映像特集:中国 「劉暁波―ノーベル平和賞受賞者」2010/12/13 11:04


みなさま、こんにちは。インターンの湯村です。

「映像特集」では、HRWが作成した映像をみなさまにご紹介していきます。今回は、中国です。2010年のノーベル平和賞を、中国の作家、劉暁波氏が受賞しました。この映像では、今回の受賞に関して、その背景や影響とともに、HRWスタッフが解説しています。解説者は、先日来日した、中国担当上級調査員の二コラ・べクイリン(Nicholas Bequelin)です。

映像(英語)は、こちらからどうぞ。是非ご覧ください!
以下、映像の概要です。

経済が発展し、国際的にオープンな社会なように見える一方で、独裁主義的な国家でもある中国。政府は、人々が権利を要求することへのリスクを恐れています。08憲章は、1989年の天安門事件以来、もっとも大きい改革派の結束です。その要求は、中国憲法にも載っている人権の保障。しかし、中国政府は憲章の主起草者である劉氏を拘束するという選択をしました。これは、中国で変化をもたらすような活動をすることは認められないというメッセージを打ち出すためです。劉氏は、執筆という非暴力的なやり方で活動してきました。また、天安門事件の際にも、運動が平和に成功するよう尽力し、軍と学生の間の交渉も行い、暴力が執行される前に多くの命も救った人物です。彼は何度も拘束されたにもかかわらず、外国へ亡命しようとはしません。中国国内で中国の人々と立ち上がることが、自分の役割であると考えるからです。中国の人権問題は、もはやイデオロギーの対立ではなく、市民と国家の対立なのです。国際NGOは、中国の人々の代わりに声を挙げることができる存在なのです。

中国に関する日本語のHRW資料はこちら
中国に関する英語のHRW資料はこちら



コメント

トラックバック