麹町学園での講演会2010/12/09 01:14

インターンの石川です。
今日は、土井香苗さんとHRWのフィリピン調査員で来日中のJessica Evans(ジェシカ・エバンス)がゲストである麹町学園での講演に同行しました。

講演のテーマは「世界で活躍する女性」!
土井さんとJessicaは女子にとって、生きる1つの指針を与えてくれる大きなモデルなのです。

麹町学園の生徒の皆さんは総合学習で犬飼道子さんの著書「人間の大地」を読んだ上で講演を聴講して下さいました。
「人間の大地」は犬飼さんが現地で体験されたことをまとめたもので、土井さんも青春期に大きな影響を受けた本です。

静まり返った講堂で、私たちがまず見たのは、HRWが製作したドキュメンタリーでした。
コンゴでの鉱物資源を巡る紛争に伴う虐殺と女性に対するレイプの横行。
それがICC(国際軍事裁判所)で起訴されるまでを取り上げたものです。
詳しくは下記のプレスリリースをご覧ください。

「コンゴ東部:軍の残虐行為が急増」
http://www.hrw.org/ja/news/2009/11/02-2

「国連:コンゴ東部で大量の虐殺や強姦 止めるための行動を」
http://www.hrw.org/ja/news/2009/12/13

******

土井さんは人権活動に携わりたいという思いに端を発し、弁護士になって以来、人権侵害に対して法律家の立場から対峙してきました。
現在は世界に活動を広げる国際NGO、HRWの一員として、人権侵害の報道と政府に政策提言をする活動をしていることを説明しました。

Jessicaは青春期に出身国であるオーストラリア国内での差別を実感したことが現在の活動の原点となっていると語りました。

*****
質疑応答の時間もありました。
「仕事のやりがいを感じる時はどのような時ですか。」
という質問に対して、土井さんはアフガニスタンの難民を弁護した時の経験を上げ、
「精一杯弁護をした成果が出て心から御礼を言ってもらえること」と語りました。

また、フィリピンでのマギンダナオ虐殺の取材と調査を経験したJessicaに対し、
「人間を怖いと思うことがありますか。」
という質問がありました。
それに対して、Jessicaは
「私は幸運にも、人間自体を怖いと思ったことはないのです。ただ、人間に殺人を任務とさせたり、教育したりするようなシステムに恐ろしさを感じるのです。

麹町学園の皆さん、何か感じてもらえたでしょうか。
このような機会を提供して下さった先生方、そして最後も温かく見守ってくれた生徒の皆さん、ありがとうございました!

コメント

トラックバック