セミナー「LGBTと職場:課題と今後」ご報告1 後半2012/09/26 20:34

ブログのご覧のみなさま、こんにちは!
インターンの浅野です。

今回は、前回に引き続き、セミナー「LGBTと職場:課題と今後」のご報告の後半を書かせていただきます!


電通ダイバーシティラボ様からのお話しの続きです。

「あなたは普段の生活の中で、『生きづらい』と感じることがありますか?」
この質問にYesと答えたのは、ストレートでは49.3%、LGBT当事者では、62.6%にも上ります。また、自分のセクシャリティをカミングアウトしていない人は、65%もいらっしゃいます。上司にカミングアウトしている方はたったの1.6%です。これらの割合は、いかに日本社会がLGBTにフレンドリーではないかを表していると思います。毎日のほとんどを過ごす職場で、自分のセクシャリティを公にできないことは、どれほど息苦しいでしょうか。LGBT当事者が働きやすい職場をつくるためには、職場環境を整えるだけでなく、社員教育がカギとなってきます。そのうえで、重要となってくる4つのステージをみなさんにご紹介したいと思います。
 
 
 ① 当事者へのアプローチ (相談窓口設立等)
 ② 人事マネージメント層へのアプローチ
 ③ 労働組合に対するアプローチ
 ④法人格としてのアプローチ (同性婚への福利厚生等)

第1部の最後に、good aging yells の皆様に「日本の職場とLGBT」という題名でお話ししていただきました。その中にも、LGBTにやさしい職場づくりを行っていくヒントがありました。「職場づくりにPRIDEを」という合言葉にして、
P Practice Share どんな小さな取組みでも、どんどん社内でシェアを
R Role Model 分かりやすい、ロールモデルを(特に管理職)
I Inner Network 当事者のみ、当事者+アライの2段階で
D Domain Challenge 本業の商品サービスでもフレンドリーを
E Engagement Chance 当事者を会社変革の担い手に
と、LGBTフレンドリーな職場づくりに向けて提言をしてくださいました。


以上が、第1部のご報告です。
LGBT層が、企業にとって見逃せないマーケットになりうるということは私にとって大きな驚きでした。また、LGBTであることによって「生きづらい」と感じている方の割合やカミングアウトしている方の割合など、LGBT全体のパーセンテージを知ることができたのもとても勉強になりました。さらに、LGBTに対する理解を進めるには、ストレートの方々(職場でしたらLGBTでない従業員)への教育が不可欠だなと痛感しました。


浅野 知美






コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hrw.asablo.jp/blog/2012/09/25/6585052/tb