【イベント】中国・王振宇弁護士による講演会2015/04/20 13:50

「中国の冤罪―内蒙古自治区・呼格吉勒図事件の紹介と今後の展望―」

講師:義派法律事務所(Impact Law Firm)王振宇弁護士
日時:2015年4月22日(水)18:30-20:30
場所:東京大学駒場キャンパス 2号館 308号室(東京都目黒区駒場3−8−1)
(アクセス:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html)
参加費無料、日本語・中国語逐次通訳つき

(講師紹介)
 北京で義派法律事務所(Impact Law Firm)の代表を務める。「義派」は、社会的に影響を及ぼすと思われる訴訟を「影響性訴訟」と名付け、積極的に提起してきた。これまで担当した主な訴訟に、「B型肝炎患者就業差別訴訟」、「甘粛省徽県鉛汚染訴訟」、「崔英傑訴訟(「城管」と呼ばれる都市管理員を殺害した貧しい農村出身の男性をめぐる裁判)」、「北京市暫定居住証保持者の大学入試受験資格に関する訴訟」などがある。
 弁護士を対象とする研修事業、環境問題等に関する政府情報公開請求や政治改革をめぐる提言も積極的に行っている。

(基調報告の概要)
 呼格吉勒図は1996年4月9日、内蒙古自治区フフホト市で殺害された女児の遺体の第一発見者だったが、フフホト市公安局新城分局にて自白を強要され、殺人犯に認定された。この頃、中国政府は「厳打」(厳しく、早く犯罪を取り締まる)という政策を推進しており、十分に証拠を検証することもなく犯罪を認定するという行為が横行していた。本ケースは、62日という短い期間で死刑執行にまで至った。2014年11月になって再審の手続きを開始し、同年12月15日に無罪が確定したが、そのプロセスにおいて王振宇弁護士は被告の代理人として重要な役割を果たした。基調報告の後には、コメンテーターによるコメント、質疑応答、フロアの参加者を交えて討論の時間を取ります。

コメンテーター: 弁護士 泉澤章
ヒューマンライツナウ事務局長、弁護士 伊藤和子

お問い合わせ:東京大学総合文化研究科 阿古智子
  東京都目黒区駒場3−8−1    
   メール:ako[a]waka.c.u-tokyo.ac.jp 



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