「リクルート進学総研」インタビュー掲載 ― 2013/01/04 19:16
昨年は、皆様から多くのご支援を頂き、HRWは数々の人権侵害に立ち向かうことができました。今年も、HRWは、世界をより良くするために頑張って参りますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!
「~高校生の進学、キャリア教育、大学・短期大学・専修学校に関する情報サイト~
リクルート進学総研」に、土井のインタビューが掲載されましたので、ここでお知らせさせていただきます!
「人権活動家 土井香苗」として、自らのキャリアや学生に向けたメッセージなどを語っております。前編・中編・後編に分かれており、読みごたえたっぷりになっていますので、ぜひご覧ください!
「希望の道標 人権活動家 土井香苗」
前編http://souken.shingakunet.com/career_g/2012/12/18-6a60.html
中編http://souken.shingakunet.com/career_g/2012/12/18-b84f.html
後編http://souken.shingakunet.com/career_g/2012/12/18-4503.html
インターン 浅野
日経Bizヤング・グローバル・リーダー特集:HRW日本代表土井香苗 ― 2013/01/07 00:40
HRWブログをご覧のみなさま、こんにちは。
インターンの馬です。
本日は、日経Bizアカデミーのヤング・プロフェッショナル・リーダーにきくシリーズ、HRW日本代表土井香苗の特集記事のご紹介です。
この記事では、HRWの概要、東京事務所の設置目的・取り組み・成果、HRW日本代表土井香苗さんの経歴と彼女が人権問題に抱く大志などについて触れています。
国際NGOが円滑に、かつ影響力のある活動を行っていくためにしていること、日本支部代表を務める土井香苗の今後の目標や夢を追いかける読者へのアドバイス、そして人権擁護の大切さが分かる内容となっているので、ぜひ目を通してみてください。
「自分の信じる道を進むのは、たしかに怖い。でも、夢をあきらめて生きる方がもっと怖い。成果がすぐに得られなくても諦めずに信念を持って歩んでいこう。」(本文より)
以下のリンクをクリックすると、記事が読めます。
http://bizacademy.nikkei.co.jp/leader/l-sp1/article.aspx?id=MMACzb000004012013&page=1インターン自己紹介 ― 2013/01/08 03:24
HRWのブログをご覧のみなさま、こんにちは。
1月7日よりNY本部でのインターンを開始いたしました馬璐(まあ るう)と申します。
現在、カナダのウォータールー大学の政治学科修士課程に在籍しています。
昨年9月に、NYでインターンの面接を受け、その後オファーをいただき、今自分が本部オフィスに座っていることが未だに信じられません。
世界最大の人権NGOの本部でインターンするという人生に二度とないような素晴らしい機会をいただけて、心から感謝しております。インターン期間中は、毎日が面接だと思って自分にできる最大限の努力をし、世界の人権問題を扱う最前線で少しでも多くのことを吸収していきたいです。
では、私が人権問題に興味を持つようになったきっかけを簡単にお話させていただきたいと思います。
きっかけは、学部生時代にアムネスティ・インターナショナル日本、大阪難民チームでのボランティア活動でした。日本で「難民」という言葉を聞くと、大抵の方はアフリカにいる難民を想像するのではないでしょうか。私も当初はその一人でした。しかし、約二年間のボランティア活動を通して、年間千人以上もの難民が命の危険から逃れるために日本に避難して来ていることや彼らのほとんどが日本政府から不当な扱いを受けていること等を知り、日本が抱えている重大な難民問題に驚かされました。アムネスティでの活動を経て、心底から思ったことがあります。それは、「人は生まれる国と生まれる親を選べない」ということです。人は生まれることにおいては、みな平等であるが、生まれた環境によって千差万様な道を歩むことになる。国内紛争や武力衝突がなく、基本的人権が保障されている日本で生まれ育ったということは本当に幸運なのです。
日本社会において非常に弱い立場にいる難民のために同じ外国人として日本で生活する私が少しでも力になれることがしたい!と最初は同情半分、好奇心半分で始めたボランティア。気がつけば、この領域にどんどんのめり込んでいて、いつしか難民・人権問題に生涯に渡って関わっていきたいとまで思うようになっていました。大阪難民チームは私のキャリア目標の起点。そして、HRWは今後の道しるべを見出す中間点。与えられた機会と環境を最大に活かしつつ、自分の夢でもあり、全世界の夢でもある難民問題の恒久的解決に携わっていけるようこのインターンで多くのことを学び、堅固な土台を作っていくのが私の目標です。
カチン内戦に関する記者懇談会開催 ― 2013/01/09 08:50
昨年12月から状況が悪化しているビルマ・カチン州での内戦。数日前にもビルマ政府軍による攻撃で、子どもを含む民間人複数名が亡くなったニュースをご覧になった方も多いかもしれません。
ビルマの少数民族、カチン族は、1994年に当時の軍事政権と停戦協定を結びましたが、2011年に停戦が破られて以来、政府軍との戦闘が続いています。
その現状をお伝えするため「カチン州内戦の実情に関する記者懇談会」を、NPO-PEACE他のNGOと共に衆議院議員会館で開催しました。今日からビルマに視察団を組んでご出発される、民主党の中川正春議員や石橋通宏議員、在日カチン族を代表してマリップ・センブさんそしてHRW日本代表の土井等から、内戦の現状や日本政府の取り組みについてお話がありました。

議員視察団の日程詳細は石橋先生がブログで紹介されていますのでご覧ください!
マリップ・センブさんがおっしゃっていた「少数民族問題の解決なくしては、ビルマに平和は訪れない」とのお言葉が心に残っています。日本政府にも、ビルマの真の平和に向け働きかけを続けてもらいたいですね。
HRW報告書『語られない悲劇:ビルマ・カチン州での戦時人権侵害と強制移住』(2012年3月)
HRW報告書『雲南省での孤立:中国雲南省のビルマ・カチン難民』(2012年6月)
マリップさんの美味しいカチン料理屋さん@高田馬場「実の里」も是非訪れてみてください!
国連ピレイ人権高等弁務官 調査委員会(COI)設立を求める プレスリリースが出されました! ― 2013/01/15 23:25
先週木曜日、金曜日と、HRW ジュネーブアドボカシーディレクターのジュリー・デ・リベロが来日していました。
来日の目的は、北朝鮮について国連調査委員会(COI)設立の文言を、2月下旬から始まる、国連人権理事会の決議文書に盛り込むよう、日本政府に求めるためでした。
2日間と短い日程でしたが、みっちりと濃いスケジュールを終えジュリーが帰国した後、うれしいニュースが舞い込んできました!
ピレイ国連人権高等弁務官が、北朝鮮に関して調査委員会(COI)設立を求める声明を日本時間1月14日付けで発表しました。
国連で発表された声明をHRWで日本語訳致しましたので、皆様どうぞご覧ください!!
国連人権高等弁務官ピレイ氏 北朝鮮国内の人権侵害への更なる注目と国際調査を強く要求
(ジュネーブ、1月14日)-ピレイ国連人権高等弁務官は月曜日、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK、以下北朝鮮)の人びとの「嘆かわしい(deplorable)」人権状況に対する取り組みについて更なる努力をするよう国際社会に呼びかけると共に、同国内で何十年にもわたり続いている深刻な罪に関し、今こそ徹底的な国際調査を行うべきだと述べた。
「新たな指導者の誕生が、北朝鮮国内の人権状況に前向きな変化もたらすかもしれない、という期待が当初あった。しかし、金正恩が最高指導者となり1年が経過したが、人権状況の改善の兆しはほとんどみられない」とピレイ氏は述べる。
「国際的レベルでは、ほぼ北朝鮮の核開発とミサイル発射のみに注目が集まっていることにも懸念を抱いている。これらはもちろん非常に重要な問題だが、あらゆる形で殆ど国民全体に影響を及ぼし、世界に類を見ない北朝鮮国内の嘆かわしい人権状況の影を薄めてしまうようなことがあってはならない」と話す。
昨年12月ピレイ人権高等弁務官は、20万人以上の人びとを収容していると考えられる、国内に張り巡らされた政治犯収容所から逃れた生存者2人と面会した。「彼らの体験談は非常に悲惨だった」とピレイ氏は語る。「国際人権保護基準とは完全に正反対である制度について彼らは語ってくれた。私たちはこうした収容所について殆ど何も知らず、分かっている情報は、同国から何とか逃げ出した数少ない難民によるものが多い。高度に発達した国際人権保護制度は、世界中のほぼ全ての国に少なくとも何らかの良い影響を与えてきた。しかし、北朝鮮は完全に無視されているようであり、自ら孤立を選んだ同国では、21世紀では考えられないほど深刻に政府が自国民を虐げることが可能なままである。」
「収容所制度は、反対意見を表明するというような、合法的で平和的に活動した個人を罰するだけではなく、『人道に対する罪』に相当する可能性のある、拷問その他残酷で非人道的な処遇、即決処刑、レイプ、奴隷労働、集団処罰を含む、まん延した人権侵害を伴うものだ。収容所内の生活環境は非人道的で、食糧供給は全面的に不足し、医療ケアはほぼ或いは全く受けられず、衣服も不十分である。ある母親は、出産した赤ん坊を枯葉に包み、その後古い靴下で毛布を編まなければならなかった、と私に語ってくれた。」
ピレイ氏は、収容所で生まれ、そこで23年間過ごし、拷問され強制労働に従事させられたばかりでなく、14歳の時に母親と兄の公開処刑まで見させられた男性に会った時の話に言及し、次のように述べた。
「死刑は多くの場合、比較的軽い犯罪に対して、しかも完全に不適切な司法手続きを経て、そして時には司法手続きを全く経ないまま適用されるようだ。逃げようとして捕えられたり、或いは見つかって送り返された人びとは、処刑・拷問・隔離拘禁などの恐ろしい報復を、多くの場合近親者も含めた家族全体で被ることになる。」
ピレイ高等弁務官は過去に、北朝鮮工作員により長年にわたり(特に1970年代と1980年代)拉致され、今も消息の分からない日本人の家族とも面会している。
「長年にわたり北朝鮮により拉致された多くの韓国人と日本人はもちろん、朝鮮戦争の際に韓国内で捕えられ北朝鮮に連れ去られた無数の一般市民の消息を明らかにし、真実と、長い間苦しみ続けてきた家族に対する法の正義と救済を追求する緊急の必要性がある」とピレイ高等弁務官は述べた。
「戦争から60年が経つが、戦いにより南北に分断された何万もの家族の惨状も、ほとんど未解決のままだ。」
「我々は、脱出に成功した人から聞く恐ろしいシステムの一端しか垣間見れていない。しかし、我々が把握している事実は、国際社会が行動を起こすためには十分である。よって、今こそ国際社会は真実を明らかにし、窮地に立たされ、虐げられている2,000万人の国民に変化をもたらす強い圧力をかけるため、さらに断固とした措置をとる必要があると考える。」
国連人権理事会と国連総会の双方が、組織的な人権侵害を行なっている北朝鮮政府を非難する強固な決議を投票なしで採択したことを指摘し、ピレイ高等弁務官は、今こそ更に強力な手段をとる時であり、独立した国際調査団の設立により、極めて重要な第一歩を踏み出すことができると指摘した。
「これまで長年の間、北朝鮮政府は、人権理事会に任命された歴代の『北朝鮮の人権状況に関する国連特別報告者』や人権高等弁務官事務所に協力することを一貫して拒否して来た。この事実に加え、重大な事態が恒久的に続いている現状を鑑み、世界で最悪の人権状況の1つでありながら、殆ど理解されておらず、報道もされることがない、同国について徹底的な調査を行うことは完全に正当化されるのみならず、長年待ち望まれてきたことと考える」とピレイ高等弁務官は述べた。
今月号のクーリエジャポンにHRW登場! ― 2013/01/29 08:13
HRW 『2013世界人権年鑑』 本日出版! ― 2013/01/31 00:38
2012年の世界人権状況を総括した2013年版世界人権年鑑「ワールド・レポート」が本日1月31日に出版されます!
この人権年鑑では、HRWの職員が昨年に行った90以上の国と地域における人権状況の調査がまとめられています。
出版を記念して、本日ロンドンにて、HRWの最高責任者であるケネス・ロスが記者会見を行います。
ケネス執筆の本年鑑のメイン・エッセイ-The Day After(翌日)-では、「アラブの春(民衆蜂起)」から二年目に入った今日、多くの抗議の初期の頃の興奮と激烈さが薄れており、民衆の不満も変化のスピードが遅くなってきている、というアラブ世界の情勢が記されています。
NYオフィスでは、出版に先駆けて、2013年版人権年鑑作成に大きく貢献したHRW職員への表彰式が行われ、ヨーロッパ・中央アジア局、中東・アフリカ局、アジア局等の職員にトロフィーとメダルが贈呈されました。


