Art ×HRW2010/10/18 12:00

 

こんにちは、インターンの湯村です。

アートセッションのお知らせです!

 

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ホワイトシップとHRWのコラボレーション!!

 

ホワイトシップが行っているVision Workshop

描くことを通して、「対話」「表現」「発見」していきます。

 

今回は、ヒューマン・ライツ・ウォッチとのコラボレーションで、

「人権」をテーマにします。

 

言葉ではないコミュニケーションであるアート。

描くことで、言葉以上の多くの対話が生まれます。

自分との、他者との対話により、気づきに繋がります。

 

アートを通して「人権」について考えてみませんか?

 

 

 

日時:12月7日() 19:0022:30

場所:詳細が決まり次第ご連絡いたします。

費用:15000円(学生1万円)

定員:1~2名 埋まり次第締め切らせて頂きます。

 

参加をご希望の方は、tokyo@hrw.orgまでご連絡ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております!


ニュースの深層 「現代日本:冤罪は晴れるのか?」2010/10/18 12:23

こんにちは。インターンの小田です。

9月22日放送のニュースの深層は、「郵便不正事件村木局長無罪確定」のニュースに合わせて、「冤罪弁護士」(旬報社)の著者でもいらっしゃる弁護士の今村核先生がゲストでした!!

(写真左から3番目が今村先生)
有罪率99パーセントの日本では、一度容疑をかけられると無罪を勝ち取ることは非常に難しいことだそうです。

さて、番組の前半では、村木厚子さんの主任弁護人でいらっしゃる、弘中淳一郎先生との電話中継がありました!

弘中先生は、主任検察官の改ざんについて、「恐ろしい、と思った。証拠は真実だと信じていましたから。」とコメント。

今回の件の弁護で困難だったことは?という質問に対して、
「上村さんが警察の調書に書いてあるようなことを言うのか、ひっくり返してくれるのか。石井さんの調書がない。 ということ。さらに、調書が村木さんに大変不利だったことです」とのご返答でした。

有罪と無罪の分かれ目はなんだったのか?という質問に対しては、
・6月1日付けのフロッピーのプロパティが残っていたこと
・石井さんの手帳が発見されたこと
・上村さんの被疑者ノートの記述
 ということでした。ただ、「被疑者ノート」(弁護士が依頼人に、任意で渡して、取調べの内容などなんでも書いてもらうものです。)は、証拠には採用されなかったそうです。

また、フロッピーの改ざんについては、村木さん側では、分かっていなかったそうです.

次に、今村先生との対談へ。

まず、証拠の取り扱いについてですが、証拠品は、検察官が独占し、一番都合の良いものだけを出すそうです。

また文芸春秋で、上村さんが「パズルのピースを完成させるピースに使われた」という旨のコメントから、日本は自白調書中心の捜査が行われているというお話をされました。
さらに、任意同行は朝7:00から夜22:00から23:00まで行われるそうで、この様に長時間の拘束から怖くなり、「やった」と言ってしまうそう。これで帰してもらえると思うと、次は「どの様にやったのか?」という追求が始まります。
警察にとって、「やった」というのは自白ではなく「どのようにやったか」が自白だそうです。そして、「冤罪の被害者はやっていないのだから、「どの様に」ということには答えられません。しかし、答えられないと警察は「供述を渋っている」と思うのです。」と今村先生。

警察は、根拠なく、一度被疑者を前にしたら絶対にこの人が犯人だ!と思ってしまう人もいる反面、無実と分かって「落としている(冤罪被害者を真犯人に仕立てること)人もいるという驚きのコメントもありました。
また、今村先生が弁護された被疑者も含めて多くの人が、「供述をまじめに聞いてくれない。壁に向かって話している様。」と言うそうです。



刑事訴訟法では、無罪の推定が定められていますし、刑法の大原則として「疑わしきは罰せず」というものがあります。真実を追究するための、捜査、取調べ、裁判であるという本来の趣旨に立ち戻る。さらに、その一環として、取り調べの全面可視化が切実だと思いましたし、もし冤罪で捕まってしまったらどうなってしまうの!?と、途方もない恐ろしさを感じました。
用意されていた質問が半分以上残るほど充実した番組でした!!!