【ご案内】7/4「アフリカ開発と人権」シンポジウム@明治大学2011/07/01 11:06



こんにちは、インターンの湯村です。

7月4日(月)に、明治大学で「アフリカ開発と人権」シンポジウムを開催します。

明治大学アカデミックインパクトの一環ともなりました。


開発と人権を両立することはできるのか?

各分野の専門家にお越しいただき、お話を伺います。

皆さまのお越しをお待ちしています!


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アフリカ開発と人権シンポジウム

アフリカの将来を問う:開発と人権確立をいかに両立させるか?

 

――エチオピアにおける開発と人権の矛盾を例に――

 

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【概要】

 

日時:201174日(月)1821時 

場所:明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー 91093教室

 (JR・地下鉄「御茶ノ水駅」と地下鉄「新御茶ノ水駅」から徒歩2分、地下鉄  「神保町駅」「小川町」駅から徒歩5分)

地図:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

主催:ヒューマン・ライツ・ウォッチ

   特定非営利活動法人アフリカ日本協議会

後援:明治大学

協力:明治大学情報コミュニケーション学部川島ゼミナール

参加費:無料 日本語通訳付き

参加方法:tokyo[アット]hrw.org 宛に、ご氏名とご所属をメールしていただけま  すと幸いです。

 (事前申込みなしに直接御来場いただいても問題ありませ   ん)

お問い合わせ: ヒューマン・ライツ・ウォッチ(担当 吉岡) 03-5282-5160 /   tokyo[アット]hrw.org


【プログラム】

 

第一部:講演1819

「エチオピアの政治・経済の概要 

 政治:稲場雅紀(特定非営利活動法人アフリカ日本協議会 国際保健部門   ディレクター)

 経済(社会・文化):石田洋子一般財団法人国際開発センター 理事   (評価・調査担当)

「エチオピアの市民社会のおかれた現状」

  ヨセフ・ムルゲタ弁護士(エチオピア人権評議会 元事務局長)

  ※「エチオピア人権評議会」はエチオピアの著名な人権NGO

 

第二部:パネルディスカッション「開発と人権:抑圧的政権とどう向き 合うべきか?」1921

問題提起

 ベン・ロレンス(ヒューマン・ライツ・ウォッチ アフリカ調査員、エチオ  ピアにおける国際人道援助の政治利用を告発した「自由なき開発」の著者)

モデレーター

 土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表)

ディスカッサント

 熊岡路 日本映画大学教授、東京大学大学院客員教授

 ヨセフ・ムルゲタ弁護士(エチオピア人権評議会 元事務局長)

 石田洋子一般財団法人国際開発センター 理事(評価・調査担当)



※※※ 本シンポジウムの趣旨 ※※※


「アフリカの優等生」とも言われるエチオピアでは、国家主導でミレニアム開発目標(MDGs)の達成を積極的に進め、基礎教育や保健などについては大きな進展を見ています。しかし、一方で、開発における与党支持者の優遇、NGOの活動の制限、言論の自由の抑圧、ソマリア南部への進駐やソマリ地方における残虐な反体制派弾圧など、人権や外交政策において残虐な一面を持ち、国際社会からも批判を受けています。

 

アフリカ大陸の経済成長が注目されつつあります。また、MDGsの達成や基礎教育・保健の重要性は論を待ちません。一方、国家の開発と、言論や政治活動の自由、民主主義の保障をどう両立させていくかが問われています。エチオピアは、その最前線です。

 

本シンポジウムは、エチオピアを例に、開発と人権をどう両立させていくか、日本政府や日本のNGOが、アフリカにおける、政府による人権抑圧や言論弾圧にどう向き合っていくべきかについて検討します。





藤本由紀夫さんと永原康史さんの「Gemini」をご提供いただきました2011/07/02 12:12

先週の水曜日に、白金にあるMISA SHIN GALLERYに行ってきました。ギャラリーの方々から、7月5日に行われるVOICES FOR JUSTICEチャリティ・ディナー東京2011でのアートオークション出品作品一点をお預かりしました。ご提供いただいた作品は、藤本由紀夫さんと永原康史さんの「Geimini」です。


この作品は、他のアート作品とは違い、本のようになっています。中には、シンプルなグラフィックや文字・数字・記号が書かれています。表紙には、「Gemini  Art of reading by two eyes and a brain」と書かれており、藤本由紀夫さんと永原康史さん独自が考える芸術の読み方が作品を通して表現されています。


MISA SHIN GALLERYさん、作品のご提供ありがとうございます。
みなさま、是非MISA SHIN GALLERYに足を運んでみてください。そして、チャリティ・ディナーにて是非、作品をご覧になってください。

HRWアフリカ担当調査員ベンさんとインターンガールズ勉強会を開きました!2011/07/03 23:02

みなさん、こんにちは。インターンの小田です。

7月5日に行われたヒューマン・ライツ・ウォッチ 東京のチャリティ・ディナー(ディナーの様子はまた改めてアップしますね!)に合わせて来日しておりましたアフリカ担当の調査員、ベン・ロレンス氏を囲む会を、7月7日七夕の夜に行いました☆題名の通り、香苗さん、りよさんにインターンとガールズパーティーでした!!
(左から 香苗さん、りよさん ベンさん。)
ベンさんは、プライベートも含めて今回が初来日だったとか!ちなみに、来日前に見ていた写真よりもハンサムでびっくり!

さて、滅多とない来日機会に、私たちヒューマン・ライツ・ウォッチインターンも話を伺いたい!とインターンの山崎奈都子さんが提案、企画してくださいました。奈都子さんは大学の試験直前ということで、代わりにブログをアップさせていただきます!!

 せっかくだから日本の軽食を!ということで、会のお供におにぎりを用意。人数×2のおにぎりは圧巻でした。ベンさんは、海苔が少々苦手?の様子でしたが、顔には一切出さず、クールに召し上がっていらっしゃいました。梅のおにぎりにも半強制的に(?)挑戦していました!
 
【続きはPart2で,,,】

新妻聖子さん@ヒューマン・ライツ・ウォッチチャリティディナー2011/07/09 08:22


皆さま こんにちは。土井香苗です。

一週間前のチャリティ・ディナーが夢の様。ディナーの余韻に浸っていたい様な、、、というわけで、皆さまにディナーの様子をお伝えしたいと思います。


こちらのお写真は、日本を代表するミュージカル女優の新妻聖子さん(会場内が、フラッシュ撮影制限のため、あまり良い写真がなく、、、全体の雰囲気をお伝えできたらよかったのですが、こちらでお許し下さいね)。
 
この日は、渋谷での収録から直接会場にお越しいただくというハードスケジュールの中、快く私たちッヒューマン・ライツ・ウォッチ東京のディナーのために2曲歌ってくださいました。

真っ赤なドレスで、会場が一気に華やぎ、新妻さんの綺麗な歌声に会場の心が鷲づかみ!とても感動しましたよ~。会場の皆さまに聞いて頂き、大満足です!!

7月30日に横浜市の関内ホールで行われるライブがとても楽しみになってきました~!!こちらのライブ、「新妻聖子ライブ2011」ということで20日から長野県飯田市で始まるそうです。

新妻さん、本当にありがとうございました!!


Benさんガールズ勉強会Part22011/07/10 10:38

ベンさん勉強会レポート第2弾です!! 

さて、食べてばかりではありません☆

前回のリサーチでは何人にインタビュー調査をしたのか、そもそもなぜヒューマン・ライツ・ウォッチに入ることになったのか、さらに遡ってなぜアフリカへ?ベンさんの将来の夢は?などなど、実に多岐にわたる質問、意見交換、時には「Benに当て字をするなら!!」などと脱線、、、和気あいあいとしたとても楽しい時間を過ごすことができました。

そして、この日はベンさんの東京最後の夜でもありました。最後は、みんなでパチリ。
(左2列目から時計回りに;吉岡、土井、ベンさん、小田、冨川、湯村、渡辺、山﨑、石川)
私も、翌日の金曜日はインターンがお休みでしたので、ディナーの週最後の夜。あまりにも濃密な一週間でした。
 リサーチャーなどが来日した際のアテンドはとても楽しいのですが、なぜ「楽しい」の?と聞かれるとなんとなく答えに窮していました。観光でやってきているわけではないし、話を聞いても「なぜ?早く世界が変わればよいのに!」と憤ることもままあります。そこで、今回は、なぜ楽しいと思うのか?と少し意識して考えながら過ごしてみました。至った結論は、プロフェッショナルを間近で感じ、見るからかなと。母語が同じ人はもちろん、違う人同士でも、ある一つの話題について真剣に意見交換している様子は、とてもエネルギーが周りに充満しています。
 HRWのプレスリリースを読んでいると、「人」に対して残念で悲しい気持ちになることがありますが、この「人」を変えていくのもまた「人」のパワーしかないな、と感じました。

The Week of Tokyo Dinner 2011:前日2011/07/11 10:09

こんにちは、インターンの湯村です!7月の第2週はHRW東京オフィスにとって、1年で一番忙しい時期でした。というのも、チャリティ・ディナーが7月5日にあったのに加え、それに合わせて海外からの来客もたくさんあったのです。チャリティ・ディナーとは、1年分の東京オフィスを支える経費を集めるファンドレイジングイベントです。このディナーに出席するために海外からゲストとHRW関係者が来日し、講演会を行ったり面会に行ったりしました。

ディナー週間は、とにかく大忙し。香苗さん、利代さん含め、HRW Team Tokyoは東京を走り回りました。皆さまの温かいサポートのおかげで、無事1週間が終わりました。ほっと一息つく今、その時の様子をブログにおさめようと思います。


ディナー週間の記録は、その前日から始めたいと思います。

前日:7月3日(日)

今日は、ディナー2日前。都内某所で最終ミーティングをしました。日曜日にもかかわらず、今回のディナーのコーディネーター趙正美さんやオークショニア平野龍二(シンワアートオークション)さんもいらしてくださいました。香苗さん、なっちゃん(インターン)、なおき(インターン)、私がご一緒しました。オークションの流れ等の最終確認、パワーポイントの内容確認などを行いました。

皆さんの手元には、たくさんの資料とともに、出来たてホヤホヤのプログラムがありました。これは、当日お越し頂いた皆さまにお配りするプログラムです。今年の表紙は、プラトン氏のビルマ僧侶たちの写真です。


そして、ミーティング中、オフィスで最終準備の追い込みをしている利代さんからメールが入りました。海外来客第一陣が、無事ホテルに到着したとのこと。第一陣とは、ワシントンDCからのヨセフ・ムルゲタさん、ロンドンからのベン・ロレンスさん、ニューヨークからのサラ・リーデルさんです。彼らの活躍は、次回のブログでご報告します。お楽しみに!

「激動の1週間が遂に始まりますね!」とHRW Team Tokyo一同気合いを入れた、ディナー週間前日となりました。

The Week of Tokyo Dinner 2011:1日目2011/07/12 11:18



こんにちは、インターンの湯村です!チャリティ・ディナー週間の様子の記録、第2回目です。前回はディナー週間前日の様子をお伝えしました。今回は、ディナー週間初日の記録です。

1日目:7月4日(月)

今日は、海外からのゲストとHRW関係者が活躍する1日でした。前回のブログでお話しした第一陣のヨセフさん・ベンさん・サラさんに加え、昨日の夜中に第二陣のフィル・ロバートソンさんがタイから来日しました。彼らの紹介をすると:

ヨセフ・ムルゲタ――弁護士。エチオピアを代表する人権NGO「エチオピア人権評議会」元事務局長。同評議会は、即決処刑、強制失踪、恣意的拘禁などの問題について調査報告をしている。エチオピアの2009年NGO法により、活動が実質できなくなる。ヨセフさんは現在、ワシントンDCに政治亡命中。エチオピア政府の表向きの「民主主義」の裏にある現実を明らかにする活動を続けている。 

ベン・ロレンス――HRWアフリカ局調査員。アフリカの角を担当。HRWに勤務する以前は、タンザニア野党顧問、英国議会自由民主党外交顧問を務める。HRWの報告書「自由なき開発」「威圧と弾圧のための100の方法」などを執筆。

サラ・リーデル――HRWディベロプメント局アソシエート。ニューヨーク本部で勤務。

フィル・ロバートソン――HRWアジア局局長代理。HRWで勤務する前は、東南アジアの様々なNGOや国際及び地域労働組合、国連機関で、人権・労働権・移民労働者の保護・反人身売買などに携わる。

朝、彼らが泊ってる庭のホテルまで迎えに行き、HRW東京オフィスへ向かいました。オフィスでまず、今回の来日スケジュールの確認を全員でしました。今日の予定は、夕方の講演会2つ。それまで時間があった初来日の海外組を東京観光へ送り出し、東京オフィス組は今日の講演会&明日のディナーの準備に没頭しました。フィルさんは、「何度も日本に来てるし、観光しないで仕事する!」とオフィスに残り、前日にあったタイの総選挙に関して調べていました。

夕方、「アフリカ開発と人権」シンポジウム@明治大学があり、ヨセフさん・ベンさんが講演者及びパネラーとして参加しました。香苗さんもモデレーターを務めました。日本人の専門家として、国際開発センター理事(評価・調査担当)の石田洋子さん、日本映画大学教授・東京大学大学院客員教授の熊岡路矢さん、アフリカ日本協議会国際保健部門ディレクターの稲場雅紀さんにもご参加頂きました。シンポジウムは、明治大学アカデミックインパクトとして後援・情報コミュニケーション学部川島ゼミナールが協力という形でサポートくださったお陰で、多くの方々に足を運んで頂き盛況に終わりました。

同じときに、フィルさんは、テンプル大学で講演をしました。ビルマ・カンボジア・ラオス・タイ・ベトナムなどの国々、そしてASEANなどに関してお話ししました。

長旅の後で時差もある中、フルな一日で疲れたと思いきや、講演会後の懇親会では、和風居酒屋で楽しそうに食べて飲んでいる海外組でした。明日はいよいよディナー当日です!!

The Week of Tokyo Dinner 2011:2日目2011/07/13 13:22



こんにちは、インターンの湯村です!チャリティ・ディナーがあった1週間の記録、今回はディナー当日の様子です。

2日目:7月5日(火)

今日は、遂にディナー当日です!HRW東京オフィスにとって1年で一番重要な日と言っても過言ではありません。関係者一同、この日に向けて全力を注いで来ました。シリアスな一日でしたが、多くの方々の協力とご参加によってとても素敵な一晩を作り上げることができ、感動でもありました。

昨日、海外からの来日第三陣として、ケネス・ロスさんが無事東京に着きました。彼の紹介をすると:

ケネス・ロス――HRWエグゼクティブ・ディレクター。検察官、弁護士の経歴を持つ。外交問題協議会のメンバー。各新聞や雑誌に取り上げられた論文や記事は100以上に上る。世界経済フォーラム(ダボス会議)など世界中でスピーチを行っている。


ディナーの前は、ヨセフさん・ベンさんの講演、ケンさんの講演やミーティングなどがありました。また、オフィスでは、ディナー会場へ物を運んだりと最終準備。

朝、ヨセフさんとベンさんは、りさこさん(インターン)と共に、公開講義「アフリカの将来を問う」に参加するため宇都宮大学に向かいました。アフリカの人道支援や平和構築に携わってきた米川正子先生と現地で合流し、講義へと行きました。ヨセフさん・ベンさんが、それぞれのキャリア経験について触れつつ、エチオピアでの問題に関して学生の方たちとお話しました。ちなみに、大学では、講演のPRのために、エチオピアのドレスを着て、学生さんがエチオピアコーヒーを配布してくれていました。


宇都宮から戻ってきたヨセフさん一行は、サラと合流し、ディナー会場であるホテルオークラへ。ホテルに着くとまずThe Japan Timesの取材を受け、その後会場に移動しました。

一方、ケンさんは、朝から都内でミーティングや講演などに出席しました。香苗さんとホテルに迎えに行くと、1年ぶりの日本を喜んでいて、今日のディナーも楽しみだとのこと。3人でミーティングに回った後、午後はGLOBISの講演へ行きました。HRWの経営などに関して話し、GLOBIS代表の堀義人さんとの対談をしました。


GLOBISの講演からフィルさんも合流し、その後もミーティングに回り、夕方、ホテルオークラに入りました。ケンさん、フィルさん、香苗さんはディナー直前のHRW東京委員会ミーティングへ。

そして、19時!!いよいよ、ディナーが始まりました。司会はサヘル・ローズさん。アートやお宝グッズのサイレント・ライブオークション、新妻聖子さんの歌、ヨセフさんのスピーチなどなど、多くの方々のご協力によりたくさんの魅力的なイベントをご用意することができました。ディナーのコーディネートしてくださった趙正美さん、オークショニアを務めてくださったシンワアートオークションの平野龍二さん、ボランティアの皆さんをはじめ、当日もたくさんのサポートを頂きました。例年以上に多くの方々にご来場、またオークションにご参加頂き、今年のディナーは盛況に終えることが出来ました。HRWのことを温かく支えてくださる皆様の思いを感じ、スタッフ一同とても感動的な夜となりました!

The Week of Tokyo Dinner 2011:3日目2011/07/14 17:39



こんにちは、インターンの湯村です!HRWチャリティ・ディナー週間の記録、今回はディナー翌日です。

3日目:7月6日(水)

昨日はディナーというビッグイベントがありましたが、これでHRW Team Tokyoが燃え尽きている暇はありません!今日以降も引き続き、海外から来日しているゲストたちの予定がぎっしりなのです。

今朝はまず、ケンさんの日本国際問題研究所での講演から始まりました!「正義(訴追)と和平」がテーマでした。戦争犯罪などの重大かつ深刻な罪を犯した人を訴追すると、和平の障害になるという考えがある一方で、ケンさんは、訴追は和平を促進するという主張を、世界各地でのケースを例に話しました。

香苗さんも講演を聞きに来たのですが、途中で退席。キャスターを務めている「ニュースの深層」の収録に向かいました。今日のゲストは、フィルさんです!タイの選挙をテーマでした。この日は、りさこさん(インターン)含め、裏ではプロの通訳者さんたちが大活躍していた回でした。

国問研の講演を終えたケンさんと私は、利代さんと合流し、フィルさん・香苗さん・りさこさんと一緒に高橋千秋外務副大臣との面会に行きました。ビルマやスリランカなどについて、副大臣と話し合いました。

そして、その後すぐに日本記者クラブに移動し、ケンさんが記者会見を行いました。中東やアジアの人権状況に関して話し、記者の方々からも質問を頂きました。

記者会見の後、みんなでケンさんのGOETHEの取材現場へ。ケンさんがGOETHEで取り上げて頂くのは今回が2回目。前回は特集だったのですが、今回は滝川クリステルさんとの対談です!

私はGLOBISに移動し、今夜講演をするベンさんと、なっちゃん(インターン)・小田ちゃん(インターン)と合流しました。ベンさんは若いビジネス・パーソンの方々に、アフリカ各国での具体的な人権状況、ビジネスと人権などについて話しました。

そして、残念なことにヨセフさん・サラさんは今日アメリカに帰国してしまいました。地球の裏側から来て、たった3日間の滞在…。また是非来日して、エチオピアについて日本に広めてほしいですね。

ニュースの深層:「南部スーダン独立 世界はどう支えるべきか」2011/07/15 10:27

こんにちは!インターンの湯村です。香苗さんが水曜日を担当している「ニュースの深層」。7月13日の撮影に同行してきました!今回は、早稲田大学国際教養学部教授の片岡貞治さんをお迎えし、南スーダンの独立についてお話を伺いました。

         左から:アシスタントの西谷祐紀子さん、香苗さん、片岡さん

7月9日に、新しい国が誕生しました。アフリカでは54番目、国連では193番目の国、スーダンから分離独立した南スーダンです。

スーダンの北部は主な民族がアラブ系で、主な宗教はイスラム教です。それに対し、南部はアフリカ系が主な民族で、土着宗教やキリスト教が主な宗教です。南北対立は、歴史的にずっと続いてきました。スーダンのイギリス・エジプトからの独立は1956年ですが、1955年に北部と南部で衝突してから、1972年まで内戦状態となりました。また、1983年に南北内戦が再び勃発し、冷戦や9.11テロの国際的な影響を受けながら、2005年の南北包括和平合意まで対立が続きました。この2005年の合意で、2011年までに南部が選挙を行うという規定が定められ、2011年1月の選挙を経て今回の南スーダン独立となったのです。

南北の対立は、民族や宗教の違いだけでなく、イギリスによる南部政策が大きく影響していると片岡さんは指摘します。この政策により、北部ばかりが発展してしまい、南部はほったらかしとなったのだそうです。スーダンには石油があるのですが、その80%が南にある一方で支配してるは北という構造があるのです。

この石油の問題に加え、今後心配される問題は山積みなのだと片岡さんは言います。南スーダンという国家が誕生したものの、国境線はまだ策定されていません。国籍・市民権・滞在権などの問題もあります。キリスト教が国からいなくなった分、スーダン(北)はよりイスラム化する可能性があり、イスラエルと手を組むと示唆している南スーダンのことを考えると、アラブVSイスラエルの構図ができてしまうかもしれません。

また、香苗さんは、自身がいたエリトリアを例に、独裁国家にならないかとの懸念も示しました。エリトリアがエチオピアから独立した当初は、両国家とも良い憲法を作り、お互い良い関係を持っていたのですが、数年すると独裁国家となり、一触即発の関係に今はなってしまっています。人権状況もとても悪い状況です。

日本を含めた国際社会が、スーダンと南スーダンをどうサポートしていくのかが、今後重要となってきそうです。

来週も「ニュースの深層」をご期待下さい!!
水曜日 毎週夜8:00~8:55 朝日ニュースター

         本番後も話はつきません。