インドネシア担当調査員、アンドレアス日本滞在記:その④2010/08/31 15:34

こんにちは、インターンの栗本です。

いよいよ今回はアンドレアス日本滞在記の最終回です!

アンドレアスの日本滞在の締めくくりは、ヒューマン・ライツ・ウォッチのドナーの方を集めてのカクテルレセプション、「ヒューマン・ライツ・ウォッチと世界の今を知る夕べ」です。

4月のアニュアルパーティーのオークションで、アンドレアスと、北朝鮮担当調査員であるケイの調査のためにご寄附をして下さった方などもご出席され、調査の報告と共に、調査員本人から人権侵害の話を聞くという、ドナーの方とHRWの活動をつなぐための夕食会です。

このレセプションは、政財界の方もご用達の日本国際文化会館で行われました。日本と世界の人々の交流の場としても利用される文化会館。なんといっても、庭園が本当にすばらしいです!!アンドレアスやケイも、お庭に出て、リラックスしていた様子でした。





約20名の方がご出席され、レセプションはスタートしました。まずは土井さんが挨拶をされ、その後、HRW東京オフィスに設立当初から大きなご支援を頂いている松本様のスピーチを頂き、ケイとアンドレアスの調査報告が始まりました。






ケイによるプレゼンテーションでは、北朝鮮からの脱北者からの聞き取り調査の結果を基に、北朝鮮住民の過酷な暮らしぶりについての報告をしました。また、住民たちの人権を守るためにも、日本政府の力の重要性を訴えました。

アンドレアスのプレゼンテーションでは、インドネシア各地の刑務所に投獄されているパプアやマルク出身の政治犯の写真を紹介し、インドネシア先住民に対する人権侵害の状況を報告しました。パプア、マルクなどでは、住民がそれぞれのシンボルである旗を身に付けただけで投獄され、拷問や非人間的な扱いを受けています。。。。

ドナーの方々も、2人のプレゼンを真摯に耳を傾けて下さっていて、衝撃を受けていたようです。また、調査員の2人と直接話を聞き、調査員がいかに命がけで調査をしているかを知り、みなさんとても感動していらっしゃいました。






調査員の方に日本に来てもらうことで、現地の人々の「生の情報」を直接支援者の方や、政治家、NGOの方などに届けることができます。調査員の方が実際に話す内容は、大きなインパクトがあり、人権状況に対し更に理解を深めるためにも重要なことだと思います。今後もこのような場を設けることを大切にしていきたいです。

ちなみに、アンドレアスとケイは無事、インドネシアと韓国に戻っていきました!