インターン自己紹介(鈴木)2010/02/18 12:19


 
   こんにちは、今月からヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)東京オフィスでインターンをさせて頂いている鈴木と申します。現在大学4年生です。

 まだインターンを始めて僅かですが、既に、以前本ブログでも取り上げられたこともある「デモクラシー ナウ!」の収録に同席させて頂いたり 、講演会「ガザ紛争は解決していない!国際社会は国連決議に乗っ取った行動を」に参加させて頂いたり、「ニュースの視点」という番組の打ち合わせに同席させて頂いていたり・・・、様々な貴重な体験をさせていただいています。一連の活動を通じて、現在国際社会で起こっている問題について考える機会を頂いています。同時に、日々土井さんのバイタリティにびっくりさせられています(笑)

 これまでインターンをしていく中で一つ学んだこと、実感したことがあります。それは、自分が国際社会における人権問題に対して「無知」であるということです。大学では主に国際法を勉強してきたこともあり、ある程度は国際社会における問題についての見識があると勝手に思っていたのですが(笑)、インターンをしていて日々新しい発見・視座を得ています。まだまだ理解しなければいけばな
らないことが沢山あるなぁと感じています。

 世界各地で劣悪な環境で暮らしている人たちだったり、権力者の圧政に苦しむ人たちに比べたら、自分の置かれている環境は全然恵まれているなと感じます(何だかんだで安全・安心に暮らせていますし・・・)。だからこそ、世界の人権問題についてもっと知ってその上で何かを還元できる人になりたいと思うし、皆ももっと問題に関心持とうよ!と思っていたりします。

 知的好奇心を大切に頑張っていこうと思います・・・と勝手に決意表明をして終わらせて頂きます(笑





スリランカ:大統領再選 今こそ、アカウンタビリティを2010/02/19 16:49

失踪してしまった家族の写真を手にする家族。スリランカにて @2007 プライベート
スリランカでは、大統領選が行われ、1月27日、ラジャパクサ大統領が再選されました。ラジャパクサ氏が初めて大統領に選ばれたのは2005年。それ以降、スリランカの人権状況は急速に悪化しています。

写真は、失踪してしまった家族の写真を手にする家族(2007年、スリランカにて)

「強制失踪・拉致」(http://www.hrw.org/ja/news/2008/03/05)は、スリランカでは、長年続いている問題です。しかし、ラジャパクサ氏が大統領になった2005年から、この問題は急激に深刻化。その他にも、ラジャパクサ大統領の第一期目の人権問題には、国家治安部隊や分離主義武装勢力タミル・イーラム・解放のトラ(LTTE)の分離主義者が、多数の政治的な暗殺事件を引き起こしたことなども挙げられます。政権に批判的な報道に対する攻撃も急増し、ジャーナリストの暗殺や脅迫事件が続いています。

スリランカ政府と武装ゲリラLTTEの間で26年間続いた内戦は、2009年5月、LTTEが武力鎮圧されて、終結。しかし、ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査は、この内戦の最終盤の数ヶ月の間に、内戦の両当事者が民間人に対する多くの残虐行為(http://www.hrw.org/en/reports/2009/02/19/war-displaced?tr=y&auid=5868317)に手を染めたことを明らかにしました。内戦の結果、2009年だけでも7千人を超える民間人が命を落とした上、生き残った30万人近い戦争被災者たちが、強制収容キャンプに無理やり収容されてしまいました。

ラジャパクサ大統領は、戦争犯罪に関するアカウンタビリティ(真相究明と責任追及)を拒み続けています。少数派タミル人の被害者たちの声はかき消されてしまっています。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、国連や日本などスリランカと関係の深い諸政府に対し、スリランカ内戦での戦争犯罪疑惑について、国際的な独立調査の実施を支持するよう求めています。

もっと読む⇒(http://www.hrw.org/ja/news/2010/01/27

先日21歳になった東京オフィスのインターンです2010/02/21 10:22

はじまして、こんにちは。
2月からHRW東京オフィスでインターンをさせて頂いている湯村です。

いきなりですが・・・、先日21歳になりました!サプライズでケーキを用意して頂き、感激でした!オフィスで祝ってもらい、本当に嬉しかったです。素敵な思い出になりました!


インターンでは、事務・運搬作業、ミーティングへの同席、シンポジウムへの参加、リサーチ、メールや原稿のドラフトなど、すでに色々やらせて頂いています。とても充実した日々を過ごしており、貴重な経験もたくさんしています。また、スタッフの皆さんがとても良い方たちで、楽しく安心できる環境でインターンができていることをとても嬉しく思っています。

これからもたくさん吸収していきたいです!!よろしくお願いします。

阪口議員とのブリーフィング about 人権外交!2010/02/22 15:47

こんにちは!インターンの湯村です。今日は、香苗さんの阪口
  直人衆議院議員
とのブリーフィングに同行してきました!

 

24()に衆議院で阪口先生の岡田外務大臣への代表質問があるの

で、それに向けてブリーフィングをさせていただきました。衆議院
  第一
議員会館にある阪口先生のオフィスにお邪魔しました。

 

一時間ぐらいのブリーフィングで、今後の外交方針の中での「

人権」の位置づけについて話しました。代表質問の柱の一つに

「人権」を入れてくださるということです!!

 

阪口先生は、国連ボランティアでカンボジアとモザンビークに

行っており、平和構築活動にとても熱心に取り組まれている方

でした!「人権」についても真剣に考えていて、国会議員にこん

なにもグローバルな価値観を持って活動している方がいるのか

と、びっくりしてしまいました。一時間のブリーフィングだったの
  です
が、阪口先生と香苗さんのとても濃い会話を聞けて、多くを学

べました!

 

24()の代表質問はhttp://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

から見れるそうです。私も是非見ようと思ってます!

 

阪口先生、本当にありがとうございました!代表質問、期待し

てます!!

最近の日本語ニュース セレクト!(カンボジア、イラン、中国、インドネシア、リビア・エリトリア)2010/02/23 15:30

ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京事務所のセレクトした最近のグローバル人権ニュース5つをお送りします!

カンボジア:麻薬強制収容センター 閉鎖を

地域密着型の任意治療の拡充 そして 権利尊重こそ必要

 

カンボジアの薬物使用者たちは、拷問、虐待、性暴力などの残虐行為が横行する収容所に恣意的に拘禁されている。カンボジアの麻薬使用者用の強制収容センターでは、本来の目的は「リハビリ」であるにも拘わらず、電気ショックや電線による鞭打ちなどの虐待、強制労働や厳しい軍事訓練などが横行している。

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イラン:非暴力の活動家たちへ迫害

死刑犯罪の容疑や訴追が続く

 

昨年6月のイラン大統領選挙結果への抗議が続いているイランでは、非暴力の平和的な抗議行動に積極的に関わっている2つのグループのメンバーたちが、死刑が科されうる犯罪の容疑をかけられ、一部すでに起訴されている。

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中国:薬物「リハビリセンター」 治療ではなく強制労働が横行

薬物取締法が、人権侵害を拡大している実態

 

中国政府は、薬物使用者を、専用の施設に隔離拘禁。しかし、この拘禁施設で、患者たちは、薬物依存の治療を受けられないばかりか、虐待や無報酬での強制労働が横行している。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によれば、中国で、薬物使用者用の施設に拘禁されている人びとは、約50万人にも上るという。

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インドネシア:国軍ビジネスに対する改革 まだ「全く不適切」 

軍の商業活動によって、違法行為への責任がうやむやにされ、シビリアンコントロールが阻害されている実態

 

インドネシア政府は、国軍ビジネスに対する新規制を導入した。しかし、この改革も、有害で危険な国軍によるビジネス帝国を解消する内容となっていない。インドネシア国軍ビジネスは、長い間、人権侵害・犯罪・汚職の原因となってきたほか、不正に対する責任の追及を妨げ、軍に対するシビリアンコントロールを阻害している。

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リビア:拷問蔓延するエリトリアへの送還は違法

エリトリア政府関係者が拘禁施設に立入り、庇護希望エリトリア人たちを暴行

 

 

リビアには、アフリカ東部の小国エリトリアから逃れた人びと(多くの亡命希望者を含む)が多く拘禁されている。リビア政府は、こうした拘禁中のエリトリア人たちに対するエリトリア政府関係者の面会を認め、難民申請の権利を妨害している。また、リビア政府のこうした行動からすれば、これらの難民申請者たちは、強制的にエリトリアに送還される危険性がある。

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イベントのご案内:DAYS6周年記念イベント2010/02/24 11:57

フォトジャーナリズムを中心に人間の命と尊厳、自然の環境等に取り組む雑誌DAYS JAPAN主催で、来月DAYS6周年記念イベントが開催されるそうです。現在存続の危機にあるDAYSJAPANの「存続キャンペーン」の一環でもあるとのことで、広報をお願いされました。DAYSにはぜひ存続してもらいたいと思いますので、皆様お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。以下詳細です。

 

DAYS6周年記念イベント-第6回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品発表!-

 

日 時:201039日(火)19:0021:0018:30開場)

会 場:文京シビックホール 小ホール

参加費:700円(定期購読者500円、中学生以下または65歳以上の方は無料)

定 員:350

お申込み方法:HPウェブフォーム又は本票に必要事項をご記入の上FAXにて
                お申込み下さい。

連絡先:デイズジャパン 営業部

電話:03-3322-4150 Email: kikaku@dayajspa.net

 

プログラム

編集長 広河隆一より

・「存続キャンペーン」の結果報告

・今後のDAYSについて

6回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品発表(スクリーン上映)

会場の皆さまが審査員!!「パブリック・プライズ(読者賞)」審査・発表

スピーチ:樋口健二さん(フォトジャーナリスト、日本写真芸術専門学  校)、伊藤千尋さん(朝日新聞記者)、斉藤貴男さん(フリージャーナリスト)、田沼武能さん(日本写真家協会会長)、他交渉中

 

FAX03-3322-0353(デイズジャパン 営業部)

    201038日(月)〆切   電話:03-3322-4150  
    Email:
kikaku@daysjapan.net

モロッコ占領下のアフリカ・西サハラ2010/02/25 11:24

先日、日本サハラウィ協会の方とお会いする機会がありました。

そこで学んだアフリカに残る植民地、西サハラについてお話しさせて頂きます。

 

西サハラは現在モロッコの軍事占領下にあります。

ここでは被占領地に住むサハラウィ(=西サハラに住む人々)の抵抗運動をおさえるため、厳しい人権侵害がなされています。サハラウィの非暴力の抵抗運動に対し、モロッコ軍の拷問•逮捕は日常的になされています。小学校にまでモロッコ軍の監視が及び、生徒に対する暴力もなされています。(http://www.hrw.org/en/world-report-2010/morocco-western-sahara)

 

さらには、人権活動家•ジャーナリストの自由な出入りは不可能で、厳しい言論統制が行われています。(http://www.hrw.org/en/news/2009/11/16/moroccowestern-sahara-reverse-new-rule-sahrawi-activists-contacts)

そのため西サハラ内実が外部への発信されることはなく、閉ざされている状態です。       

 

現在西サハラでは国連の中立仲介のもと、独立かモロッコへの併合かという二つの選択肢の住民投票が行われることになっていますが、未だ実現せずに、モロッコ軍の暴力や難民キャンプの生活がつづいています。

 

 

このように今回は西サハラについてリサーチをしましたが、まだまだ私も知らないことだらけだと痛感しています!これからも一つ一つの出会いを大事にして、しっかり学んでいきたいと思います!!

 

 

参考文献『蜃気楼の共和国?西サハラ独立への歩み』現代企画出版 新郷啓子著

 

動画

http://www.youtube.com/watch?v=86mvXy-8wjY&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=ApA8LLvw6kI

西サハラ研究室のHPhttp://www.geocities.jp/viva_saharawi_tt/index.html

明日(土)朝 FMラジオ「ON THE WAY ジャーナル」に出演します2010/02/26 10:23

こんにちは。土井香苗です。

明日2月27日(土)朝5時半から6時に、日本全国のFMネットワークでオンエアされる「ON THE WAY ジャーナル」に出演いたします!

明日は、2週連続の放送の2回目。先週は、「人権保護から見える世界の今」と題し、世界の人権状況とヒューマン・ライツ・ウォッチの活動について語りました。番組ウェブ上では、すでに動画とともに配信されているのでぜひご覧ください!

こちらが、今回インタビューしてくださった谷中修吾さん。世界遺産遍歴が趣味という谷中さんが訪れた国は、今まで5大陸30カ国にも及び、なんと月と火星にも土地を所有されているそうです!谷中さんのプロファイルはこちらからからどうぞ:
http://www.fmbird.jp/dj/shugo_yanaka 


明日の放送のテーマは、「土井香苗流、時代の見方、歩き方」。
自分がどうやって「思い」を「形」にしてきたかをもとに、社会企業家が増える日本の現状をどう見ているかや、今日の日本の若者へのメッセージをお届けいたします!

残念ながら東京エリアでは放送されないそうなのですが、放送翌日からは番組WEB上 http://www2.jfn.co.jp/owj で動画とともに配信されますので、お楽しみに。

毎日新聞の連載「時代を駆ける」、明日スタート!!2010/02/28 11:11


こんにちは。インターンの湯村です。

香苗さんが特集される毎日新聞の連載「時代を駆ける
が、明日から始まります!31日(月)、2()3
(
)8()9()10()
6日間掲載されます。
エリトリアでのボランティア、司法修習時代、難民弁護士
としての活動、大学院留学、HRWでの仕事などについて、香
苗さんの人生における様々なエピソードが載っています。

そこで!!

明日から始まる連載に先立ち、香苗さんを取材した花岡洋
二記者をインタビューしました!花岡記者がどんな方なの
かをお伝えしたいと思います。

 

Q. 香苗さんを取材するきっかけは?
A.
同僚記者の鵜塚が土井さんと知り合いで、そこからこの連載の話が出てきました。現在彼はテヘランにいるので、元々「人権」に関心があったこともあり、彼の代わりに私がこの企画を担当することになりました。「人権」を人生のテーマにしている土井さんの言葉を通して、「人権」について読者に伝えられたら良いなと思っています。

Q. 「人権」に関心を持ったきっかけは?
A.
子供の頃にニューヨークに住んでいました。差別を受けていたというわけではないのですが、現地の人に色々よくしてもらったり、自分が日本人としてのアイデンティティを消そうとしたことなどがあり、それらの経験から「人権」について意識するようになったと思います。
日本にいる外国人に、日本は良い国だと思ってほしいですね。

Q. 今、私は大学3年生なのですが、花岡さんは大学3年のときどんなことをしていましたか?
A.
大学時代は体育会サイクリング部に所属していました。高校までとは違い、「何でも自分でできるようになりたい」という思いから、この部活に入りました。日本国内でも活動していましたし、海外にも行きました。台湾一周、アラスカ一周、ニューヨークからバーモントなどサイクリングしました。キャンプをしたり、安宿に泊まったり、自炊をしたり、何でも自分たちでやっていました。

Q. 香苗さんってどんな人?
A.
4ヶ月一緒にお仕事してきましたが、とにかく「面白い」です。彼女の人生全てが「面白い」と思います。土井さんが書いた本を超えるのが難しかったです。でも超えたと思います!6回の連載全てに盛り上がるところがあるので、乞うご期待!


取材のプロに取材するという初めての経験でした!花岡さん、どうもありがとうございました!!花岡さんの自身のお話をたくさん聞けて面白かったです。

皆さん、明日からの「時代を駆ける」を是非ご覧ください!!!