ご参加下さい!:北朝鮮の人権 国際会議 ― 2011/09/02 17:08
北朝鮮での深刻な人権侵害を止めるため、15カ国以上から人権NGOが東京に結集し国際会議を開催します。皆様もぜひご参加下さい!
20万人とも言われる子どもや女性、罪のない人びと強制収容所で奴隷化され拷問などの虐待にさらされている隣の北朝鮮。また、90年代には人口の10%に該当する人びとが餓死したとも言われています。北朝鮮政府による人権侵害は、日本で有名な拉致に限りません。
さて、この悪名高い政治犯収容所を生きぬき脱北した3名の脱北者、そして未だに娘2人と妻が犯収容所に捕らえられている男性の合計4名が、東京で開催される国際会議に出席するため来日します。
※※※※ 北朝鮮 人権 国際会議 ※※※※※
日時: 2011年9月7日(水)午前9時15分~16時45分 (開場:午前8時45分)
場所: 明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン2階 ビクトリーフロア (御茶ノ水駅、神保町駅 から徒歩3分)
参加費:無料、日本語 英語 通訳付き
参加方法:事前申込制となっております。以下のURLに事前に登録してください。
http://bit.ly/ppCgZd
【プログラム】
第1部(午前9時15分~12時予定)
●金泳三 韓国元大統領からのビデオメッセージなど
●被害者による証言
金泰振 キム・テジン:
脱北者(元ヨドク強制収容所収容者)Democracy Network against North Korean Gulags代表
金恵淑 キム・ヘスク:
脱北者(プクチャン強制収容所に28年間収容されていた)
鄭光日 チョン・グァンイル:
脱北者(元ヨドク強制収容所収容者)
チャールズ・ジェンキンス氏:
拉致被害者、曽我ひとみさんの夫
【昼食休憩】
第2部(午後1時~16時45分終了予定)
●Amnesty Internationalの北朝鮮に関する映画・写真
●国際NGOによるパネルディスカッション
●日本の国会議員、欧州大使館代表、韓国人権委員会、国連関係者等によるパネルディスカション
※プログラムは都合により変更の場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。
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来日する脱北者のひとりオ・ギルナム氏は、韓国生まれ。ドイツに留学し、経済博士号を持つエリートです。しかし、彼は若いころ軍事独裁政権下の韓国で民主化活動に関与し、そのため韓国政府にうとまれ活躍できなかった一方、北朝鮮政府から活躍の場を与えると約束され北朝鮮にわたったのです。しかし、約束は守られず北朝鮮の実態に絶望した氏は1992年に脱北を決意。しかし、妻と娘たちを北朝鮮から連れ出すことができませんでした。以来、オ・ギルナム氏の妻と娘2人は、北朝鮮の15号ヨドク政治犯収容所に拘束されたままとなっています。
暴かれたカダフィ政権とCIAの関係 ― 2011/09/05 10:12
私たちが長年非難してきた米国や英国による拷問につながる国家間移送の証拠でもあります。
詳しくはロイター通信記事へ
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-23013020110904
はじめまして。 ― 2011/09/06 17:00
インターンをはじめて最初のころは、中国から弁護士の方を招待する企画書作りを主に任せていただいていました。大学の教授の方、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、(ヒューマン・ライツ・ウォッチさんに継続的に短期インターン枠を提供していただいている)アジア法学生協会がそれぞれ関わって企画をやらせていただくのですが、インターンに企画のありかたを大きく任せていただいて、とても大きなやりがいを持って取り組ませていただきました。
最近は、9月8日に行われる北朝鮮総連に対するプロテストで行うパフォーマンスのための道具作りに大きな時間を割いています。高さ180cm、直径2mの巨大な檻です。段ボールで製作していて、材料を調達して、段ボールをカッターで切ったりボンドで張ったりという感じです。工作をやるのは本当に久しぶりで、童心に帰りながら作っています。
他には、7日・8日の国際会議への海外参加者の方のご案内などもやらせていただきました。一つ一つの仕事を強い監督なしに任せていただくので、責任重大です。とても楽しませていただいています。
あとインターンも残りわずかでさびしいのですが、これまで以上に頑張らせていただきたいと思います! みなさまよろしくお願いします。
北朝鮮の人権国際会議 ― 2011/09/07 22:45
インターンの佐藤です。今日は自分がお手伝いさせていただいた、北朝鮮の人権問題に関する国際会議の様子を報告させていただきます。
以前にもこちらのブログでご案内させていただいたきましたが、本日9月7日に北朝鮮の人権問題を取り上げる国際会議が開かれました。各国から多くのNGOや民間団体が集まったほか、多くのメディア関係者、日本の国会議員の方々、韓国の国会議員の方、各国大使の方々などがいらっしゃって、一般参加者も含めてとても大規模なものになりました。韓国の元大統領からメッセージビデオをいただいて放映させていただくなど、この会議に対する関心の高さがうかがえました。
この国際会議はヒューマン・ライツ・ウォッチが運営の核となっていて、インターンは受付などをやっていたり翻訳用の機械が足りなかったりしたために、残念ながら会議の全てを聞くことはできませんでしたが、多くの印象的な話を伺うことができました。
脱北者の証言というセッションでは、強制収容所では靴下などがなくて足が凍傷で切断されることがある、年に1000人が公開銃殺処刑される、などといったとてもむごく衝撃的な話を伺いました。脱北して家族が離れ離れになってしまった、帰国できると信じて北朝鮮に渡ったら帰ってこられなくなってしまった、などとという話も伺いました。本当にひどい話だと思います。拉致被害者の曽我ひとみさんの夫であるジェンキンスさんも、佐渡島からはるばるお越しいただき、証言してくださいました。とてもありがたいことです。証言が終わったあとも多くの記者の方からの取材を受けていらっしゃいました。
国際社会の対応というセッションでは、日本の白参議院議員(民主党)に御登壇いただきました。「核査察のように、北朝鮮に対して人権査察を行うべき」ということをおっしゃっていただいて、8日に結成された国際NGO連合(後述)の求める国連での調査委員会の設置に賛同していただいたような形になりました。また「北朝鮮の人権問題に対処するために、同僚議員に積極的に働き掛けていきたい」という趣旨の力強いお言葉をいただきました。
このような国際会議に参加させていただくのははじめてで、とても勉強になりました。もっとこのような国際会議に参加できたらいいな、と感じました。ヒューマン・ライツ・ウォッチとしても今後このような機会がありましたらブログなどで宣伝させていただきますので、ぜひ読者のみなさんにも参加していただけたらと思います!
国際NGO連合 ― 2011/09/08 23:17
インターンの佐藤です。今日8日は朝早くから各国のNGO・民間団体のメンバーたちがホテルに集まって、「北朝鮮における人道に対する罪をとめる国際NGO連合」の設立時に発表する文章の内容や今後の戦略、金正日への手紙の内容などを話し合いました。
この国際的な連合は、英語名で「The International Coalition to Stop Crimes against Humanity in North Korea」、略してICNKといいます。
大きな殺傷能力を持つ非人道的なクラスター爆弾を禁止する条約の締結に、国際的なNGO連合が重要な役割を果たしたと言われていますが、この連合の設立はこのように幅広い協力関係を構築して力を強化して北朝鮮における人権侵害を報告し非難していくことで、北朝鮮における人権状況の改善を果たそうと考えています。まさに歴史が動くかもしれない瞬間に、微力ながら関わらせていただいたことを光栄に思います。
ICNKは今後、北朝鮮における収容所などでの過酷な人権侵害をホロコーストやルワンダの虐殺などに連なる「人道に対する罪」と捉えて非難の輪を広げ、北朝鮮政府にこれらを止めることを求めるとともに、国連における調査委員会の設立を求めていきます。
ICNKメンバーによる会議は14時まで続きました。自分は資料の配布やお菓子配りなどのお手伝いをさせていただいていましたが、会議の様子を後ろから聞かせていただくことができました。このような会議を見学させていただく機会はめったにありませんから、とても貴重な経験になりました。
その後は有楽町の外国人特派員協会(FCCJ)に移動して、ICNKの設立を発表する記者会見を行いました。インターンは海外からいらっしゃった方々を会場で誘導する役割でしたが、記者会見の様子を会見場の後ろから拝見させていただくことができました。発表者の方々の厳しく険しい顔が印象的でした。
(写真:FCCJでの会見の様子)
記者会見が終わると飯田橋の朝鮮総連前に移動して、北朝鮮政府に人権侵害を止めるように訴えました。総連に対してアメリカやヨーロッパなど非アジア圏出身の方々も含めて英語でプロテストが行われるのはおそらくはじめてだということで、総連の人びともデモの様子をかなり気にしているようでした。
(写真:総連前のデモの様子。右奥にインターンの力作である檻が見える のですが、、、分かるでしょうか?)
ここでは強制収容所の収容者の解放を求めるために、段ボール製の檻から収容者の名前を書いた鳩型の風船を放つというパフォーマンスを行いました。インターンたちはこの檻と風船を長らく準備してきたので、無事に終えることができてよかったです。各国の参加者の方々からも好評で、TBSのニュースで取り上げていただくこともできました。
インターンの皆さん、当日ボランティアに来てくださった方々、本当にお疲れ様です。
鳩は少しずつ日が暮れていく夕空に向かって放たれて、思い思いに飛んで行きました。とてもきれいで印象的な風景でした。
北朝鮮の強制収容所の方々、特に親族がやったことを理由として収容所にいれられ続けている子どもたちが、一刻も早く解放されて自由になることを心から願っています。
【ご案内】10/9「チェチェンを忘れないで」@明治大学 ― 2011/09/20 12:26
10月9日の明治大学でのチェチェンに関するイベントのお知らせです。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
チェチェンを忘れないで──裁かれない人権侵害──
『アルディ-時効はない』上映とトークの集い
ロシア軍による16年間にわたる軍事侵攻と占領で、コーカサス地方の小さな
国、チェチェン共和国は、人口100万人のうち、およそ1/4にあたる25万人を失い
ました。また、十数万人のチェチェン難民が、世界各地で難民生活を余儀なくさ
れています。
今回上映する『アルディ』は、2000年にチェチェンのノーヴィエ・アルディ村
で、ロシア軍の掃討作戦によって約70名の村人が無差別に虐殺された事件をめぐ
るドキュメンタリーです。
チェチェンでは、武装抵抗勢力に協力したり、それらに参加したと疑われた人
の家族であるだけで、住民が拷問を受けたり、裁判なしで処刑されています。こ
うしたロシア・チェチェン政府の不法な人権侵害は捜査もされず、責任者が処罰
されることはありません。
さらに、政府による人権侵害を批判していた人権活動家もまた、次々に殺され
ています。『アルディ』に出演している人権団体「メモリアル」のナターリア・
エステミーロワさんも、5ヶ月後の2009年7月に殺害されました。こうして、人
権侵害はますます野放しになっています。
上映にひきつづき、チェチェン問題に造詣の深い作家の姜信子さん、岡田一男
さんによるトークを行います。『アルディ』を見て、お隣の国・ロシアで何が起
きているのか、一緒に考えてみませんか?
パネリスト:姜信子(作家)、岡田一男(映像作家)
チラシのダウンロード:
http://d.hatena.ne.jp/chechen/files/20111009_leaf.pdf
日時:10月9日(日) 14時-16時30分(13時30分開場)
会場:明治大学リバティータワー6階 1065教室
交通:JR中央線・総武線・東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅 下車徒歩3分
参加費:800円(学生500円) 予約不要・先着順(定員140人)
お問い合わせ先:
電話:03-3518-6777(アムネスティ)※事前のお申し込みは必要ありません。
メール: clc[at]chechennews.org (チェチェン連絡会議)
共催:チェチェン連絡会議、
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル、
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
●上映作品『アルディ─時効はない』について
2000年2月5日、ノーヴィエ・アルディ村で、ロシア連邦軍によって約70名の村
民が殺された。殺された住民のほとんどは老人、女性、子どもだった。住民たち
はこの事件をヨーロッパ人権裁判所に訴え、ロシア政府は敗訴。ロシア政府は被
害者側に約15万ユーロの賠償金を支払うよう命じられた。映画は村民が撮影した
ビデオと、のちに「メモリアル」が、行った目撃者へのインタビューから構成さ
れている。(2009年2月制作 ロシア人権擁護センター「メモリアル」、「平和
と非暴力の家」、ヤブロコ党サンクト・ペテルブルク支部 32分)
●パネリストのプロフィール
姜信子(きょう・のぶこ) 作家。1961年横浜生まれ。1986年に「ごく普通の
在日韓国人」でノンフィクション朝日ジャーナル賞。民族や国家といったものに
のまれぬ生き方と言葉を探し、移民・難民・旅を生きる人々を訪ねて、中国、台
湾、沖縄、サハリン、ハワイ、中央アジア、ロシア……と旅を重ねる。カザフスタ
ンの荒野でチェチェン人一家と出会ったことが、チェチェン問題との関わりのは
じまり。著書に『うたのおくりもの』(朝日新聞社)、『棄郷ノート』(作品
社)、『日韓音楽ノート』(岩波新書)、『ノレ・ノスタルギーヤ』『イリオモ
テ』(いずれも岩波書店)など。
岡田一男(おかだ・かずお) 映像作家。1942年東京生まれ。1960年代、モス
クワの全ソ国立映画大学で劇映画演出を学んだ。留学時以来の体験と、旧ソ連知
識人、芸術家たちとの交流から、旧ソ連辺縁部のロシア語を母語としない人々の
民族・人権問題に深い関心を寄せてきた。チェチェン問題では、女性映像作家
ザーラ・イマーエワと外科医師、ハッサン・バイエフの来日支援を通じて、チェ
チェンの子どもたち日本委員会を立ち上げた。
【ご案内】11月6日アムネスティ・インターナショナル創立50周年記念スピーキングツアー ― 2011/09/21 13:32
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11月6日(日) 東京講演
アムネスティ・インターナショナル創立50周年記念スピーキングツアー
~自由と尊厳ある社会をめざして~
『This Prison Where I Live わたしが住む、この監獄』上映
&元ビルマ政治囚による講演
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20年ぶりの総選挙が行われてから丸1年。ビルマ軍事政権は果たして変わったのか?
ビルマにおける自由の制限を描く長編ドキュメンタリーの上映と
元政治囚による講演を通じて、ビルマの真実に迫る―!
▼日時: 2011年11月6日(日) 14:00~17:30 (開場 13:40)
▼場所:日本大学法学部 三崎町キャンパス3号館350教室
JR「水道橋駅」東口から徒歩5分
都営線「水道橋駅」、東京メトロ「神保町駅」A2出口から徒歩6分
http://www.law.nihon-u.ac.jp/access/index.html
▼資料代: 一般800円/学生500円
※ 事前のお申し込みは必要ありません
▼ ゲスト・スピーカー: トゥインリンアウンさん
元ビルマ政治囚、全ビルマ学生連盟連合(外交委員会)(ABFSU-FAC)委員
▼お問い合わせ
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
TEL: 03-3518-6777 E-mail: camp@amnesty.or.jp
担当:川上
http://www.amnesty.or.jp
twitter: http://twitter.com/#!/amnesty_or_jp
全国スピーキングツアー詳細
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=4184
2010年11月7日にビルマ(ミャンマー)で20年ぶりの総選挙が実施されてから丸1年が経過しました。
1988年に政権を掌握して以来、民主化運動を弾圧し続けてきた軍部は、総選挙直後、民主化リーダーであるアウンサンスーチーさんを7年半ぶりに自宅軟禁から解放しました。海外に亡命している民主活動家の恩赦を示唆するなど、政権の民政移行と柔軟な姿勢を国際社会にアピールしているように見えます。
しかし、今も約2,100人にのぼる民主活動家や僧侶、学生たちが、政治囚として何十年もの禁固刑に服しています。多くの政治囚は人里離れた刑務所に移送され、そこで日常的に拷問を受けています。
アムネスティ・インターナショナル日本は、学生時代よりビルマの民主化運動に深く携わり、2002年まで政治囚として7年を獄中で過ごした、トゥインリンアウンさんをお招きします。7年に及ぶ獄中での体験やサフラン革命後の潜伏生活、近年のビルマ政府の思惑など最新の情勢、そして、いまだ仲間の多くが獄中にいる中、政治囚の釈放や民主化への熱い思いなどをお話していただきます。
あわせて、日本未公開ドキュメンタリー『This Prison Where I Live わたしが住む、この監獄』 を上映し、ビルマにおける表現の自由の弾圧の実態を浮かび上がらせます。
【第一部】14:10~15:40
日本未公開ドキュメンタリー『This Prison Where I Live わたしが住む、この監獄』 上映(90分)
【第二部】15:55~17:30
元ビルマ政治囚による講演「すべての政治囚の釈放を求めて」
トゥインリンアウンさん
元ビルマ政治囚、全ビルマ学生連盟連合(外交委員会)(ABFSU-FAC)委員
→もっと詳しく読む
ビルマ情報 http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=3084
ビルマ オンラインアクション http://3freedoms.amnesty.org/index_jp.html
● トゥインリンアウンさん プロフィール
1971年、ビルマ(ミャンマー)のタヤワディに生まれる。1988年ヤンゴン工科大学入学。同年の大規模な民主化運動に参加し、1990年にタイに逃亡する。1993年にビルマに戻るが、1996年、ヤンゴン大学の学生運動で指導的メンバーだったとして逮捕され、7年間投獄される。2002年に釈放され、1988年の大規模な民主化運動をリードした学生(当時)を中心に結成された「88年世代学生グループ」に2005年の創設時より参加。2007年に起きた大規模な反政府デモ「サフラン革命」に参加し、一年近く潜伏生活を送った後、2008年にタイに逃亡。現在、ビルマ民主化勢力の外交分野で活動している。
● 日本未公開ドキュメンタリー
『This Prison Where I Live わたしが住む、この監獄』
ザーガナー ~ 闘うコメディアン ~
2008年6月、ビルマを代表するコメディアン、ザーガナーが逮捕された。2007年にビルマを襲った大災害に対する政府の無策を、国内外に訴えたためだ。不公正な裁判の後、ザーガナーには59年の禁固刑(現在は35年に減刑)が言い渡された。
本作は、ザーガナーの人物像と、表現の自由が抑圧されたビルマ社会の実態を描き出すドキュメンタリーである。繰り返し投獄され、沈黙を強いられても、政府を風刺し続ける彼の信念や情熱、そしてどんなときでもユーモアを忘れない姿勢は、私たちの心を深く揺さぶってやまない。
監督:レックス・ブルームスタイン/英2010年/90分/日本語字幕/制作: レックス・エンターテイメント/2011年度パリ国際人権映画祭にて学生審査員賞受賞
★トゥインリンアウンさんの講演は、名古屋、新潟、神奈川、岩手でも開催されます。
詳細は:
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=4185
HRW×PlatonがTHE BIG ISSUE JAPANに掲載! ― 2011/09/22 15:27
Platonの写真を買ってHRWをサポート! ― 2011/09/23 16:11
前回、ビッグイシューでのプラトン氏とHRWのコラボレーションをご紹介しました。今回は、プラトン氏の写真を購入し、HRWをサポートするというキャンペーンをご紹介します。
プラトン氏による、世界の指導者たちのポートレート20作品。自国そして世界に、良くも悪くも影響を与えた指導者たちです。人権の価値を促進した人、悪化させた人、その両方行った人もいます。この作品販売による利益は、HRWの人権活動に使われます。プラントン氏の作品に写っている人を含め、世界で人権侵害を行っている人たちの責任を追及します。
プラトン
ニューヨーカー誌のスタッフカメラマン。ポートレート、報道写真を中心に、タイム誌をはじめ多様な媒体へ写真を提供。08年、プーチン露大統領のポートレートで「ワールド・プレス・フォトコンテスト」優勝。11年、世界の指導者100人のポートレート集『Power』出版。
(ビッグイシューより)
キャンペーン詳細・購入はこちらからどうぞ!
プラトン氏による素晴らしいポートレートをどうぞご覧ください。
ICNK:北朝鮮における『人道に対する罪』を止める国際NGO連合 設立 ― 2011/09/26 16:17
北朝鮮における「人道に対する罪」を止める国際NGO連合 設立
世界の主要人権団体が、北朝鮮における「人道に対する罪」調査に向け団結
(2011年9月8日-- 東京) 本日、世界の三大国際人権団体=アムネスティ・インターナショナル、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、FIDH(International Federation for Human Rights)は、その他世界各地の40団体とともに、北朝鮮における「人道に対する犯罪」を調査・査察する国連調査委員会(UN Commission of Inquiry)の設立を求める世界的キャンペーンを開始した。
アジア、ラテンアメリカ、北米、ヨーロッパなど、世界各国の人権運動家ら(下記リスト参照)から成る、「北朝鮮における『人道に対する罪』を止める国際NGO連合」(ICNK)が、本日東京で発足した。北朝鮮政府に対し、同国における広範かつ組織的な人権侵害の責任を問う(アカウンタビリティ)という世界的コミットメントを受け、Christian Solidarity Worldwide(CSW)、Jubilee Campaign、People In Need、Freedom House、the Committee for Human Rights in North Koreaなどの人権諸団体が、世界で最悪の人権侵害の一つにスポットライトを当てるため、Kontras (インドネシア)、Odhikar(バングラディッシュ)、Conectas(ブラジル)、the Inter-American Federation of Christian Lawyersなどの諸団体と協力体制を取ることとなる。北朝鮮の政治犯収容所からの生還者やFree NK Gulag などの生還者グループも、このNGO連合の支持に加わった。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長代理のフィル・ロバートソン氏は「今日の北朝鮮を特徴付ける『人道に対する犯罪』を調査・査察するため、国連が事実調査委員会を設置する時がきた。私たちは、北朝鮮政府を地球上の最も残虐な統治体制の一つにしている甚だしい人権侵害の実態を、国際社会が明らかにすることを要求する」と、述べた。
このキャンペーンの発足前には、東京で2日間にわたり北朝鮮人権国際会議が開催され、人権専門家や北朝鮮政治犯収容所からの生還者、外交官、日本及び韓国の国会議員などが参加した。本会議では、金泳三前韓国大統領のビデオメッーセージが上映された他、3名の北朝鮮政治犯収容所生還者や日本の拉致被害者の家族も証言を行った。その他、日本の国会議員で元拉致問題担当大臣の中井洽氏なども講演を行なった。
この連合は、国連事実調査委員会(UN Commission of Inquiry)の設立を目指したキャンペーンである。前国連北朝鮮人権特別報告者ヴィティット・ムンターボーン氏が国連に提出した最終報告書には、北朝鮮における「悲惨で恐ろしい(harrowing and horrific)」「言語道断な状況が蔓延し(egregious and endemic)」「組織的かつ広範な(systematic and pervasive)」人権侵害に関し、その「罪を問うこと(end to impunity)」が必要である、としている。さらに、ムンターボーン氏は、「北朝鮮における人権を促進・保護するため、国連のあらゆる組織を総動員すること、及び人権侵害に対する責任追及と処罰を具体化する過程と北朝鮮での不処罰の終焉を支持すること」を国際社会に要請した。(mobilize the totality of the UN to promote and protect human rights in the country; support processes which concretise responsibility and accountability for human rights violations, and an end to impunity)
2010年7月8日、欧州議会は、北朝鮮政府が「自国民に対し、継続して深刻な、広範かつ組織的な人権侵害」を行っていると非難し、事実調査委員会の設置を求める決議を可決した。(ongoing, grave, widespread and systematic human rights violations perpetrated against its own people)
「この重要な国際NGO連合の発足は、国際社会の北朝鮮に対する関心を、人権侵害の問題に向けるであろう。国連加盟諸国が我々の要求を取り上げ、北朝鮮に関する年次国連決議に、事実調査委員会の設置の文言を盛り込むことが極めて重要だ」とOpen North Korea代表の河泰慶(ハテギョン)氏は述べた。
注:
1、本NGO連合の目的の示すステートメントは以下のとおり:
北朝鮮における「人道に対する罪」を止める国際NGO連合(ICNK)は、世界各地の主たる人権団体、北朝鮮国民の自由を求める活動家、北朝鮮の収容所からの生還者などが、国連の事実調査委員会を通して政権が犯している「人道に対する罪」を全面的に調査・査察することを求めて団結した世界的なキャンペーンである。
一致団結した取り組みこそが、世界政治の動き及び世界世論に影響を与え、北朝鮮政府に強力なメッセージを送ると考え、本連合は、北朝鮮の人権問題に取り組む主要な団体と個人の運動家を団結させるため、本NGO連合を設立するに至った。
北朝鮮内に変化をもたらすためには、様々なスキルとイニシアチブを駆使することが必須であるという十分な理解に立脚し、各参加団体の活動は全面的に尊重する。連合参加メンバーは、多様な解決策を自由に模索するものであるが、国連の調査委員会設立要求のキャンペーンに関しては、一致団結して行う。
連合メンバーは、アジア、北米、ラテンアメリカ、ヨーロッパを含む世界各地の団体と個人からなる。
2、本連合の参加メンバーは以下のとおり:
§ Advocates International Global Council
§ Amnesty International /アムネスティ・インターナショナル
§ Asia Justice and Rights
§ Asian Federation Against Involuntary Disappearances
§ Asian Human Rights & Humanity Association of Japan / アジア人権人道学会
§ Burma Partnership (Thailand)
§ Christian Lawyers Association for Paraguay
§ Christian Solidarity Worldwide
§ Committee for Human Rights in North Korea (USA)
§ Conectas (Brazil)
§ Council for Human Rights in North Korea (Canada)
§ Freedom House (USA)
§ Free NK Gulag (ROK)
§ Free North Korea Radio (ROK)
§ Han Voice (Canada)
§ HH Katacombs (ROK)
§ Human Rights Watch / ヒューマン・ライツ・ウォッチ
§ Human Rights Without Frontiers (Belgium)
§ Inter-American Federation of Christian Lawyers
§ International Federation for Human Rights (FIDH)
§ COMJAN (Investigation Commission on Missing Japanese Probably Related to North Korea)/ 特定失踪者問題調査会 (Japan)
§ Japanese Lawyers Association for Abduction and Other Human Rights Issues in North Korea / 北朝鮮による拉致と人権問題に取り組む法律家の会
§ Jubilee Campaign (USA)
§ Justice for North Korea (ROK)
§ Kontras (Indonesia)
§ Liberty in North Korea - LiNK (USA)
§ Life Funds for North Korean Refugees / 北朝鮮難民救援基金(Japan)
§ Network for North Korean Democracy and Human Rights (ROK)
§ NK Intellectual Solidarity (ROK)
§ No Fence / ノー・フェンス(Japan)
§ North Korea Freedom Coalition
§ Odhikar (Bangladesh)
§ Open North Korea (ROK)
§ People In Need (Czech Republic)
§ PSALT NK (Prayer Service Action Love Truth for North Korea)
§ The Simon Wiesenthal Center (USA)
§ The Society to Help Returnees to North Korea / 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(Japan)
§ Students Alliance for Human Rights in North Korea (ROK)
§ Young Defectors' Alliance for North Korean Human Rights (ROK)
§ Yuki Akimoto, Burmainfo (Japan)
§ Tomoharu Ebihara
§ David Hawk, Visiting Scholar, Columbia University, Institute for the Study of Human Rights, and author of Hidden Gulag
§ Ken Kato, Director, Human Rights in Asia (Japan)
§ Tomoyuki Kawazoe, Representative, Kanagawa Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea / Member, Reporters Without Borders
§ Suzanne Scholte, Seoul Peace Prize Recipient & Defense Forum Foundation (USA)
§ Dr. Norbert Vollertsen