インターンの石川です(自己紹介)2011/01/12 20:22

インターンの石川夏子と申します。

自己紹介をせぬまま、気づけば二月が過ぎてしまいました。
しかしブログに書かせて頂く内容を考えれば、時間を経たことは賢明だったかもしれません。
ヒューマンライツウォッチ(HRW)で仕事をさせて頂く前と後では、「だいぶ」違う自分がいるからです。

まずHRWのHPを見る視点も変わりました。
HPをご覧頂ければ、毎日絶えることなく人権侵害の現実をお伝えしていることが、おわかりになると思います。
その目を覆いたくなるような、耳をふさぎたくなるようなニュースを、なぜ何度も見聞きする必要があるのか。

私は今までであれば、それに答えを出すことができませんでした。

しかし今はその理由の一つを持っています。
それは、物事の問題の本質がどこにあるのか、それを見抜くためだと思っています。

問題の本質を見抜いてこそ、それに対する解決策を提示することができます。
では、本質を見抜く眼、とはどのような作業をするのでしょうか。

事件の何が特異な問題で、何が他と共通する構造的な問題なのか、を識別する眼。
それは複雑に絡まった利害関係や因果を知った上で、多方面から見る眼。

それを養うためには、数多くの事例を知る必要があるのです。

報道に留まらず、問題の本質を見抜き、解決に向けて各方面に働きかける。
ジャーナリストであり、ポリシーメーカーでもある、その役割は一心同体である。
それがヒューマンライツウォッチが掲げる「人権侵害のコストを上げる」という理念に対し、私が納得し共感している所以です。


冒頭に「だいぶ」と書きましたのは、自分の根本にあるものは変わっていないからです。
世界で起きている人権侵害に対して、怒り恐れる感情、敏感で居続ける姿勢、どうしても諦めきれない気持ちです。

私はまだ専門家としてできることはありません。
しかし、インターンとして働くこの期間、「眼」を養うことはできます。
毎日インターンとして働けば働くほど、将来いつか専門性を持って、人権侵害の解決に貢献したいという思いが増しています。

その思いは、東京オフィスのポジティブで熱意あるお2人の側でこそ、醸成されたものであることはもちろん、省庁やNGO、報道関係者の皆様など、社会の第一線で働く方々に、お会いし影響を受けたことは間違いありません。

最後に、ヒューマンライツウォッチにご支援頂いている皆様を初め、私がインターンをさせて頂く期間にお世話になるであろう、全ての方々に感謝を申し上げ、自己紹介を終えさせて頂きます。

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