塩崎厚生労働大臣が「赤ちゃんを家庭へ」とスピーチ!2015/11/20 15:56

みなさまこんにちは、HRW東京オフィスです。


10月24日に開催された全国里親大会にて、塩崎厚労大臣が「赤ちゃんも家庭で養育する必要があり、安倍政権も本気で取り組んでいく」とスピーチされました!ぜひ、ご一読下さい。


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厚生労働大臣挨拶(とかしき副大臣が代読)


みなさま、こんにちは。

本日は第60回全国里親大会鹿児島大会ということで、参加させていただきまして本当にありがとうございます。
今日のテーマはわ・わ・わと語いもんそ、まさに鹿児島らしいテーマで、そしてまさに里親の雰囲気をしっかりつかんでいただいているテーマであります。

今日も会場に参加させていただきますと、皆様のお顔を拝見していると、優しそうなお顔をなさっている方が多いなと、舞台の上から拝見させていただきました。
現在、安倍政権の方は、子どもに対してのサポートをしっかりしていこうということで、今年の4月からこども未来応援団国民運動ということを積極的に手掛けていこうということで、この10月からこの運動をスタートさせていただいております。


さきほど、星野会長からお話しがありましたけれども、里親の制度もですね、先進国の中では、里親制度を必要な子どもたち、だいたい5割以上がの方が里親制度のなかに入っているわけでありますが、日本では残念ながら、まだ、15.6%の低い数字であります。ですから国といたしましても、もっと積極的に里親の制度を充実させていこうと、これから取り組んでいくことをご案内させていただきたいと思います。


今日は、表彰式がございます。この表彰式の中でですね、表彰を受けられる方の本当に素晴らしい方がたくさんいらっしゃいます。今日は、鹿児島の中の表彰を受けられる方は、里親さんで長年お子さんを育てられ、養子縁組もなさり、そのあとは、専門里親としてもですね、またお子さんを育ててくださっているという。


そして、里親制度の普及啓発にも尽力をいただいているという、本当に素晴らしい方が表彰されます。
みなさんにですね、本当に頭の下がる思いですし、素晴らしい制度をこれからもしっかりと広げていきたいと、このように考えています。


とここまでは私のあいさつでございまして、ここからは、実は、塩崎大臣、今日はここにお邪魔したかったのですが、どうしても、日程の都合がつかないということで、とかしきさん、代わりに行ってきてよと、そして、塩崎大臣のあついメッセージを預かってまいりましたので、代読しないと私も大臣に怒られてしますので、しばらく、大臣のメッセージを代読させていただきます。よろしくお願いを申し上げます。


本日ここに第60回全国里親大会が開催されるに当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
まずはじめに、本年度は第60回目の大会に当たり、5年ごとの節目の大会として、厚生労働大臣表彰状及び感謝状を贈呈させていただくこととしています。
今回、贈呈させていただく皆様方は、長年にわたり、家庭環境などの事情により、保護が必要な子どもたちに対し、温かい家庭環境を提供し、深い愛情と、献身的な努力をもって、多くの子どもたちの自立を支えてくださいました。改めて心からお礼を申しあげるとともに、深く敬意を表する次第であります。


さて、近年、児童相談所の児童虐待対応が毎年増加し、平成26年度の速報値では、88,931件。また、心中以外の虐待により死亡した子どもの44.4%が0歳児であるなど、痛ましい事件も後を絶ちません。
政府として、児童相談所の体制の充実や虐待防止のための全国共通ダイヤルの3ケタ化、いち早くということで、1、8、9の実現など対策をとってきましたが、児童虐待の問題は社会全体の病が症状として子どもに出てしまっているのであります。
したがって、対症療法ではなく、大人や政治家の責任と思って、根本解決に取り組み、子どもたちの未来を救う必要があります。
そしてこの根本解決は、いま声を自ら上げられない子どもたちから、切実に求められていると考えます。

しかしながら現在は、現場で対応に当たる方々について地域毎に専門性にばらつきがあることや、国もそれに対して責任をもって対応する仕組みがないなど、国、都道府県、市町村の役割と責任の分担の再整理、明確化が課題であります。


また、里親など家庭的な環境で、養育できるようにしていく必要があり、特にゼロ歳児など小さいうちから安定した温かい家庭を多くの子どもに提供できるように、施設での養育から家庭での養育にウェートを移していく必要がありますが、里親のなり手不足、なろうとしても共働きだと里親になりにくい等々、解決すべき課題が残されています。
そういった状況を踏まえ、安倍内閣はこれまで以上に、本気で子どもの問題に取り組んでまいります。


阿部総理からは 、子どもの将来が生まれ育った環境に左右されることがないよう、厳しい状況に置かれているひとり親家庭や、多子世帯への支援充実、社会的養護の推進、児童虐待防止対策の強化に向けた政策パッケージをまとめ、年末までに策定するよう指示を受けました。
阿部内閣の新しい三本の矢の中でも、子育て支援は、一つの柱となっており、内閣として、本気で取り組む姿勢が明確となっております。


厚生労働省としては、総理の指示も踏まえ、

すべての子どもは適切な養育を受けて、発達が保障される賢慮を有するとともに、その自立が保障されるべきという理念に基づき、すべての子どもの育ちと、子育てに関して、成長の時期ごとの課題に応じた必要な支援を実現させてまいります。
今後、子どもの視点に立って、乳幼児期も含めて、自らの権利が主張できないすべての子どもたちに代わって、その声を発することができるよう、また、子どもを養育する方々を孤立させることがないよう、次期通常国会に児童福祉法等の改正法案を提出することを目指し、検討を開始しました。
特別養子縁組や里親委託など、愛着形成重視を含む家庭的養護の一層の充実も、この検討の中で取り組み、安定した温かい家庭を子どもたちに提供するよう努めてまいります。


本大会は、全国の里親の方々をはじめ、里親制度にご協力をいただいている方々が一堂に会し、子どもの養育への熱心・熱意を新たにするとともに、里親制度の重要性について、広く一般の方にも理解を深めていただきたく、意義深い 機会でもあります。本大会が、盛大なものとなり、多くの成果が得られることを心から期待するものであります。
厚生労働省としても、大臣、副大臣、政務官の三役が一丸となって、徹底的に子どもの視点に立った政策を実現することをお誓い申し上げます。
最後になりましたが、本大会の開催に当たり、多大なるご尽力をいただいた公益財団法人全国里親会をはじめとする関係者の皆様に対しまして、厚く御礼を申し上げますとともに、本日ご出席の皆様方にも、ますますのご健勝と発展をお祈り申し上げ、私のあいさつとさせていただきます。


平成27年10月24日、厚生労働大臣 塩崎恭久 代読

厚生労働副大臣 とかしきなおみ、以上でございます。本日は、おめでとうございます。