ラオスに送還されてしまった4,000人のモン族に迫害の危険 ― 2010/01/28 12:25
こんにちは。土井香苗です。
みなさん「タイ」というと何を想像されますか。タイ料理、プーケットのリゾート。。。などは日本でも良く知られていますが、この国に逃げてきた、隣の国ラオスの少数民族モンの人びとが、昨年末にタイ政府により強制送還されてしまったことは、ご存知でしょうか。
昨年12月28日、タイ政府は、ラオス政府による迫害を訴えてタイに逃げてきた4,000人以上の少数民族モンの人びと(女性や子どももたくさんいます)を、ラオスに強制送還しはじめました。これらの人びとは、タイ北部のキャンプで暮らしていたのですが、タイ軍のトラックやバスでラオスまで連れ戻されてしまいました。
この写真は、同日に、バンコクから416キロほど北東にあるキャンプにいるタイ軍の様子をとらえたものです。
みなさん「タイ」というと何を想像されますか。タイ料理、プーケットのリゾート。。。などは日本でも良く知られていますが、この国に逃げてきた、隣の国ラオスの少数民族モンの人びとが、昨年末にタイ政府により強制送還されてしまったことは、ご存知でしょうか。
昨年12月28日、タイ政府は、ラオス政府による迫害を訴えてタイに逃げてきた4,000人以上の少数民族モンの人びと(女性や子どももたくさんいます)を、ラオスに強制送還しはじめました。これらの人びとは、タイ北部のキャンプで暮らしていたのですが、タイ軍のトラックやバスでラオスまで連れ戻されてしまいました。
この写真は、同日に、バンコクから416キロほど北東にあるキャンプにいるタイ軍の様子をとらえたものです。

この事件については、朝日新聞や、毎日新聞にも取り上げられましたので、詳細はこちらの記事をご覧になってください。
ラオスはいわずと知れた一党制の抑圧政権。そして、少数民族のモン族は、古くから東南アジアに住む民族のひとつ。ベトナム戦争時にアメリカに協力して、ラオスの共産主義勢力と戦ったことがきっかけで、1975年にラオスで共産政権が誕生した後、殺害や拉致、拷問などの弾圧の対象となってしまいました。今回の強制送還により、これらのモン族の人たちは、ラオス国内で迫害される現実の可能性があります。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ラオス政府に対し、送還されたモン族の人たちを迫害せず、国際的な基準を満たす人道的な対応をするよう求めています。(ウォールストリートジャーナル掲載のヒューマン・ライツ・ウォッチの論考はこちら)
そして、ラオスにとって、日本は最大の援助国の1つです。ラオスは日本の言葉に耳を傾けます。日本政府からも、強制送還されてしまった人たちが迫害されないよう、ラオス政府に働きかけてもらいたいと思います。