朝日ネットさまからiSaveを通じたご支援を頂けることになりました!2012/02/02 11:36

みなさま、毎日本当に寒いですが如何お過ごしですか?

このブログをはじめとし、日頃よりヒューマン・ライツ・ウォッチを本当に温かくご支援くださっている朝日ネットさまより、また新たな形でのサポートを頂けることとなりました。朝日ネットの皆様に、この場をお借りし心からの御礼を申し上げます。

その新しい形とは、スマートフォンアプリ「iSave」を通じたご支援です。

みなさまは、HRWお勧めのこの「iSave」アプリをご存知ですか?

iSave」は、日本初の、スマートフォンを通じた社会貢献アプリケーションで、内閣府の社会起業インキュベーション事業にも選定されています。スマホを通じて、被災地支援・人権・医療・環境などの分野で活動を行なっているNGOに「ワンタッチ」で寄付ができるのみならず、自分が寄付をしたことをTwitterやFacebookで自動的に配信することができ、家族や知り合いも巻き込んでNGOを応援できる、ソーシャルメディアを使った新しい社会貢献の方法です!

ダウンロードはこちらからどうぞ:
iPhone用:ダウンロード
アンドロイド用:ダウンロード

国境なき医師団やセーブ・ザ・チルドレンなど、世界的に有名なNGOが多く参加しているこのiSave。HRWも昨年から仲間入りし、活動内容や写真、ビデオなどもご覧頂けるようになっています。

HRWのページからは、朝日ネットさまの世界中での「学びの場」へのご支援活動などもご覧頂くことができますので是非一度ページを訪れてみてください!

みなさまのiSaveを通じた「ワンタッチ」ご支援に心から御礼申し上げます。

イベント報告:北朝鮮の「第12号チョンゴリ収容所」の実態を聞く!院内集会 ―その12012/02/06 10:12

こんにちは、インターンの津田です。

2月6日(月)、衆議院議員会館にて、
HRWが所属する国際NGO連盟ICNK主催で院内集会が開かれました。

ICNKは、北朝鮮における人道犯罪をなくすことを目指し、
国連に北朝鮮調査のためのCommission of Inquiry(独立調査団)を設立しようと
昨年立ちあがった国際NGO連盟です。
(詳しくは、こちらをご覧ください。)


今回は昨年11月に続き2回目となるICNK主催の院内集会。
第12号チョンゴリ収容所に拘束されていた脱北者お二人と
特定失踪者のご家族をスピーカーとしてお呼びしました。

国会議員やメディアの方々から一般の方々まで、
約70名の方が参加してくださいました。

120206ICNK院内集会



脱北者のスピーカーお二人が、まず最初に
「日本に来てこうした機会を得られて嬉しい」、
「日本は北朝鮮にいた時に聞いていたのとは違い温かい国だ」
とおっしゃったのがとても印象的でした。
彼らの期待に反しないよう、日本も1アクターとして国際社会に働きかけていきたい!
と改めて思いました。


次の記事に続きます。



イベント報告:北朝鮮の「第12号チョンゴリ収容所」の実態を聞く!院内集会 ―その22012/02/07 10:23

こんにちは、インターンの津田です。

前回の記事に続き、2月6日(月)に開催された院内集会についてです。


脱北者のお二人が拘束されていた第12号チョンゴリ収容所は、
北朝鮮の刑務所にあたる施設です。
自分が何の罪で拘束されているのかも分からぬままいたとおっしゃっていました。

収容所での仕事は死体処理。
これはこの収容所のなかでもとくに残酷な仕事です。
保管所にたまった死体を火葬して埋めるのですが、
どこに埋めたか分からないように上から芝などを植えていたということです。
夏は保管所の死体に虫がたかり、本当に悲惨な情景です。

「刑務所としての機能を果たす施設とはいえ、
実質、拘留者たちを死に追いやる場所であった」
ということばだけでもこの施設の残忍さが分かるような気がします。

120206ICNK院内集会2



院内集会後は、脱北者のお二人にさらに詳しく話を聞く機会が設けられましたが、
多くの方がそちらにも参加してくださいました。


ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!




イベント報告:北朝鮮の「第12号チョンゴリ収容所」の実態を聞く!院内集会 ―その32012/02/08 10:26

こんにちは、インターンの津田です。


ICNK院内集会の報告の最後として、

準備段階の話をしつつ、ICNKの活動についても紹介したいと思います。


院内集会では、国会議員の方々、メディア関係者、一般の方々が

主な参加対象ですが、ここではこの中でとくに国会議員の方々に

どのようにご参加いただくかを切り口にお話します。




ICNKは、普段から議員の方々に積極的にミーティングを申し込んでいます。

ミーティングでは、まずICNKというNGO連合が「なぜ設立されたのか」、

「何を目指しているのか」などを紹介します。


その際、ICNKが設立を求めているCommission of Inquiry(略称CoI。国連

事実調査委員会、または独立調査団)は実際は決して過激な手段ではない

という話をするのですが、ここに意外だという感想を持た方が多くいらっしゃい

す。北朝鮮に過剰な刺激を与えることになるのではないか、政治的なに

逆効果になるのではないかと心配される方が多いようですが、そんなことは

なく、犯罪疑惑があるから調査するというごく自然な流れを求めているに

過ぎないのです。

Commission of Inquiryの詳細についてはこちらのブログをご覧ください。)

 

こうした一連の話をふまえてICNKやCoIを正しく理解していただき、

賛同をいただいた議員さんにCoI設置を求める決議案の提出に向けて

党内で提案していただいたりします。


そしてさらなる理解の場、あるいは意思表明の場として、院内集会への参加も

呼びかけているのです。中には参加のみならず関連党内委員会として

後援者となってくださる場合もあります。

もちろんミーティングを持っていなくても院内集会に参加して下さる議員さんも

いらっしゃいます。こうした方々ともその後ネットワークを構築し、

さらなるご協力をおねがいしていくのです。


こうして一人ひとりを巻き込んでいくことが、日本を動かす力となっていく

のです。


 

 



『世界人権年鑑2012年』発表!!2012/02/09 17:20

こんにちは、インターンの湯村です。HRWが毎年発表している、世界人権年鑑「ワールド・レポート」。その2012年版が出ました。

2011年は、「アラブの春」によって、中東や北アフリカの人権状況に注目が集まりました。「世界人権年鑑2012年」は、昨年の世界90か国以上の人権状況がまとまっています。表紙は、エジプトのタハリール広場で民主化デモに参加している16歳の女の子Fatmaの写真です。この写真が撮られた3日後の2011年2月11日に、ホスニ・ムバラク大統領は辞任しました。

HRW代表ケネス・ロスは「人権と真の民主主義を実現するため、国際社会は“アラブの春”を前進させている市民たちを強力に支援すべきだ。独裁的な指導層への忠誠心が、民主的な改革リーダーたちへの支援の障害となっている。新政府が、全ての人びと、特に女性と少数派に対して人権と法の支配を拡大するためにも、国際的影響力の駆使が必要不可欠である」と話します。

「世界人権年鑑2012年」はこちらからダウンロード(英語)できます。
年鑑発表に関するニュースリリースはこちら(日本語)。

共同通信「北朝鮮の人権状況改善は望み薄 国際団体が年次報告」2012/02/10 18:07

こんにちは、インターンの湯村です。HRWの「世界人権年鑑2012年」が、共同通信によって取り上げられました。年鑑にはHRWのスタッフが2011年に調査した世界90か国以上の人権状況が、676ページにわたってまとまっています。

【ニューヨーク共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は23日までに2012年版の年次報告を発表し、北朝鮮について「国家全体で基本的人権を侵害している」と批判した。同日の記者会見で担当者は、新指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏の下での人権状況改善を「望みたいところだが、そうなると信じる理由はほとんどない」とした。

記事の続きはこちらからどうぞ!
北海道新聞の記事「北朝鮮の人権改善望み薄 国際団体が年次報告


「世界人権年鑑2012年」はこちら(英語)。
年鑑発表に関するニュースリリースはこちら(日本語)。



ロイター「デモ弾圧激化のシリア西部ホムス、人権団体が現地状況を報告」2012/02/13 22:28

こんにちは、インターンの湯村です。HRWのシリアに関する調査結果が、ロイターの2月10日の記事「デモ弾圧激化のシリア西部ホムス、人権団体が現地状況を報告に取り上げられました!

2月3日以来シリアのホムスでは、300人以上が亡くなり、何百人もが負傷しています。女性や子どもも犠牲者です。しかし、医療が被害者たちに届いていません。政府軍によって街が封鎖されており、また、政府運営の病院に行くと逮捕されるのではないかという恐怖心を人々が抱いているからです。
「反政府デモへの激しい弾圧が行われているシリア西部の都市ホムスでは、臨時クリニックが遺体であふれ、銃撃を受けた負傷者は治療が受けられずに道路で死亡するような状況が続いている。国際人権団体『ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)』が、住民の証言をまとめた報告書で明らかにした。」

記事の続きはこちらからどうぞ。

HRW資料
ニュースリリース Stop Shelling of Residential Areas: Hundreds Killed, Wounded in Homs, Denied Medical Care

The Daily Yomiuri "Biden meets activists ahead of VP trip"2012/02/14 15:14

こんにちは、インターンの湯村です。HRW中国代表のSophie Richardsonが2月11日5面のThe Daily Yomiuri記事"Biden meets activists ahead of VP trip"に載りました!


中国の国家副主席の習近平が、13日から訪米します。その前に、アメリカ副大統領のJoe Bidenが、人権活動家たちと面会しました。

"The White House said Biden met Li Xiaorong, a founding member of the group Human Rights in China; Benjamin Liebman, a Colunbia University expert on China's legal system; Zha Jianying, an expert on Chinese media and pop culture, and Kenneth Roth, executive director of Human Rights Watch."

"Sophie Richardson, who oversees Human Rights Watch's work on China, said the Obama administration should meet not just with scholars but with former political prisoners from China. 'We're perfectly happy to give our views, but as a symbolic gesture to underscore that you're serious about hearing independent voices from China, the president should meet--and be seen to be meeting--with these other kinds of people as well,' Richardson said."
"Richardson said Obama should consider meeting Yu Jie, a prominent dissident writer who recently fled to the United States, and Rebiya Kadeer, a formerly jailed leader of China's Uighur minority who lives in exile in Washington."

東大土井ゼミ -出張授業リハーサルを行いました2012/02/15 12:29

こんにちは、インターンの津田です。

今回は、私自身もメンバーとして活動させてもらっている、
HRW土井さんが講師を務める東大開講のゼミについてご紹介します。

東京大学では、昨年度より土井さんによるゼミ:「人間の安全保障と人権」ゼミ(通称土井ゼミ)が開講されています。
学生がそれぞれの興味関心に従って国ごとに班を組み、フィールドワークを行います。


そのゼミが、今度ある都立高校で出張授業を行うことになり、
先日その授業のリハーサルが行われました!

各国の担当者が高校生に伝えたいこととして準備したプレゼンを披露し、
みんなでフィードバックし合います。

「どうすれば興味を持ってもらえるか?」
「どういう表現がわかりやすいか?」
「そのコンテンツにはどういう意味があるのか?」
「結局どうなってほしいのか?」
などなど、熱いやりとりが繰り返されました。



授業本番は16日(木)です。

大学生だからこそ高校生に伝えられることは何か?
それを常に考えながら、本番の授業にも臨みたいと思います。

またその様子もお伝えさせていただきます!






AFPBB News「性暴力の標的にされるレズビアンたち、南アフリカ」2012/02/16 13:50

こんにちは。インターンの湯村です。AFPBB Newsの2月13日の記事性暴力の標的にされるレズビアンたち、南アフリカに、HRWが載りました!



南アフリカは、法的には同性愛者に対して進んだ国です。憲法で同性愛者にも平等が認められており、世界で5番目に同性婚を認める法律ができました。しかし、旧黒人居住区(アパルトヘイト時代に黒人居住区だった保守的な地区)では、レズビアンの人々は性暴力への危険にさらされています。「異性愛者に”矯正”する」という理由でレイプをされるのです。警察に被害を訴えても取り合ってもらえません。身を守るため、アイデンティティを隠して生活することを強いられています。政府は対策チームを作り、性暴力に対して動き出しています。

「国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)は、レズビアンやバイセクシュアル(両性愛)の女性や、性別の自己認識が生来の性と異なるトランスジェンダーの男性が直面している暴力の脅威に対し、南アフリカの法律はまったく意味をなしていないと批判している。」