中東のデモが中国に与える影響について「Foreign Policy」にHRWニコラ・ベイクリンの記事掲載!2011/03/06 12:46

皆さま、こんにちは。

HRW
中国担当上級調査員の二コラ・べクイリン(Nicholas Bequelin)の記事「Wake Up and Smell the Jasmin」が、Foreign Policyに掲載されております。
内容は、中東のデモが中国に与える影響について。です。

Foreign Policyは、1970年に創刊された、政治・経済を中心に世界の動向を捉え、その根幹を成す文化や国家の発展に言及してきた評論誌です。各国の主導的立場にあるジャーナリスト・思想家らが寄稿し、現代社会の風潮、政策等を鋭い視点から分析するというコンセプトで、2003年には米国ナショナル・マガジン・アワードを受賞したとても有名な雑誌です。以前にも、ニコラの記事が掲載されております。その際、ご紹介したブログのページはこちらです。
 
Wake Up and Smell the Jasmin.
目覚めよ、そして、ジャスミンの芳香

リードは、Instead of stomping out every faint sign of unrest,Beijing should get ahead of the curve and embrace real politival change.
中国政府は、民衆の不満表明のあらゆる徴候を封じ込める現在の政策を改め、真の政治改革を受け入れ、行動を起こすべき。

本文では、中国政府の治安取り締まりが、twitterなどのソーシャル・ネットワーク・サービスにも及んでいる現状にも言及。また、中国政府はチュニジア・エジプト・リビアは失敗した権威主義政権であり、中国は成功しているため、一連のデモの影響は飛び火しないと考えていると指摘しています。しかし、国内治安維持の予算が国防予算とほぼ同額という事実は、情報コントロールの弱体化に直面した中国政府が、市民活動家や抗議デモの鎮圧に向け、国内治安組織をさらに強化する危険性を示しているとも指摘しています。