ニュースの深層:「シリーズ 冤罪は晴れるのか① 布川事件の真実」2011/02/28 10:17

みんさま、こんにちは。インターンの湯村です。2月23日放送の「ニュースの深層」に同行してきました!
左から アシスタント前田真里さん、香苗さん、桜井昌司さん、杉山卓男さん、井手洋子監督

香苗さんが水曜日を担当している生放送のニュース討論番組「ニュースの深層」。今回は布川事件を取り上げました。

布川事件をみなさまご存知でしょうか?
1967年に茨城県で起こった強盗殺人事件です。逮捕されたのは、当時20歳だった桜井昌司さん杉山卓男さん。無期懲役を言い渡され、お二人は1996年まで獄中で過ごしました。しかし、これは所謂「冤罪」事件だったのです。

足利事件で17年間獄中にいた菅家利和さんが再審で無罪になり、「冤罪」が世間で大きな注目を浴びました。
29年間刑務所にいた桜井さんと杉山さんは、14年前に仮釈放され、再審請求をしてきました。2009年に再審開始が決定され、今年の3月に、ついに再審判決が下されます。

そして、仮釈放からの14年間を井手洋子監督が記録しました。そのドキュメンタリー映画が『ショージとタカオ』です。

今回の「ニュースの深層」は、桜井さん(ショージ)、杉山さん(タカオ)、井手監督をお迎えしました。

29年間の獄中生活の心境、逮捕されたときの取調べの有り様、常に疑われる苦しさ、そして、日本国民救援会(冤罪で捕まっている人たちを支援するボランティア団体)の存在。出てきて感じたタイムスリップ、普通の生活に慣れる葛藤、再審を求める運動の日々。
お二人が、感じたこと、考えたこと、そして、取調べの全面可視化の必要性を語ってくださいました。なぜ自白してしまったのか、検察の証拠隠しなど、経験者だからこその、具体的で説得力のあるお話でした。

そして、井出監督には、映画を作ることになったきっかけ、制作秘話なども伺いました。主義主張のある「冤罪映画」ではなくもっと身近な映画にしたかったと言います。

ドキュメンタリー映画『ショージとタカオ』の上映予定はこちらからどうぞ。

そして、「ニュースの深層」の再放送の日程はこちらからどうぞ。
来週も是非ご覧下さい!!