ニュースの深層:助けあいジャパン どう動く?ボランティア2011/04/19 13:00

みなさまこんにちは、インターンの湯村です。4/6(水)放送の「ニュースの深層」の撮影に同行してきました!

         左から:キャスターの香苗さんとアシスタントの西谷祐紀子さん

今回のゲストは、反貧困ネットワーク事務局長としても有名な、湯浅誠さんでした!今回の東日本大震災により、内閣官房震災ボランティア連絡室室長に就任された湯浅さんに、震災ボランティアの実情をお聞きしました(インタビューは収録)。

                 モニターに映る湯浅さん

震災から1カ月が経とうとしている現在、多くの人々がボランティアの参加や募金をしようと動いています。ボランティアの受け入れが難航していると言われていますが、その現状はどうなっているのでしょうか。

内閣官房震災ボランティア連絡室連携プロジェクト「助けあいジャパン」は、政府と民間をつなぐ役割を果たします。被災者を支えるボランティア。そして、そのボランティアを支える「助けあいジャパン」。支えの支えになる、「黒子的な存在」であると湯浅さんは言います。

設立された当初は注目が集まった「助けあいジャパン」。その後あまり報道されなくなったように思われます。しかし実際、中は大変なことになっているのだそうです。
今回の震災はあまりに規模が大きく、毎日人が移動しているため、避難所のニーズが分かり辛い。腰を据えた支援がやり辛い。震災から3週間経った今も、まだ誰がどこで何を必要としているかを把握する段階なのです。
また、外の人たちに来てほしくない、地元の力だけでやっていきたいという地域もあります。そのような地域では、コミュニティ全体をサポートするような支援を考えていかなければなりません。ボランティアのプロ、阪神や新潟の震災でボランティアをした人たちの知識と経験が必要とされます。

被災地に行くことだけがボランティアではありません。県外に避難した被災者もたくさんいらっしゃいます。また、専門家だけができることばかりではありません。例えば、みなさんが普段からできる気遣う言葉。家を失った人に気遣って声をかける事も、支えとなるのです。

被災地に必要なのは、緊急の支援だけではありません。食料や水など、生存に関わるものが足りないなかでも、女性・子ども・高齢者などのケアも必要です。その必要性を訴えていく重要性を湯浅さんは指摘します。

そして、日本人の支援リテラシーが問われていると香苗さんは言います。「義援金」とは、被災者個人に分配されていくもので、「支援金・寄付」は、NGOなどの緊急支援へとなるものです。西谷さんと香苗さんが話すように、自分が支援したいのはどちらなのか、たくさんあるNGOでも自分はどれに支援したいのかを考えて行動する必要があるのではないでしょうか。

         放送中、モニターに映るインタビュー映像

再放送の日程はこちらから。来週もご期待ください!!