福島からの声⑥2012/03/14 19:27

こんにちは、インターンの湯村です。「福島からの声」の第6回目です。


南相馬市の病院で働く医師。福島第一原子力発電所から約30km
© 2012 Katsuo Takahashi for Human Rights Watch

昨年の4月、震災の約一ヵ月後にここ南相馬市にきました。それまで東京の病院で働いていました。まだまだ原発事故に関して健康を守るためにやれることがいっぱいあるのに、出来ていないことが多い。例えば、ここ南相馬市立病院は常勤医が4人しかいなかったんですね。人口3万(当初1万人、現在は約4万人)のところで。それでも県や国からのしっかりした支援や補助はないんです。実際そういうことなんです。妊婦さん子どもさんがハイリスクということはわかっていて、妊婦に対する検査やカウンセリングをしようという話がありますが、やりたければ人材なども自前で調達しないといけないという状況です。

体内の内部被ばく量に関しては今は下がってます。おそらく、汚染食品ばかりを食べる環境ではないからだと思います。人びとには十分な情報は全く伝わっていません。地元の新聞は県の言うことを鵜呑みにして発表することが多い。全国新聞で発表してくれることがあるんですけど、あまり地元の人には届かない。インターネット上は変な情報がたくさん飛び交っている。


コメント

トラックバック