インターン記 前編 東京からNYへ2012/12/29 09:56

インターンの石川です。

東京オフィスで1年半インターンをした後、現在渡米しロースクールへ1年間留学している期間を利用して、NYオフィスでインターンをさせて頂いています。

今日もインターンを2年前に始めたときと同じように、リリースの翻訳や資料作成などをしました。しかし当初と今では自分の中で、変化があった部分について、お話させて頂きたいと思います。

私はインターンを初めた頃、全くといっていいほど英語ができませんでした。しかし皆さんご存知のように、インターンの仕事には全て英語がついて回ります。翻訳、ウィスパリング(通訳)、会議のメモ作成、外国から来た調査員のアテンド…今まで英語の努力を怠っていたことが露呈する作業ばかり。言わずもがな、一朝一夕でその差が埋まるはずもなく、私の力不足で迷惑をかけているということに、情けなさで泣きそうになりながら一日を終える、そんなインターンの日々でした。

現在、私はNYオフィスで曲がりなりにもインターンとして仕事をし、米国のロースクールで何とか議論に参加したりプレゼンしたり法曹家になるために勉強を続けています。確かに英語は上達しましたし、インターンの作業で英語に不自由する事はなくなりました。しかし、その上達したという事実自体は、私にとってはあまり重要ではありません。重要だと思うのは、英語が全くできなかったときに、執念をもって仕事にくらいつき続けた、そのことが今の進路に繋がっていったし、とても大きかったことだと思います。

インターンの仕事はどうでしたか?と聞かれ、今思い浮かぶのは、ダメだった自分ばかりです。

通訳を頼まれながら全くできずに涙目で終わったミーティング、
メモを取らなくてはならないのに半分しか理解できず絶望に浸ったインタビュー、調査員にたくさん聞きたいことがあるはずなのに、何も言葉が出て来ず固まって終了した会食。

おそらく、これらの苦い経験が今も、そしてこれからも自分の原点になっていくと思います。

英語があまり得意ではないけれど、インターンをしようかなと思っている皆さんに、伝えたいなと思うことは、仕事の内容云々よりも、HRWの中で仕事をし、その中で多くのプロフェッショナルと出会い、失敗し、学び、迷惑をかけ、次の失敗が怖くても、それでも努力を続けることができますか?ということです。
これは、これからも自分に問いかけなくてはいけない言葉だと思っています

初めてNYのオフィスを訪問しようとしたとき、何だか気後れしてNYまで来たのにオフィスに入れずに日本に帰ってしまった。その場所で、今短い期間ではありますが、働くことができるのは何だか不思議な気持ちです。

HRWという組織にふれて自分の力の無さを知り、別の場所で訓練を積んで帰って来てHRWのインターンをする、というプロセスを経るのはとても幸運だと感じています。