ボリス、オランダ大使公邸にてスピーチ ― 2013/05/01 10:19

ボリス、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」にてスピーチ ― 2013/05/01 10:38

虹色ダイバーシティさんイベントにボリスがビデオ登場! ― 2013/05/02 15:02

(日本語訳)
こんにちは。私はボリス・ディトリッヒで、HRWで働いています。今日みなさんにこうしてご挨拶できることを光栄に思います。なぜなら、虹色ダイバーシティのリサーチ結果が本日発表されるからです。そしてこの調査結果は、日本のLGBTにとって非常に重要なものだと思います。
私はHRWでLGBTアドボカシーディレクターを勤めていて、世界のLGBT活動を援助しています、例えば、同性愛が犯罪になるような状況を助けるために。
世界の192ヶ国の内、まだ76ヶ国が同性愛は犯罪です。いくつかの国は、3-5年刑務所に入れられてしまいます、ただ同性愛者というだけで。
幸運にも、日本では同性愛は犯罪ではありません。しかし未だに多くの差別があり、社会的プレッシャー等でカムアウトができない人達が沢山います。従って、職場でも、雇用主がLGBT従業員をサポートすることはとても重要です。既に沢山の調査がされていて、LGBTに対しオープンで寛大な雰囲気の会社では、LGBT従業員はよく働き、より生産的に活躍できることがわかっています。
よって、会社がLGBT従業員をサポートすることはとても重要なのです。
実際、今という時期にHRWでLGBTの権利について活動できることを素晴らしく思います。既にご存知かもしれませんが、多くの国で同性婚の合法化が進められています。最近では、イギリス、フランス、ニュージーランド、ウルグアイ等の国会議員に呼ばれ、同性婚に対する専門的なアドバイスを求められました。
いつか日本でも、同性婚について日本の国会議員と議論できることを心から願っています。
しかし、それは遠い夢の話かもしれません。今、あなた方に重要なのは、職場のダイバーシティについて議論を始めることです。どこかで誰かがはじめる必要がありますが、今あなた方が始めてください。
どうか、日本での素敵な日々を、素晴らしい人生を送ってください。
ありがとう。
ボリスがオルタナに掲載されました! ― 2013/05/02 17:37
北朝鮮による日本人拉致問題に関する国際シンポジウム ― 2013/05/06 23:54
みなさん、こんにちは。NYインターンの馬です。
先週金曜日、日本政府主催、北朝鮮による日本人拉致問題に関するシンポジウムに参加して来ました!

会場には、政府関係者を始め、国連職員、報道陣、そして一般の方々が集まり、深刻な人権問題である北朝鮮による拉致の実態に終始真摯に耳を傾けていました。
基調講演では、古屋圭司拉致問題担当大臣が日本人拉致の実態と北朝鮮に対する日本政府の方針、問題の解決策に言及し、「拉致被害者はまだ生きており、我々の救いを待っている。日本は、北朝鮮が彼らを釈放し、日本に謝罪しない限り、北朝鮮との国交を回復しない。」と幾度も強調されていました。
日本人拉致は1970年代に始まり、北朝鮮の工作員養成のために大勢の方が拉致されたと思われているが、日本政府が認定しているのは計17人です。2002年に米国の強い圧力により実現した日朝首脳会議で、北朝鮮は初めて日本人拉致を認め、謝罪し、5人の被害者を釈放したが、残りの12人に関しては、拉致を断固として否定しており、拉致問題は解決済みだと言い張っています。
北朝鮮による拉致は、日本人に限らず、その規模は世界中に及んでいます。これまで、拉致が確定されている被害国は、日本、韓国、中国(マカオ)、タイ、レバノン、ルーマニアの6カ国で、拉致の疑いが極めて濃厚な国は、フランス、イタリア、オランダ、ヨルダン、マレーシア、シンガポール、そしてアメリカの13国です。拉致の目的は、北朝鮮のあらゆる工作員活動を遂行する上で、工作員を現地化し、国家開発のためにあらゆるノウハウを強引に吸収する必要があったからです。工作員たちは、日本人拉致被害者から日本化教育を、中国人拉致被害者からは中国化教育を徹底的に受け、その国々に潜み、工作活動を続けてきました。
特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏によると、北朝鮮は建国の際、軍隊・インフラ・政策等全てをソ連からもらい、他国によって作られた国である。そのため、以降特定の分野において技術が欠乏した際、その分野の専門家を外国から拉致してきた。よって、北朝鮮にとって拉致は当然の選択である、と強く主張していました。
シンポジウムでは、拉致被害者家族による訴えも設けられ、拉致が起きた際の背景や家族想う悲痛な胸のうちを会場の参加者に告げました。
国際的な取り組みでは、北朝鮮の人権侵害に関する国連の国際調査委員会(Commission of Inquiry)が先月立ち上がったばかり。古屋大臣は、最後に日本と国際社会のより一層の提携が問題の解決につながる、と述べられました。
Commission of Inquiryに関するHRのリリースはこちら
ビデオ:ロシアでの市民社会への弾圧 ― 2013/05/08 10:52
6分ほどのこのビデオ、Youtubeからご覧いただけますので是非どうぞ!
こちら→http://www.youtube.com/
簡単に内容を紹介したいと思います。
時論公論「悪化するシリア内戦と人道危機」 ― 2013/05/09 09:22
5月17日 国際反ホモフォビアの日 ― 2013/05/16 09:19
毎年5月17日、世界中の人々は国際反ホモフォビアの日を祝い、
カメルーンでは、「私はあなたに恋しています」
ジャマイカでは、レズビアン、男性と性的関係を持った男性、
ロシアとウクライナの議会では、「同性愛の助長」
マレーシアとクウェートの警察は、
これらはレズビアン・ゲイ・バイセクシャル・
1. 同性愛は発展途上国に押し付けられた西洋の概念である
2. 同性愛は伝統・宗教・文化的価値観に反しており、
3. LGBTの人々は、新しく特別な権利を要求している
今年も5月17日の国際反ホモフォビアの日を迎えるにあたり、
HRW映画祭 ― 2013/05/17 22:40
本日は、来る6月13日~23日までNYで開催予定のHRW映画祭のご紹介です!
今年は、世界各地から正義と社会変化を訴えた刺激的な20作品(うちドキュメンタリー18本、フィクション2本)を上映する予定。上映後は、映画に関するQ&Aセッションが 設けられる予定です。
ff.hrw.org/press
ター会員8USドル)
会員8.50US ドル)
☆割引チケットは映画祭に関する最新情報、メーリスへの登録はこちらから確認できます。
インドの法律家 講演会 ― 2013/05/21 21:35
私は先日、オフィスで開かれたインドの最高裁で上級仲裁人を務めるColin Gonsalvesさんのお話を聞いてきました。
Colinさんは、インドの有力な公益法グループである人権法ネットワーク(Human Rights Law Network)の設立者でもあり、現在200名以上の法律家をメンバーに持ち、インド全国に28の事務所を構えています。
インドの社会は...
3億人の中産階級(右翼)
8億人の貧しい労働者階級
3千万人の極端な富裕層
で構成されていて、
それぞれの階級にいる人々は異なった考え方を持っています。
特に中産階級にいる人々は反イスラム派のジョージ・ブッシュ元米大統領の考え方に敬服し、西洋化された考え方を持っているのだそうです。
貧富の差が激しいインドでは、毎日3千人の乳児が貧困に関係する理由で亡くなっています。
インド政府はColinさんたちのHRLNの活動に抑制的で、インド国内からの資金援助を阻止しています。
また、国際社会におけるインド政府の振る舞いと時刻における振る舞いとで大変大きな違いがあると述べていました。
新聞は、腐敗した政府の状況を伝えるニュースで溢れかえり、特に政府高官は女性に対し、消極的案考えを持っているため、女性は弱い立場にいるのです。
Colinさんは最後に、HRWに他のNGO等と世界規模名人権ネットワークを築くことで、より一層強力な存在力と影響力をもつ世界屈指の人権団体に成長してほしいという想いを伝えてくれました。
世界第二の人口を有し、今後の発展性に世界中が注目しているインド。
その経済発展とは裏腹に、社会に蔓延する人権問題に対する政府の考え方は未だ批判的かつ閉鎖的で、政府が人権問題を認識し、解決に向けた舵を取るまでには、まだまだ乗り越えなければならない歴史的、文化的、そして社会的ハードルが多々立ちはだかっているということがわかりました。
国際人権規範が一つの国に広がるまでには、数十年という長い時間を要するが、その強力な影響力が、近い将来インド政府の政策決定に大きな変化をもたらすことを願います。
人権ネットワークのHPはこちら http://www.hrln.org/hrln/
HRWによるインドに関する情報の詳細はこちら http://www.hrw.org/asia/india