1/21 日中関係をアートで語る 前編2011/01/31 22:27

インターンの石川です。

ホワイトシップ主催のワークショップ

「日中関係を描き、語る一日~新しい形のグローバルコミュニケーション~

http://www.whiteship.net/exhibition/index.html

に参加してきました!

「一日」とは本当に9301900までの一日がかりで、「描く」とは本当に絵を描いたのです。
そこで初めてわかるものが沢山あり、すごく新鮮な経験でした。
参加者は、日本人学生、中国人学生、そして美大の学生合わせて20人。

今日のルールは、議論で人を負かすことではない。すべての議論が貴重で同じ価値を持つというルールでした。


自己紹介もそこそこに、「自分の起源」というテーマで絵を描きました。その手法も、人間が原初時代に始めた「粉を紙に刷りこんで描く」という技法です。まず絵を描き、互いにそれを言葉で発表します。

 

自分の起源の中に表現された、相手の芯の部分を、初めに知り、そこから積み上げていく関係性。それは普段にはない経験でした。

今、私たちは知らず知らずのうちに、キーワードで人を判断しています。
どこどこの大学の何をやっている学生。
どこどこの会社の役職は○○の人。
そのシールド(楯)で、その人の本質を見えなくしていることに気づけました。今日の議論では、先入観を取り払い、一人一人の人間になって離せました。

自分の本質は、大学名や企業名にない。真摯に何か取り組む人と対話する時の、あの共有感や安心感を他の人との対話でも共有できたことが嬉しかったです。

それを一瞬にして可能にしたアートの力。

ラスコーの壁画のように人類の原初時代に洞窟の中で描かれて以降、今も強く息づいている意味が少しだけわかった気がしました。

 

今、中国が語られる文脈を振り返ると、「そこに利益が生まれるから、成長してるから…」というものが多いように思います。では、中国が儲からなくなった時、成長を辞めた時、見捨てるのでしょうか?その交流をもうやめることになるのでしょうか?これって、中国を設けや成功の「手段」としていることになります。

ビジネスとはこういうものだ、そういうのは簡単だけれど、浅薄な付き合いを私たちは望んでないはずです。中国の人と対話する時も、何かの手段とせず、交流を目的そのものとする、これを貫く。そんな関係が1つ1つ増やせたら「いくら日中関係が国レベルで悪くなっても、この人たちのことを想えば、報道を何とも思わない。」そういう友人を持っていることが、両国の関係にとって一番大事だと思った一日でした。




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