朝日新聞「政府側民兵を『処刑』か シリア武装グループ」 ― 2012/08/02 10:58
遠山清彦議員の国会での質問 (人道問題:シリア、北朝鮮) ― 2012/08/03 18:30
土井香苗です。
この方は、衆議院議員の遠山清彦先生(公明党、http://www.toyamakiyohiko.com/)。
ヒューマンライツウォッチに入る前の弁護士時代から、難民保護などでご支援くださった議員のおひとりです。
さて、先週7月25日、衆議院外務委員会で遠山清彦衆議院議員(公明党)が玄葉外務大臣が、シリアと北朝鮮の人道・人権問題について、それぞれ10分程度、質問をしてくださいました。
==まとめ===
●2:24のあたりから、シリアについて。
ビデオ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42016&media_type=fp
遠山議員:市民の犠牲が続くシリアについて、ICC(国際刑事裁判所)へ付託しようとスイス政府が賛同国を集めている。まだ日本は賛成していない。賛成しては?
玄葉大臣の回答は:
「はじめて国会で指摘された」。「現実的見込み」などを考えながら、「何か効果的なのか総合的に判断します」
●2:31あたりから、北朝鮮について。
ビデオ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42016&media_type=fp
遠山議員:北朝鮮についての国連・人道犯罪調査委員会の設立に賛成してはどうか?拉致は国際刑事裁判所規程の「強制失踪」の「人道に対する罪」に該当する。
毎年採択されている国連での人権決議。次回の決議案には「調査委員会」を設立するという1パラグラフを入れて、EUと共同提案しては?
玄葉大臣の回答は:
国内に調査のために入ることを北朝鮮政府が了解しないだろう。北朝鮮政府も協力しそうにない。「何か効果的か踏まえ」「総合的に判断したい」
1パラグラフ入れることは「初めての提案ですし、検討させていただけますか」
======
遠山先生、重要な指摘・質問を本当にどうもありがとうございました!!!
北朝鮮:
以前ブログ(http://hrw.asablo.jp/blog/2011/09/24/6109212)でも紹介したとおり、北朝鮮については、国連・人道犯罪調査委員会の設置を求めるICNKという世界的なNGOネットワークも動いています。日本政府が賛成することがキーになります。
日本政府には、1パラグラフ入れれば設立できるこの委員会の設立を真剣に検討していただきたいです。
北朝鮮が協力しなくても調査・捜査できることはたくさんあります。北朝鮮で今も苦しんでいる被害者のために、一刻も早く、できることしていく必要があると思います。
シリア:
被害者のために、一刻も早く・・・という思いはシリアも同じ。
ICCへの付託の「現実的見込み」をあげるためにこそ、まさに、日本がこれに賛同するなど、世界に賛成の輪を広げてロシアや中国が拒否権発動できないような世界世論を作らないとなりません。
それは不可能ではありません。これ以上の犠牲者を少しでも減らすため、日本政府が断固とした原理原則にのっとった行動を一刻も早くとってくれればと願っています。
この方は、衆議院議員の遠山清彦先生(公明党、http://www.toyamakiyohiko.com/)。
ヒューマンライツウォッチに入る前の弁護士時代から、難民保護などでご支援くださった議員のおひとりです。
さて、先週7月25日、衆議院外務委員会で遠山清彦衆議院議員(公明党)が玄葉外務大臣が、シリアと北朝鮮の人道・人権問題について、それぞれ10分程度、質問をしてくださいました。
==まとめ===
●2:24のあたりから、シリアについて。
ビデオ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42016&media_type=fp
遠山議員:市民の犠牲が続くシリアについて、ICC(国際刑事裁判所)へ付託しようとスイス政府が賛同国を集めている。まだ日本は賛成していない。賛成しては?
玄葉大臣の回答は:
「はじめて国会で指摘された」。「現実的見込み」などを考えながら、「何か効果的なのか総合的に判断します」
●2:31あたりから、北朝鮮について。
ビデオ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42016&media_type=fp
遠山議員:北朝鮮についての国連・人道犯罪調査委員会の設立に賛成してはどうか?拉致は国際刑事裁判所規程の「強制失踪」の「人道に対する罪」に該当する。
毎年採択されている国連での人権決議。次回の決議案には「調査委員会」を設立するという1パラグラフを入れて、EUと共同提案しては?
玄葉大臣の回答は:
国内に調査のために入ることを北朝鮮政府が了解しないだろう。北朝鮮政府も協力しそうにない。「何か効果的か踏まえ」「総合的に判断したい」
1パラグラフ入れることは「初めての提案ですし、検討させていただけますか」
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遠山先生、重要な指摘・質問を本当にどうもありがとうございました!!!
北朝鮮:
以前ブログ(http://hrw.asablo.jp/blog/2011/09/24/6109212)でも紹介したとおり、北朝鮮については、国連・人道犯罪調査委員会の設置を求めるICNKという世界的なNGOネットワークも動いています。日本政府が賛成することがキーになります。
日本政府には、1パラグラフ入れれば設立できるこの委員会の設立を真剣に検討していただきたいです。
北朝鮮が協力しなくても調査・捜査できることはたくさんあります。北朝鮮で今も苦しんでいる被害者のために、一刻も早く、できることしていく必要があると思います。
シリア:
被害者のために、一刻も早く・・・という思いはシリアも同じ。
ICCへの付託の「現実的見込み」をあげるためにこそ、まさに、日本がこれに賛同するなど、世界に賛成の輪を広げてロシアや中国が拒否権発動できないような世界世論を作らないとなりません。
それは不可能ではありません。これ以上の犠牲者を少しでも減らすため、日本政府が断固とした原理原則にのっとった行動を一刻も早くとってくれればと願っています。
【ご案内】 福島写真展 7/31-8/14@六本木 ― 2012/08/07 13:07
こんにちは。インターンの湯村です。8月3日に、高橋かつおさんの写真展"Abandoned"のレセプションパーティに行ってきました!
上の写真に写っているのがかつおさんです。そして、手に持っているのは、HRWの福島プロジェクトの冊子。そう、かつおさんは、私たちの福島での調査にカメラマンとして参加してくださった方です!
今回の写真展でも、福島で撮られた多くの人物写真・風景写真が展示されていました。ギャラリーの白い壁3面に、かつおさんのモノクロの写真がたくさん飾ってあり、とてもかっこいい空間でした。
展示してある写真や写真集も販売しています。六本木のZEN FOTO GALLERYにみなさま是非お立ち寄りください!
高橋かつお"Abandoned"写真展
アクセス情報などはこちらからご覧ください。
ロイター「チベット族の焼身抗議相次ぐ、人権団体『中国政府への不満を反映』」 ― 2012/08/17 12:06
インターンの湯村です。ロイターの14日の記事「チベット族の焼身抗議相次ぐ、人権団体『中国政府への不満を反映』」に、HRW調査員のコメントが載りました。
中国政府によるチベット政策に抗議する僧侶の焼身自殺が、この1年半ほどで頻発しています。今月13日にも住民と僧侶が焼身自殺を図りました。
「国際人権団体『ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)』のアジア上級調査員、フェリム・カイン氏は、チベット族による相次ぐ焼身抗議について『拡大する不満と絶望を反映している』と指摘
。現時点ではチベット政策に変化はみられないどころか、政府の姿勢が硬化していると述べた。」
HRW関連資料
MSN産経ニュース「数カ月無給、住民立ち退き強制…ソチ五輪施設建設で人権侵害 ロシア」 ― 2012/08/20 06:58
インターンの湯村です。
ロシアの住民立ち退きに関するHRWの発表が、MSN産経ニュースの8月14日の記事「数ヶ月無給、住民立ち退き強制…ソチ五輪施設建設で人権侵害 ロシア」で取り上げられました。
「ロシア南部ソチで開かれる2014年冬季五輪の施設建設をめぐり、出稼ぎ作業員への賃金不払いや住民の立ち退き強制など、人権侵害が横行していると国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部ニューヨーク)が13日までに発表した。」
記事全文はこちらからどうぞ。
HRW資料
論説
ニュースリリース
書簡
Newsweekjapan「ビルマ少数民族女性へのレイプは続く」 ― 2012/08/21 05:49
こんにちは、インターンの湯村です。Newsweekjapanの8月3日の記事「ビルマ少数民族女性へのレイプは続く」に、HRWのビルマに関する調査報告が載りました。
ビルマの民主化が進んでいるとされる一方で、少数民族への暴力は未だ続いています。ビルマ政府軍兵士によるカチン女性へのレイプに関して最近の状況を、この記事では説明しています。
「また人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によれば、昨年10月にはカチン州の州都ミッチーナでカチン族20人が拉致され、うち女性2人が将校との性行為を強要された。そのとき拉致した兵士らは『カチンの女はビルマ族のペニスが好きなんだろ』とうそぶいていたという。」
「HRWは、過去の事例も含め、レイプに関与した兵士らを訴追し、罪を償わせるべきだと考えている。実際、妻をレイプされた男性が兵士らを告発して最高裁に持ち込んだ例がある。法廷は取りあえず訴えを受理したが、あっさり軍人たちを無罪放免したという。」
記事はこちらをご覧ください。
HRW資料
プレスリリース 改革 カチン州には及ばず(英語)
写真集 Untold Miseries
インターン自己紹介 田中美咲 ― 2012/08/22 12:09
ブログをご覧の皆様、
初めまして。本日よりヒューマン・ライツ・ウォッチ東京オフィスにて
インターンをさせて頂いております、中央大学法学部政治学科2年の
田中美咲と申します。
私は大学でALSA(Asian Law Student Association)というサークルに所属しており、
日々国内から国際まで、多岐に渡る社会問題についてディスカッションや、海外の
法学生との交流を行っています。
法学生との交流を行っています。
HRWに興味を持ったのは、NHKのBSで放送されていた地球ドキュメントmission
という番組でHRWの特集を拝見し、そこからアドボカシー活動を通した国際協力の
在り方に興味を持ったことがきっかけです。
また、私は今年の3月にインドネシアのボルネオ島に行き、環境問題と人権問題の
密接な関わりについて勉強してきました。現地で開発と人権侵害に苦しめられる
方々から直接お話しを拝見できたことは、非常私にとって大きな経験となりました。
この経験から、私は開発に伴う少数民族の人権について関心を持ち、勉強をしています。
世界の人権問題へ向けて今私ができることを、このHRWのインターンを通して
一生懸命勉強させて頂きたいと考えております。
よろしくお願い致します。
田中 美咲
東京新聞「準警察組織に『武装部』 中国・武漢 暴力行為の増加懸念」 ― 2012/08/23 06:55
インターンの湯村です。8月4日の東京新聞朝刊の記事「準警察組織に『武装部』 中国・
武漢 暴力行為の増加懸念」で、HRWの報告書が触れられたのでご紹介します。
中国の「都市管理行政法律執行局(城管)」は当初、環境衛生・道路交通を行う都市の行政機関として設置されました。そのため、罰金などの行政処分はできるものの、身柄の拘束や逮捕の権限はありません。湖北省武漢市に、城管の武装組織である「武装部」が新たに作られました。しかし、中国全土でデモなどが多発している中で、取り締まりのときの住民への暴力行為が懸念されています。
「一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォ
ッチ(本部ニューヨーク)は五月、城管が取り締まりの際に暴力を振るい、違法な拘禁・財産没収など人権侵害があるとの報告書をまとめている。」
HRW資料
プレスリリース 横暴な「城管」隊員 民衆の怒りを煽る
(英語)
HRWマルチメディア:シリア「Bombing Kills More Than 40 Civilians」 ― 2012/08/24 02:00
こんにちは、インターンの湯村です。8月15日にシリアで政府軍による爆撃がありました。HRW調査員が住民に聞き取り調査をしているビデオをご紹介します。
シリア政府軍のジェット機がAzazにある住宅地を爆撃し、住民40人以上が死亡し100人以上が負傷しました。女性や子どもも多く
含まれていました。HRWは現場を訪れて住民に話を聞きました。
ビデオ"Bombing Kills More Than 40 Civilians"はこちらからどうぞ。
あわせて、HRWのプレスリリース"Fighter Jet Bombing Kills Over 40 Civilians"もどうぞご覧ください。
HRW関連資料
プレスリリース Aleppo Civilians at Great Risk
ICNKが石破茂衆議院議員と面会しました ― 2012/08/27 10:41
皆様こんにちは。
インターンの田中美咲です。
先日8月22日に、ICNK(北朝鮮における「人道に対する罪」を止める
国際NGO連合)日本チームが石破茂衆議院議員と面会をしてきました。
ICNKは、北朝鮮における「人道に対する罪」の調査委員会(COI)を
国連に設立すべきであると考えています。
石破茂衆議院議員には、国連特別調査委員会の設立を求める要望書
などを受け取って頂き、拉致問題を初めとする北朝鮮の様々な人権
問題についてお話をさせて頂きました。
石破茂衆議院議員自身が実際に北朝鮮に行かれたお話など、貴重な
お話をお聞きする事ができました。
テレビでいつも拝見していた石破衆議院議員とお会いさせて頂く
前はとても緊張していましたが、暖かく、ユーモアを交えて
様々なお話をして頂き、とても濃い時間を過ごす事ができました。
本当にありがとうございました。