最近の日本語ニュース セレクト!(カンボジア、イラン、中国、インドネシア、リビア・エリトリア)2010/02/23 15:30

ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京事務所のセレクトした最近のグローバル人権ニュース5つをお送りします!

カンボジア:麻薬強制収容センター 閉鎖を

地域密着型の任意治療の拡充 そして 権利尊重こそ必要

 

カンボジアの薬物使用者たちは、拷問、虐待、性暴力などの残虐行為が横行する収容所に恣意的に拘禁されている。カンボジアの麻薬使用者用の強制収容センターでは、本来の目的は「リハビリ」であるにも拘わらず、電気ショックや電線による鞭打ちなどの虐待、強制労働や厳しい軍事訓練などが横行している。

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イラン:非暴力の活動家たちへ迫害

死刑犯罪の容疑や訴追が続く

 

昨年6月のイラン大統領選挙結果への抗議が続いているイランでは、非暴力の平和的な抗議行動に積極的に関わっている2つのグループのメンバーたちが、死刑が科されうる犯罪の容疑をかけられ、一部すでに起訴されている。

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中国:薬物「リハビリセンター」 治療ではなく強制労働が横行

薬物取締法が、人権侵害を拡大している実態

 

中国政府は、薬物使用者を、専用の施設に隔離拘禁。しかし、この拘禁施設で、患者たちは、薬物依存の治療を受けられないばかりか、虐待や無報酬での強制労働が横行している。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によれば、中国で、薬物使用者用の施設に拘禁されている人びとは、約50万人にも上るという。

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インドネシア:国軍ビジネスに対する改革 まだ「全く不適切」 

軍の商業活動によって、違法行為への責任がうやむやにされ、シビリアンコントロールが阻害されている実態

 

インドネシア政府は、国軍ビジネスに対する新規制を導入した。しかし、この改革も、有害で危険な国軍によるビジネス帝国を解消する内容となっていない。インドネシア国軍ビジネスは、長い間、人権侵害・犯罪・汚職の原因となってきたほか、不正に対する責任の追及を妨げ、軍に対するシビリアンコントロールを阻害している。

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リビア:拷問蔓延するエリトリアへの送還は違法

エリトリア政府関係者が拘禁施設に立入り、庇護希望エリトリア人たちを暴行

 

 

リビアには、アフリカ東部の小国エリトリアから逃れた人びと(多くの亡命希望者を含む)が多く拘禁されている。リビア政府は、こうした拘禁中のエリトリア人たちに対するエリトリア政府関係者の面会を認め、難民申請の権利を妨害している。また、リビア政府のこうした行動からすれば、これらの難民申請者たちは、強制的にエリトリアに送還される危険性がある。

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