Harvard Kennedy School の「Charity Sushi Night」より2011/08/18 03:15

みなさん、こんにちは。インターンの渡邊です。現在、アメリカのボストンに来ています。89日に、Harvard Kennedy School Mid-Career Master in Public Administration プログラム在学の日本人大学院生の方々が、ハーバード・ケネディスクール関係者を招待して「Charity Sushi Night」というチャリティパーティを開催されました。そこで集められたご寄付をヒューマン・ライツ・ウォッチの「子どもの代替的養護プロジェクト」にお贈り下さることになりました。


 当日は、豪雨の中、143人もの世界各国からのケネディスクール関係者が集まり、日本のお寿司・大学院生の手作り焼きそばなどを囲み、3時間にわたり会が催されました。


はじめに、開会の言葉があり、その後、当方の「子どもの代替的養護プロジェクト」についてこちらから説明させていただき、立食および歓談。子どもたちによる琴の演奏などの後、日本人在学生の方々から、東日本大震災の復興状況等についてプレゼンテーションが行われました。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京オフィスの「子どもの代替的養護プロジェクト」とは、何でしょうか。東日本大震災で被災した孤児たち、そして、既に親の虐待などで施設に入所している子どもたちの権利を守るための新しいプロジェクトです。両親共なくした震災孤児は、729日現在で229人に上っています。(出典:asahi.com 震災遺児は1295人。

 

このような子どもたちは、実親に代わる代替的養護を受けることになります。そして、日本全国ですでに施設に入所している子どもたちは3万人に上っています。が、こうした施設では、虐待が起こっていたり、施設やサービスが国際的な基準を満たしていなかったりします。

 

こうした子どもたちが、適切な養護を受けられるよう、徹底した調査を行い、結果を報告書(50-100ページ予定)として出版します。それから、その報告書を基にしたアドボカシー活動を通して、政府や市民団体と協力して状況の改善を図り、日本における「親の養護を受けられない子ども」を取り巻く問題そのものを解決していきます。

 

Charity Sushi Night」で、外国人の学生の方々は皆、日本での大震災のことを心配し、日本人学生の方々によるプレゼンテーションを真剣に、時に涙も浮かべて聞き入っていました。この件に関する国際社会の関心の高さを改めて感じました。ケネディスクールの皆さま、関係者の皆さま、温かいご支援を下さり、本当にありがとうございました。

 

私たちはこの「子どもの代替的養護プロジェクト」を通して、日本の震災孤児たちや親の養育を得られない何万人もの子どもたちのために、力を尽くしたいと思います。まだまだ資金が不足しています。こうした子どもたちのための、皆さまの温かいご支援を心よりお待ちしています。