人権ニュース配信再開 ロシア・チェチェン共和国:イスラム服装規則を強要される女性たち2011/03/17 17:37

東日本大震災の被害にあわれた方、ご家族、ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。日本の皆様の大変な苦難の中、ニュース発信を続けるべきかHRW東京スタッフとして悩んでおりますが、それでも世界で人権侵害は止まっておりませんので、世界中の人々の苦しみに関するニュース配信という我々のミッションを止めてはいけないのではと考え、配信を再開いたしました。

ロシア・チェチェン共和国:イスラム服装規則を強要される女性たち
女性への襲撃や脅迫、ロシア政府は黙認

(モスクワ、2011年3月10日)-チェチェン共和国政府当局が、女性たちにイスラム服装規則を強制するとともに、規則に従わない服装の女性に対する暴力を黙認している、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日公表した報告書で述べた。ロシア連邦政府は、チェチェンでおきている女性の権利侵害に、何の対策も講じないままである。

今回発表された報告書「ロシア・チェチェン共和国:女性に対するイスラム服装規則の強要」(全40頁)は、チェチェン共和国の女性たちが、暴力・嫌がらせ・脅迫によって頭部スカーフの着用や長いスカートや袖で手足を覆う「慎み深い」服装などを強制されている実態を取りまとめている。チェチェン共和国の首都グロズヌイ中心部では、2010年6月から9月にかけて、警官と見られる正体不明の男たちによる襲撃が複数回起きた。

続きは⇒
日本語ニュースリリース: http://www.hrw.org/node/97369 
英語オリジナル: http://www.hrw.org/en/news/2011/03/10/russia-chechnya-enforcing-islamic-dress-code