来年のビルマ総選挙までに 政治囚2100人の釈放を求めるキャンペーン 2100 by 20102009/12/14 13:06


みなさまこんにちは。土井香苗です。

ビルマ(ミャンマー)では、40年以上軍事政権が続いています。野党NLD党首でノーベル平和賞受賞者のアウンサンスーチーさんは自宅に拘禁中。

そんなビルマから、先月、テイン・セイン首相が来日し、鳩山総理大臣とも会談をおこなったことはニュースでも取り上げられました。ビルマでは、野党NLDの党員など、今も約2100人もの人々が、軍事政権を批判したとして、政治囚として投獄されています。これらの人びとの中には、ビルマの有名なコメディアンであるザーガナ氏や、ジャーナリスト、ブロガー、ミュージシャン、医師。。。などなど、日本だったらテレビで毎日見かけるような人たちも含まれています。

そこで、この度、日本語のキャンペーンサイトができました!
この写真は、冬の寒さが厳しいことで知られている北ビルマの偏狭の刑務所に投獄中のお笑い芸人ザーガナさん。ビルまで一番人気のコメディアンです。辛口の笑いを誘うあたり、日本で言えば爆笑問題の太田光さんのような人だと思います。

2008年に超大型サイクロンがビルマを襲った際に、救援物資を配布したことで有罪となってしまいました。彼の刑期は35年!!日本だったら英雄視されるこの行動ゆえに、投獄されている人たちがたくさんいるんです。

ビルマ軍事政権は、来年総選挙をすると発表。でも、2100人もの政治囚がつかまったままで、公正で自由な選挙など望むべくもありません。

そこで、ヒューマン・ライツ・ウォッチでは、この総選挙までに、2100人の政治囚全員の釈放を求めるキャンペーン「2010年までに2100人」を行っています。

キャンペーンサイトでは、投獄中の囚人たちの素顔をまとめたビデオ(日本語字幕つき)や、政治囚のひとたちが収監されている刑務所の地図などもご覧いただけます。あなたにできることのページもあります!

まずは、みなさまに、勇気あるビルマの政治囚について知っていただくことが、2100人全員の釈放の実現につながります!ぜひ一度キャンペーンサイトをご覧くださいね。