ニュースの深層:「リビアの市民は今」2011/05/04 14:25

みなさま、こんにちは。インターンの湯村です。香苗さんが水曜日を担当している生放送報道番組の「ニュースの深層」。4/27の撮影に同行してきました!
    左から:アシスタントの西谷祐紀子さん、香苗さん、アーデル・スレイマンさん

今回は、在日リビア人でアラビア語・日本語通訳、リビア専門家のアーデル・スレイマンさんをお迎えしました。スレイマンさんに、リビアの今を市民目線で解説していただきました。

現在、市民が政府に対するデモを行っていることで注目が集まっているリビア。報道では、部族間対立が深く関係していると言われています。しかし、実際はそうではないとスレイマンさんは話します。シリアは、宗教・宗派が多様に存在し、それが大きく運動に影響していますが、リビアではリビア人としてのアイデンティティを人々は強く持っているのだそうです。

そして、リビア市民は、リビアが元の姿に戻ることはないと考えているそうです。市民が勝ったとしても負けたとしても。カダフィが勝ったとしても、取り締まりは強化され、差別なども起きてくるだろうと言います。

デモが長期化しているリビア。市民側に足りないのは武器・兵力だと話します。カダフィ側は、クラスター爆弾を使用するほど徹底的に戦ってきています。しかし。多国籍軍が実際に入るのは、リビア市民は受け入れがたいそうです。現在、多国籍軍は顧問として支援していますが、それが限度だと言います。支援してほしいのは、兵力とのことです。

この他にも、
カダフィの40年間独裁の歴史とその変容。
リビアが暮らしやすい国である一方で、言論の自由がないこと。
中東・北アフリカでの市民デモの共通点と、リビアの市民の特徴。
今後の見通し。
などを、話しました。

再放送の予定はこちらからどうぞ。
来週もどうぞご期待ください!!

                 放送直前、準備中。