ニュースの深層「災害弱者支援の今」2011/03/18 09:40

インターンの石川です。

日本代表の土井がキャスターをつとめる朝日ニュースターのニュースの深層の今回のゲストは、東日本大震災で災害弱者へ焦点をあてて支援を続ける難民を助ける会(AAR:Asssociation for aid and relief, Japanhttp://www.aarjapan.gr.jp/のプログラムコーディネーターである堀越芳乃さんです。

AARでは、災害難民に焦点をあてて、ハイチやアンゴラ、スーダン、パキスタンなど世界中で支援活動を行ってきました。

今回の東日本大震災でも地震発生の数時間後にはミーティングを開き、翌日にはスタッフ3人を現地へ派遣しました。すでに仙台市、山本町など数々の町の障害者施設や高齢者福祉施設を巡回し、支援の手が届きにくい場所へ必要な物資を届けています。

 

初めて直面すること

世界で数々の支援活動をしてきた難民を助ける会でも、今回の東日本大震災では初めて経験することが沢山あったといいます。

1、物資の調達が困難

ハイチ大地震の支援の際にも、隣国のドミニカ共和国で物資を調達し配布することは多少高額であっても可能でした。しかし、今回の地震では店に行っても、企業の在庫も多量には残っておらず、本当に物資が足りていないということは、初めてのことだそうです。

 

2、必要とされる支援のレベルが高い

発展途上国では衣食住を満たせば何とか足りる場合があっても、日本では高度な医療と高い生活水準が通常時には行われているため、災害時にその機能がストップすれば、その分大きな被害を受けます。

 

3、支援拠点の違い

一般的に発展途上国の支援においては、国連が中心となり国際NGOが集まり役割分担と調整を行って支援活動を行います。会議も英語です。しかし日本では行政がしっかりと体系化しノウハウもあるため、行政が窓口となって、日本語で対策会議や役割分担の調整を行います。そのため、国際的なNGOが災害援助のプロとして現地に入ろうとしても、本来の役割が発揮できず参加に慎重になるケースもあるのです。行政がしっかり対応してくれるのはすごいことだけれども、緊急災害時のプロがもっと入れる調整役が必要になってくるのではないか。と堀越さんは話しました。

 

そして、驚いたのは被災地の方々の東北の慎み深さです。今まで支援に入った国々の中で、支援物資を届けた時に「他の地域が大変だと聞いたからそちらに持って行ってあげて」と譲られたことは初めてだと言います。

 

阪神大震災との違い

企業からの支援、物資の提供の申し出も多く頂いたそうです。

高野興業株式会社(三重県桑名市)より提供を受けた灯油と軽油を、被災地にある4か所の障害者施設に配布。物資の調達だけでなく運搬、配布も企業側で担って下さいました。

http://www.aarjapan.gr.jp/about/news/2011/0318_592.html

 

今難民を助ける会で募集している物資(3/25まで)

物資の提供も個人がバラバラにするのではなく、物資の種類を定め、仕分けしてから送ることが、阪神大震災の経験から行かされています。難民を助ける会で募集しているのは、

大人用の紙おむつです。トイレが使えない高齢者でも人の手を借りずに用を足すことができます。http://www.aarjapan.gr.jp/about/news/2011/0318_588.html

 

私たちにできること

今、現地に入れるのは災害援助のプロだけです。しかし、今後状況が落ち着けば、ボランティアの募集が様々なNGOではじまります。その際に、NGOにも様々な特徴と得意分野があることを知り、自分の能力を一番生かせるNGOに寄付や支援をすることが大事です。