署名を集めています【中国人権派弁護士など身柄拘束等に対して】!2011/03/03 08:40

皆さま、こんにちは。

中国では、弁護士が自宅監禁されたり、拘束されたり、闇監獄の存在が問題となっています。また、2月20日・27日に行われた「中国ジャスミン革命」集会については、当局がきびしい規制を行い、多くの若者が逮捕されています。

そうした厳しい現状のなかではありますが、3月1日まで、中国の人権弁護士・学者・ジャーナリストの方が来日されていました。しかし、5名来日予定となっていた弁護士の方も、2名は拉致され強制失踪が恐れられており(詳しくは http://www.hrw.org/ja/news/2011/02/22-1 )、2名には出国許可が出国審査の際におりず、結局1名しか来日できませんでした。隣の中国で、政府が法律無視行為=犯罪を犯していることに憤りを覚えております。

さて、このような状況下、明治大学の川島先生などの数人の大学教員、弁護士、ジャーナリストなどの方々が呼びかけを行ない(我々HRWの情報も引用されています!)、日本政府に対して、中国の人権状況改善を要請する署名を集めていることを知りました!

要請の内容は(http://gikyoudai.exblog.jp/14980034/)をご覧くださいませ。 

ご署名頂ける方は、3月3日までに
●FAX(FAX03-5978-3706)または、
●郵送(郵送の場合は、速達にして頂けますようお願い申し上げます。宛先:〒112-0012 東京都文京区大塚5丁目6番15-401号 保田・河内法律事務所内  弁護士 河内謙策)に、

 [署名用紙のサンプル]

内閣総理大臣 菅 直人 殿
外務大臣 前原誠司 殿  
私(私たち)は、「中国の人権派弁護士の身柄拘束等についての要望書」の見解を支持いたします。 私(私たち)も、上記要望書に記載された、日本政府にたいする6項目の要望を御検討いただくようお願い申し上げます。              
平成23年3月3日              
(住所または団体の事務所の所在地)             
 (肩書)              
(氏名または団体の名称)                                                                         ㊞

……………………………………………………………………   

 中国の人権派弁護士の身柄拘束等についての要望書
内閣総理大臣 菅 直人 殿
外務大臣 前原誠司 殿           
 平成23年3月3日           
子安宣邦(日本思想史研究者、大阪大学名誉教授)           
稲正樹(憲法研究者、国際基督教大学教授)           
川島高峰(アジア人権人道学会会長、明治大学准教授)           
河内謙策(弁護士)           
川人博(弁護士)           
麻生晴一郎(ジャーナリスト)  
 私たちは、さまざまな思想・信条を有してはおりますが、中国についてのニュースの中で、最近、中国政府により、逮捕や身柄拘束がなされる事件が相次いでいることに心を痛めております。
 たとえば、中国の人権派弁護士・唐吉田氏は16日に自宅から警察に連行され、同滕彪氏と同江天勇氏は19日に当局者に車に押し込まれるなどして身柄が拘束されています(このニュースは、国際的な人権団体ヒューマンライツウォッチも確認しており、間違いがないと思われます。http://www.hrw.org/ja/news/2011/02/22-1 )
 インターネット上で「中国ジャスミン革命」集会への呼びかけを転載したなどとして四川省の作家冉雲飛氏、四川省の陳衛氏や丁矛氏、黒竜江省の渺小氏、広東省の鄭創添氏、江蘇省の華春輝氏も身柄が拘束されたと伝えられております。http://sankei.jp.msn.com/world/news/110225/chn11022512340001-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/chn11022320110006-n1.htmhttp://twitter.com/mozhixu
さらに、2月20日•同月27日に行われた「中国ジャスミン革命」集会について、当局がきびしい規制を行い、多くの若者が逮捕されたことは、テレビの映像を通じて私たちに大きなショックを与えております。
 私たちは、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏が春節にも家族と面会ができなかったということや、中国の著名な弁護士・高智晟氏が行方不明になっていることも知っております。
 私たちは、中国政府自身が「国は、人権を尊重し、保障する」と定めた中華人民共和国憲法33条3項に違反しているのではないか、と考えております。
 私たちは、中国で自由と人権が確保されることが、中国の市民と私たち日本の市民が連携して平和と共生のアジアを目指していくうえでの大前提であると思料いたします。
 最近、前原外務大臣が中国のインターネット規制につき憂慮の見解を表明されましたが、私たちはこれを歓迎いたします。また私たちは日本の政府に対し、以下の6項目を心から要望いたします。 何卒よろしく、御検討をお願い申し上げます。
[要望事項]
1 日本政府が、中国政府に対し、唐吉田氏などの人権派弁護士や人権活動家、作家冉雲飛氏を直ちに釈放するよう、申し入れること。
2 日本政府が、中国政府に対し、「中国ジャスミン革命集会」の参加を呼びかけたり、「中国ジャスミン革命集会」に参加しただけで身柄を拘束された者を直ちに釈放するよう、申し入れること。
3 日本政府が、中国政府に対し、劉暁波氏を直ちに釈放するよう、申し入れること。
4 日本政府が、中国政府に対し、高智晟氏の行方を調査し、身柄の安全と活動の自由を保障するよう、申し入れること。
5 日本政府が、中国政府に対し、インターネットをはじめとした様々なメディアの表現の自由・報道の自由を尊重するよう、申し入れること。
6 日本政府が、中国政府に対し、積極的な人権外交を展開すること。                                以上


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詳しくは、ジャーナリストの麻生晴一郎さんのページをご覧ください
http://gikyoudai.exblog.jp/14980034