セミナー「LGBTと職場:課題と今後」のご報告 2 前半2012/10/01 22:20

ブログをご覧の皆様、こんにちは!
インターンの浅野です!

今回は、先日、日本IBM様で行われたセミナー「LGBTと職場:課題と今後」の第2部の様子をご報告したいと思います。

第2部は、IBM Diversity and LGBT Markets Global Leaderのトニー・テニセラ(Tony Tenicela)氏とHRW LGBT部門ディレクターのボリス・ディトリッヒ(Boris Dittrich)氏からお話しをいただきました。

トニー氏のスピーチは、「多様なグローバル市場でビジネスをリードするIBMにおけるダイバーシティの役割とLGBTについて」と題されたものでした。
IBMには、3つの価値観が根付いているそうです。それらは、
Dedication to every client's success (すべての顧客の成功のために献身する)
Innovation that matters for IBM and the world (IBMと世界のために革新を起こす)
Trust and personal responsibility in all relationships (すべての関係性に信頼と個人的
責任を) です。
これらの全てにおいて、「多様性」というものがカギとなっています。多様なニーズに答えることで顧客の信頼が得られます。そのため、「多様性」を探索することがIBMの大きな柱になっています。


また、働く上で、人間関係は非常に重要であります。市場開拓を成功させたいならば、市場をまず理解することが必須となります。それは、LGBT市場についても例外ではありません。

最優秀な人材に会社に定着してもらうには、ダイバーシティのプログラムを作ることも重要です。「この職場だと働きやすい!」と社員が思うことで、社員の忠誠心が上がり生産性も上がります。

そのためには、エグゼクティブの支援は不可欠です。IBMでは、エグゼクティブのカウンシルには6人のLGBT当事者が含まれており、LGBT目線で福利厚生の制度・人材育成に関して意見を発信しています。ダイバーシティは、人事だけが取り扱うべき問題ではなく、市場と職場をつなぐもっと大きな問題であります。ダイバーシティは職場と市場をつなぐ橋渡しの役割を果たしうるものです。

IBMでは、さまざまなNPOや企業とコラボしてLGBTの認知性を高めるために努力してきました。シンガポール・中国でも現在プロジェクトが進行しています。このようなセミナーが、最初の大きな一歩です。



トニー氏のお話しで、IBMがいかにダイバーシティを重要視しているかがわかりました。
グローバル化が進んでいる現代において、福利厚生面・企業戦略の面でLGBTを扱っていくのは当然なのかもしれない、と思いました。

ボリス氏のスピーチの様子は、「セミナー『LGBTと職場:課題と今後』のご報告2 後半」に書かせていただきます!!



浅野 知美












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