少女の夢を奪う「児童婚」――サレハ大統領後のイエメンから2012/01/06 20:55

土井香苗です。WEBRONZAに拙稿 「少女の夢を奪う『児童婚』――サレハ大統領後のイエメンから」 掲載されました。ご一読いただけましたら幸いです!

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「少女の夢を奪う『児童婚』――サレハ大統領後のイエメンから」

by 土井香苗

イエメンの16歳の少女アフラは言った。

 「大学に行って弁護士になりたかったけど、もうだめね。だって赤ちゃんを産むんだもの」

 彼女の瞳は夢破れた憂いに沈んでいた。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査員ナディヤ・ハリーフェ(在ベイルート、http://www.hrw.org/bios/nadya-khalife)が、2009年に中東・イエメンを調査した際に出会った少女アフラ。当時16歳だった少女アフラは結婚5カ月目で妊娠していた。弁護士の夢は無理でも、せめて卒業まで学校に通いたいという彼女の願いも、父親から却下されてしまった、と言っていた。

 将来の夢も学校も諦めたアフラ。しかし、彼女は特別ではない。悲しいことに、2011年12月に報告書として公表(http://www.hrw.org/ja/news/2011/12/08-0)されたハリーフェ調査員によるイエメンでの調査結果は、前出の少女アフラが、少女時代に結婚を強制された結果夢を諦めた大勢のイエメン人少女のひとりに過ぎないことを示している。

 全世界で、児童婚させられている少女は約5000万人と言われるが、なかでもイエメンはその傾向が顕著な国のひとつだ。


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http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011122900040.html

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