の現状
モデレーター:川上園子(アムネスティ・インターナショナル日本)
警察庁のDVD前半
「日本における人身売買の変遷」 齋藤百合子(明治学院大学)
「労働搾取型の人身売買の現状(研修生・技能実習生を中心に)」
鳥井一平(移住労働者と連帯する全国ネットワーク)
「日本人女性と少女の人身売買」 藤原志帆子(ポラリスジャパン)
会場からの質疑応答
国連人身売買に関するエゼイロ特別報告者のビデオメッセージ
人身売買に関する日本公式訪問報告書をどう読むか 原由利子(IMADR-JC)
休憩 (スライド上映)
第2部 パネルディスカッション
人身売買被害者の保護支援と防止~どう取り組むか―国連報告を受けて
モデレーター:原 由利子(IMADR-JC)
「我が国の人身取引対策と人身取引対策行動計画2009」
内閣官房副長官補付
「日本の人身取引対策の今後の課題~2005年以来の被害者支援の経験を踏まえて」
橋本直子(国際移住機関(IOM)駐日事務所)
「移住労働者対策と人身売買予防」
稲葉奈々子(茨城大学)
「法的課題、外国での現状とともに」
吉田容子(JNATIP共同代表/弁護士)
質疑応答・全体討論
閉会挨拶(大津恵子 JNATIP共同代表)
参加費: 500円 (多くの方が参加できるように参加費を抑えています。)
主催:人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)、反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
協力: 国際移住機関(IOM)、国立女性教育会館、ザ・ボディショップ、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ
参加申込み・問合せ:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
www.imadr.org
Tel:03-3568-7709 Fax:03-3586-7448 Email:event@imadr.org
会場: 明治大学 駿河台校舎
リバティタワー 1012教室
~日本で人身売買って、本当?~
麻薬・銃器の密売に次ぐ世界第2位の犯罪産業となった人の取引、人身売買。日本はその需要を生んでいる受入れ国として、国際的にも知られています。
その象徴として、国連の女性と子どもの人身売買に関する特別報告者であるジョイ・ヌゴジ・エゼイロさんが、昨年7月に日本を公式訪問調査しました。そしてその結果は、本年6月3日に、国連人権理事会で日本政府に対する勧告を含む形で報告されました。人身売買に関する取締り・被害者保護支援・予防啓発等について、今後実施すべき具体的勧告がだされています。
また、今月半ばには米国国務省の人身売買に関する年次報告書が発表されますが、昨年第二ランク国(基準は満たさないが努力中)と評価されたところから変化があるかどうか注目されます。
このような国際的な動向を受けて、このシンポジウムでは、日本国内で人身売買対策の第一線に関わる活動家や専門家を招き、人身売買の現状を知り、私たち一人一人に何ができるのかを探ります。このシンポへの参加がその第一歩です。皆さんのおこしをお待ちしています。なお参加される方は、運営の都合上、できるだけ事前にお申込みくださいますよう宜しくお願いいたします。
●国連の人身売買に関する特別報告者について
国連人権理事会には、人権に関わる様ざまな課題について、その分野の専門家を「特別報告者」に任命する制度があります。「人、特に女性と子どもの人身売買に関する特別報告者」には、ナイジェリア出身のジョイ・ゴジ・エジェイロさんが任命されています。その任務の一つに、国を訪問して人身売買被害者の人権状況を調査し、結果を当該国への勧告をふくめて報告書にまとめて人権理事会に提出するというものがあります。この制度に則って、2009年7月に日本を公式訪問されたエゼイロさんが、その結果を2010年6月の人権理事会で発表しました。このシンポジウムは、その報告を受けて行なうものです。
●人身売買禁止ネットワーク(JATIP)とは
人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)は、人身売買、女性に対する暴力、滞日外国人の人権侵害などの問題に取り組んできた全国のNGOや研究者・法律家が連帯するネットワークです。日本における人身売買の実態を明らかにするとともに、被害の防止と被害者の保護支援等、加害者処罰などを内容とする実効性ある法律(人身売買禁止法)の制定を目指し、2003年10月に設立されました。以後、実態調査や資料集の作成、シンポジウムや学習会、資料作成など様々な啓発活動、政府への提言や意見交換・協議などの活動を続けています。
詳細は、http://jnatip.jp をご参照ください。
●反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)とは
反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)は、世界からあらゆる差別と人種主義の撤廃をめざしている、国際人権NGOであるIMADRの日本における活動の拠点として1990年に設立されました。特に被差別部落の人びとや、アイヌ民族、沖縄の人びと、在日コリアンなど日本の旧植民地出身者およびその子孫、移住労働者・外国人などに対する差別、また、それらの集団に属する女性に対する複合差別、人身売買などの撤廃に取り組んでいます。詳細は、http://www.imadr.org をご参照ください。
ビルマ女性国際法廷:国連の調査団の設立を勧告! ― 2010/06/28 12:45
昨日、東京で開催されたビルマ女性国際法廷(http://hrw.asablo.jp/blog/2010/06/23/5176533 )
来日したビルマの女性たちが勇気ある証言をしました。私がキャスターをつとめている「ニュースの深層」でもインタビューさせていただく予定で、明日VTRを収録します。乞うご期待です。

私も、専門家証人として出廷し、女性に対する拷問、レイプ、強制労働などの人権侵害について話をしました。


そして、そうした証拠に基づき、裁判官5名が勧告したのは、「国連の独立事実調査団の設立」(Commission of Inquiry)です。ヒューマンライツウォッチが長年求め続けてきたことで、とてもすばらしい勧告です。独立かつ中立な調査こそが、人権侵害を止める第一歩となります。調査は、安保理での決議等にもつなが人権侵害の予防につながることも期待されます。
そして、国連が事実調査団を設置できるよう、日本政府もこれをプッシュすべき、との勧告もされました。すでに、イギリス、オーストラリア、チェコ、そしてスロバキアなどが、国連事実調査団の設立を公けに支持しています。欧州議会もこれを支持する決議を出しています。
日本政府は、「国連の独立事実調査団の設立」を支持していません。明日、ビルマの女性たちが、外務省の政務官にあって要請をするとのことですので、日本政府の対応が一刻も早くかわることを希望します。
ビルマに冠する「国連の独立事実調査団の設立」(Commission of Inquiry)の設立について、分析したHRWのビルマ調査員の論考がバンコクポストに掲載されていますので、ご一読いただけましたら幸いです
Commission of Inquiry for Burma is long overdue
http://www.hrw.org/en/news/2010/03/28/commission-inquiry-burma-long-overdue
by David Scott Mathieson, Burma researcher for Human Rights Watch
Published in: The Bangkok Post
朝日ネットの皆様、20周年おめでとうございます! 村上龍さんから「かっこよすぎる」と言われた社長さんとは・・・・? ― 2010/06/29 11:01
ヒューマンライツウォッチの東京オフィスは、朝日ネットさまの貴重なCSRに支えられ、世界中のすべてのひとが尊厳をもった生をまっとうできるよう活動中です。朝日ネットさま、いつも本当にありがとうございます。
さて、作家の村上龍さんも、20周年のお祝いコメントで、朝日ネットの社長の山本さんは『かっこよすぎる!』とのメッセージを送られておられるのを見つけました。
村上さんのおっしゃるとおり、社長の山本さん、本当に熱くてかっこいい方です!世界の人権問題に、熱くなってくれる社長さんが日本にいることに感謝です。
また、朝日ネットの社員の方々も、みなさん、まっすぐで、雰囲気がよいなあといつも驚かされます。
こんな朝日ネットに支えられていることに、HRW東京一同もいつも感謝しております。
朝日ネットのみなさまの今後ますますのご発展を心よりお祈りしております。
HRW東京
土井・吉岡
あの稀少なハーバード大学1年生がインターンにやってきました:HRW東京オフィスインターン―小林です ― 2010/06/30 15:45
当時の鳩山首相とも面会され、同じ懸念を享有されたとの記事を日経新聞でも読みました。
【日経】ハーバード大学長「日本人生徒の減少懸念」 1年生わずか1人 (2010年3月15日) 記事の内容はこちらの方のブログに掲載されていました。
そんなことがあったのち、先日、「ハーバード大学1年生の小林です!」と元気な青年が東京オフィスのインターンに来たときには、「まあ、あの一人だけという1年生」と
驚いたわけです。
そんな小林くんは、いま、HRWでがんばってインターンしてくれているのはもちろん、ハーバード大学をはじめとする大学生活を高校生に発信する活動もがんばっています。そんな彼からのメッセージご覧くださいませ
↓
はじめまして、ヒューマン・ライツ・ウォッチの東京オフィスにて、夏季の間インターンをさせていただいております、小林亮介と申します。

現在、アメリカ、マサチューセッツ州にある、ハーバード大学の学部の1年生です。生まれも育ちも東京で、昨年春に私立高校を卒業後、秋から寮生活を送っています。写真は来年のルームメイト他(4人で計20ヶ国語以上話します)と寮の前で撮影した写真で、中央にいるのが僕です。
現在、国際関係論を中心に勉強しております。ハーバードでは、3カ月間ほど与えられる夏季休暇は第3の学期とも言われ、学部生は世界中に散って、インターンやサマースクール等の活動を行います。通常の授業と、実践をつなぐ貴重な場です。そこで、僕もこの期間を利用し、東京に帰ってきて、人権という国際関係論の一分野にかかわるインターンをすることにしました。
オフィスでは、プレスリリースの邦訳などを中心に行っております。英語で読めて、日本語が出来ても、翻訳となると一筋縄ではいきません。自分の力不足を痛感することばかりですが、日本の皆さまに世界の人権関連の情報を発信するという大きな責任を伴う仕事に、大変やりがいを感じています。

上の写真は、学部1年生用の食堂です。さて、ハーバードというと皆さんの頭には何が思い浮かぶでしょうか?名前は耳にしたことがある方も多いと思いますが、意外とその内情は知られていません。ビジネス・スクールなどの大学院は比較的有名ですが、学部をご存知の方はほとんどいないのではないのでしょうか?
それもそのはず、ハーバード大学に在学中の約6600人のうち、日本人学部生の数は5名だけです。2009年度入学の学年では、僕1人しかいません。この数、実は昔からあまり変わっていないのです。特に、日本の高校から、ハーバードをはじめとしたアメリカの大学に入学する学生の数は、今も昔も、極端に少ない状況が続いています。
しかし、最近、この流れに変化が見られ始めています。3月には学長が日本を訪れ、日本人の学生数の少なさをアピールしたことを皮切りに、社会の注目を集め始めました。多くのTV番組がこの問題を取り上げ、NHKでは、学部の看板授業であるサンデル教授の"JUSTICE"の放送も行われました。
ただ、残念なことに、ハーバードの学部に関して日本語で存在する情報は、大多数が個人的なブログなどで発信されるもので、不正確かつ恣意的な要素を含んでいます。そこでハーバードの日本人学部生でHarvard College Japan Initiativeという組織を立ち上げ、Harvard Club of JapanなどのOB組織と協力して、日本の高校生やその保護者に向けた活動を行っています。
活動内容は、決して「アメリカの大学が日本よりいいよ」、などアメリカ留学を薦めるということではなく、「受験勉強以外の課外活動等を通して、自分の関心について高校時代から考えて積極的に行動し、日米を含めた幅広い選択肢から、主体的にへ進学先、専攻や将来を選択してほしい」というものです。この趣旨の下、高校をめぐっての日米大学生との座談会企画や、来年度のサマースクールの開校などを目指すなど、高校生と、大学生、社会人、世界をつなぐ活動を行っています。

またアメリカの大学に少しでも興味のある日本の高校生、ご父兄、高校の先生方を対象に、ハーバード大学をはじめアメリカの名門大学15校ほどが合同で、8月22日に無料のカレッジ・フェアを企画していますので、是非お越しください。詳細は、http://www.harvardclubofjapan.org/006_1.do?no=75をご参照ください。
長々と個人的な宣伝になってしまって申し訳ありませんでした。今後は、HRWでのインターンと、そこで感じたことを率直に書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
参考URL:
Harvard Club of Japan: http://www.harvardclubofjapan.org
Harvard College Japan Initiative: http://www.hcji.org/Home


