HRW 代表ケネス・ロスがフランス国民議会外務委員会でスピーチ! ― 2011/08/22 20:37
みなさん、こんにちは。インターンの佐藤です。
Human Rights Watch エグゼクティブ・ディレクターのケネス・ロスが2011年6月15日、国際NGOとしては初めてフランス国民議会外務委員会の公聴会に招かれました!
HRWエグゼクティブ・ディレクター ケネス・ロス
外務委員会には、外務大臣、法務大臣やドミニク・ストロスカーン氏側近のジャン・クリストフ・カンバデリ議員らフランス政界の大物議員を含む約40人の国会議員が出席。
1時間15分の公聴会の中は、まずケネス・ロスによる15分のスピーチで始まりました。HRWについて、対トルクメニスタン、シリア、リビア等で近年人権を重視した外交を展開しているフランスの課題、さらにバーレーン、シリアなど、フランスにより一層人権外交の力の力を注いでほしい地域について、話は及びました。
その後に、約25人の国会議員がそれぞれ最大90秒の持ち時間で1、2問ずつ質問をぶつける60分間の質疑応答。
そのトピックはというと…
・国際社会は人権を守るために戦争を行うべきか
・パレスチナ自治区、ガザに対するHRWの立場
・米国の対中政策に関して
・ビルマの状況に関するHRWの評価
・アフガニスタンに駐留するフランス軍について
・ルワンダ(特に司法制度、gacacaと呼ばれる地域共同体の司法制度について)の評価
・イランについて
・チベットについて
・キューバについて
・スーダンと南スーダンの独立について
・コンゴ民主共和国、人権状況の発展について
・コソボについて(ディック・マルティ報告書についてのHRWの評価、HRWの持つ情報を国際法廷に提供する用意があるのか)
といった世界の人権状況に関するものから、
・HRWの予算・財源について
・HRWのリサーチャーとは?リサーチャーはリサーチ対象国でプレッシャーにさらされているのでは?リサーチャーの主観的な見方をどのようにチェックしているのか?
・HRWのガバナンスについて、HRWはどれくらい民主的な組織か。
・HRWは米国政府にとってnon-profitの武器となるのではないか。米国政府とHRWの関係は?
・どのような哲学的根拠でHRWは人権を保護するのか。HRWの人権の定義とは?
のようなHRWの運営・理念に関するものまで、多岐に渡りました。
公聴会の様子がフランス国民議会のウェブサイトでご覧になれます!ぜひどうぞ!