ニコラ来日!インターン日記①2010/11/10 13:13


みなさん、こんにちは!インターンの湯村です。

「ニコラ来日!インターン日記」と題しまして、先日香港より来日した
HRW
中国担当上級調査員の二コラ・べクイリン(Nicholas Bequelin)の来日の様子を、同行していたインターンが連載で報告いたします!

 

Day 1


今日は、朝から夜まで、びっちりと予定が入っていました。学生や弁護士へのレクチャー、
弁護士とランチ、新聞の取材、議員との面会、ジャーナリストとのディナー・・・。フルに活動した初日でした。


朝、ホテルに行き、ニコラと初めて対面。背が高く、ギリシャの彫刻のようなきれいな顔立ちで、とてもフレンドリーと聞いていたのですが、まさにその通り!東大へ向かう電車の中、色々とお話しました。

 

今朝はまず、東大駒場キャンパスへ向かいました。香苗さんがもっている授業で、ゲストスピーカーとして大学生にレクチャーしました。香苗さんと会うのは、9月のHRWインドオフィス訪問時以来とのこと。ニコラは、調査員としてどのような活動をしているのか、今までどのような調査結果が得られたのかなどを、丁寧に話しました。学生たちはとても真剣で、良い質問がたくさん出ました!

 


ニコラin東大2


左:香苗さん 右:ニコラ


レクチャー後、
東京駿河台法律事務所の上柳敏郎弁護士とランチをし、日本弁護士連合会の国際人権問題委員会でレクチャーをしました。中国の人権状況、特に弁護士たちの状況に関しての話がされました。


その後、朝日新聞から取材を受けました。その記事は、日本語では「関係者軟禁状態『受賞以降
30人』」という題で1027日に、英語では、“Those close to Lui confined to homes”という題で1028日に掲載されました!

夕方には、民主党衆議院議員の枝野幸男先生と面会し、夜はジャーナリスト(自由アジア放送独立中文ペンクラブ)の王進忠さんとのディナーがありました。

 

ニコラは、中国に対する日本人の関心度の高さに驚くと共に、多くの人たちと話せたことを喜んでいました!!




WEBRONZAビルマ特集掲載:軍政継続のための選挙、その実態は2010/11/11 12:42

アウンサンスーチーさんの拘束期限が迫ってきました。
13日に解放されるとみられていますが、もちろんその保証はありません。スーチーさんは、2003年以来拘束され続けています。

ビルマで11月7日に行なわれた20年ぶりの「総選挙」

その実態について WEBRONZA に記事を投稿しました。

ビルマ:軍政継続のための選挙、その実態は
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010110800006.html

また、今回の選挙についての詳しい一問一答(Q &A)もウェブに掲載しておりますのでご覧ください。
http://www.hrw.org/ja/news/2010/11/03/2010#_Toc276904624

APECでの首脳外交、人権は? 【フィリピンの政治的暗殺の記事@WEBRONZA】2010/11/12 12:32

APECの首脳会議が13日から2日間、横浜で開かれます。菅直人首相が、来日した各国の指導者と個別に会談し、首脳外交を展開する場でもあります。


中国の胡錦濤国家主席との会談があるのか?ロシアのメドベージェフ大統領と北方領土問題についてどう語るのか?などばかりが注目されています。

アキノ大統領との会談では、フィリピンで数百人が犠牲になっている政治的暗殺事件についてしっかり発言してほしいと思います。

ということで、WEBRONZAに記事を投稿しました。ご覧いただけましたら幸いです。

APEC:フィリピンのアキノ大統領に、率直な意見表明を
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010111100015.html

ビルマデモ行進に参加しました!2010/11/15 12:54



こんにちは!インターンの湯村です。

軍事政権の継続が目的となってまった「ビルマ総選挙」。これに対する抗議デモ行進が10月27日に東京で行われ、これに参加してきました。HRWは、今回の抗議運動の実施団体の一つでもあります。

各NGO団体、在日ビルマ人の方々、約400人が集まりました!六本木から日比谷まで行進しました。参加した人たちの多さ、メディアの多さ、そして警備の人の多さに圧倒されながら、皆さんと一緒に歩きました。


行進の様子。日比谷公園に入る手前、各省庁が連なる大通りを行進しました。
まだまだ列は続きます。本当に多くの人たちが参加していました。

今回のデモは、11月7日に実施されるビルマ総選挙は自由・公正ではないと抗議するものでした。ビルマでは、アウン・サン・スーチーさんに代表される政治囚約2100人が解放されておらず、到底公正な選挙とは言えません。他にも、2008年憲法の内容が軍事政権の制度化となっていること、国内で表現・結社・報道の自由が守られていないこと、民主化勢力や少数民族と軍事政権での対話がされていないことなど、問題が山積しています。
行進の最終地点、日比谷公園で集合しました。

HRWも、「日本を含む国際社会は、20年以上ぶりに総選挙を行うとの軍政の発表を契機に、深刻な欠点のある民主化プロセスを厳しく精査し、2000人以上の政治囚の解放を強く働きかけていくべきである」というメッセージをお伝えしました。

11月7日に行われた総選挙は、自由で公正なものでなかったという批判が世界でされています。
最近のビルマに関するHRWニュースは、こちらからどうぞ。(日本語英語

ニュースの深層:絵が語る地獄の強制収容所生活2010/11/16 17:58

こんにちは、インターンの湯村です。

11月10日に放送したニュースの深層のゲストは!!キム・ヘスクさん(元強制収容所収監者)と宋允復さん(NO FENCE事務局長)でした。

左から 前田真里アナ、香苗さん、キムさん、宋さん

今回のテーマは、北朝鮮の強制収容所です。元収監者で現在は韓国にお住まいのキムさんが現在来日しています。宋さんは、NO FENCEという北朝鮮の強制収容所をなくすために活動している団体の事務局長です。お二人をお招きし、北朝鮮の収容所の実態について聞きました。

手書きの絵と共に語る収容所での生活…
脱北の経緯…
北朝鮮市民の変化…
日本に来る決意…
日本政府に訴えること…
そして、日本に来て感じたこと…
キムさんが赤裸々に体験を語ってくださいました。

先日、キムさんと宋さんがスピーカーであった、国会議員会館で行われた民主党の「北朝鮮難民と人道問題に関する議員連盟」の勉強会に参加した前田アナからの質問。
北朝鮮の収容所に関して、専門家である宋さんの解説。
人権NGO HRW日本代表の香苗さんの見方。

とても貴重なやり取りが聞ける、特別な回となったと思います!

再放送の日時はこちらからどうぞ。

本番前のミーティングの風景。キムさん手書きの絵を見ています。

本番中のモニター。

UNICEF国際協力講座の講師しました!2010/11/17 10:27



みなさま、こんにちは。インターンの湯村です。
UNICEFの第10回国際協力講座の11/2の回で、香苗さんが講師をしました!

私もこの講座を受講しているのですが、毎回、国際協力の舞台で活躍されている方々が講師としていらし、活動の内容などをお話してくださいます。今までは、東京ユニセフ代表、元国連職員の大学教授、ジャーナリストなどのお話を聞きました。そして今回は!我らがHRW日本代表の香苗さんが講師でした。


HRWの活動内容や香苗さん自身の話をし、HRWの制作したビデオも上映しました。
そして、私もインターンの話をさせて頂きました。壇上に上がって感じたのは、受講者の皆さんの真剣な眼差しです。いつもは自分が受講している側なので、なかなか分からなかったのですが、みなさんノートもしっかりととっていて、とても集中して講義を聴いていました。

約1時間の香苗さんのお話の後、Q&Aがありました。受講者には、学生、先生、医者、通訳者、研究所職員、看護師などなど、様々な人たちがいらっしゃるのでいろんな角度からの質問があり、やり取りを聞いていて興味深かったです!

講義の後も、個人的に質問をしてくださった人たちが沢山いて、国際協力に関心を持っている多くの人たちが、HRWの活動に興味を持ってくださって嬉しかったです。これが、さらに広がっていって欲しいなと思いました。

約80人の受講者が真剣にお話を聞いていました。

川島ゼミナール“Document 難民”2010/11/18 11:17

こんにちは、インターンの湯村です。

先日このブログでも告知しました、川島ゼミナールのビルマ難民のイベント「Document 難民―私たちの国には、難民になれない人たちがいる―」に行ってきました!

ゼミ生が取材し、作成したビデオの上映会に参加しました!
これを大学生が作ったの!?と思うほど、とてもレベルの高いものでした。取材の仕方、内容、ビデオの構成の仕方など、プロフェッショナルな調査と報告でした。HRWのビデオも使ってくれていました。

ビルマの政治囚とロヒンギャ難民。。。現在のビルマは深刻な状況です。そのビルマの難民たちは、日本にもいるんです!

大使館への取材、ロヒンギャ難民への取材、難民弁護士への取材。そして、ロヒンギャ裁判の行方。日本にいる私たちには、なかなか見えてこない、日本のビルマ難民の問題に光を当てています。

今回の上映だけではもったいないくらいのものでした。川島ゼミのみなさま、貴重な研究の結果を共有してくださって、どうもありがとうございました!

「Document 難民」制作チームブログはこちらです。

MISSION撮影現場にインターン突入!①2010/11/19 13:49

みなさん、こんにちは。インターンの湯村です。
香苗さんが、堀尾正明さん、サヘル・ローズさんとともにキャスターを務めている番組「地球ドキュメント MISSION」。11/28(日)放送用の撮影に、私達インターンも同行して来ました!番組を支えるスタッフさんのインタビューを含め、撮影現場の裏側を連載でお届けします。

一人目のスタッフさんは・・・、ADの田中絢子さんです!
田中さんは、今年の3月に大学を卒業したばかりで、MISSONの他にも「熱中スタジアム」や、「ブラタモリ」のロケも担当している方です。
Q. MISSIONは、田中さんにとってどんな番組ですか?
 大学のときに国際社会学を専攻していたので、番組の内容は興味深いです!
Q. 香苗さんはどんな人ですか?^皿^
 頭の回転が速いです!いろんな視点から物事を見れる方ですよね。特に、ご自身の、人権NGOの日本代表という視点からのお話は、面白いです。
Q. ADさんは、毎日どんなお仕事をしているんですか?
 私は他の番組も担当しているので、毎日いろいろなことをやっています。ロケを担当している番組もあるので、都内各地で仕事するときもありますよ。最初の数ヶ月は大変でしたが、慣れたら楽しいです。

仕事中。カンペの用意をしています。

田中さん、どうもありがとうございました!とてもにこやかな方で、お話していて楽しかったです。お話しているときは、可愛らしい方だなぁと思っていたのですが、いざ仕事がはじまったらとても真剣で、「働く女性」という雰囲気でかっこよかったです!

次回の「地球ドキュメント ミッション」の放送は、11/28(日)BS1で18:00~です。
「南アフリカ ボクシングで少女たちの未来を開く」
アパルトヘイトの廃止後も、南アフリカでは人種間の格差はなくなっていません。特に貧困層の黒人女性たちは、性差別、エイズ、レイプなどに苦しんでいます。そんな中、少女たちにボクシングを通して自分たちの未来を切り開いていって欲しい、と活動している女性がいます。へザー・カメロンさんです。彼女に立ちはだかる壁・・・。そして、彼女に与えられる助言とは・・・。スポーツを通して女性の自立を目指す彼女と、中継でお話します!

皆様、ぜひご覧下さい!!!

ちなみに。。。本番前に、インターンもセットの中に入らせて頂きました。笑



ニュースの深層:ビルマは真の民主化ができるか2010/11/21 19:49

こんにちは。インターンの小田です。
今日は、11月3日のニュースの深層の模様をお伝えします!

11月7日に20年ぶりの総選挙を目前に控えたビルマに焦点をあて、ビルマ近現代史の専門家である上智大学教授の根本敬教授をゲストにお迎えしました。根本教授は、アウンサンスーチーさんにビルマであわれたこともあるそうです。
(写真手前から 前田さん 香苗さん スタッフの方 根本敬教授 ディレクター大塚さん)

今回のビルマでの総選挙ー。名前ばかりの「選挙」で、その実は軍部が「民間の顔」をして行うものです。議会の定員のうち、25%があらかじめ軍人枠にあてられており、そのほかの議席に立候補するためにも、巨額の供託金が必要です。さらに、選挙のための政党登録法は、現在収監中か収容命令下にある人を党員とすることを禁じています。そのため、アウンサンスーチーさんが書記長である国民民主連盟(NLD)は政党としての再登録を断念しました。他にも、国民に人気のある民主かを目指す団体と類似の政党を軍政側が作ったりと、軍部は巧みに選挙を操っています。

この様に、民主化とは言い難く、私たちの想像する選挙とはかけ離れたものです。選挙が終われば、アウンサンスーチーさんを解放するとも言われています。しかし、もし解放されたとしても、そのことで選挙の成果に対して肯定的なメッセージを送ってはいけないと根本教授はおっしゃいました。
現在2,100人以上の政治活動家、アーティスト、ジャーナリスト、人権活動家が収監されていること、選挙そのものが公正なものではないことを忘れず、さらに選挙後どの様にビルマの国内が変わっていくのか、注意深く見守っていかなくてはいけないと思いました。


ヒューマン・ライツ・ウォッチでもビルマの選挙に関するレポートを出しています。
こちらも併せてご覧ください。
ビルマ:11月7日の総選挙・統制の強化すすむ
2010年ビルマ総選挙一問一答

MISSION撮影現場にインターン突入!②2010/11/22 14:15

みなさま、こんにちは。インターンの湯村です。11/28(日)放送用の「地球ドキュメント MISSON」の撮影に同行してきた、私達インターンの報告、第2段です!
MISSONは、香苗さんが、堀尾正明さん、サヘル・ローズさんとともにキャスターを勤めている番組です。毎回、社会問題に取り組んでいる人たちに密着し、その人たちが立ち向かう「壁」とその「突破口」を追います。

このような番組MISSONを支えるスタッフさんたち。今回は、フロアディレクターの加治木さんです!
Q. MISSIONはどのような番組ですか?
 世界情勢を伝える番組です。あまり普通の人が出来ないことをやっている人たちを探っていきます。世界で起こっていることに対して、人がどう取り組んでいるのか、何をしているのか。世界の問題と共に、人に焦点を当てていきます。
Q. なぜテレビ関係のお仕事に就きたいと思ったんですか?
 テレビが好きなんです!学校でも、メディアや放送について学びました。
Q. 香苗さんはどんな人ですか?^皿^
 最初は、正直近寄りがたい人かなぁと思っていました。笑 でも、番組をやっていくと人が分かるんですよね。今は身近な人に感じられますし、人が出来ないことをやているので、すごい方だと思っています。コメントは、ストレートに言うし、人が気づかないことを言うし、番組としてもキーパーソンです。
本番前の打合せ。

加治木さん、どうもありがとうございました!とても気さくにお話してくださって、お話聞くの楽しかったです。本番中、フロアディレクターとして撮影現場を取り仕切っている姿は、プロのオーラがありました。

次回の「地球ドキュメント ミッション」の放送は、11/28(日)BS1で18:00~です。
「南アフリカ ボクシングで少女たちの未来を開く」
アパルトヘイトの廃止後も、南アフリカでは人種間の格差はなくなっていません。特に貧困層の黒人女性たちは、性差別、エイズ、レイプなどに苦しんでいます。そんな中、少女たちにボクシングを通して自分たちの未来を切り開いていって欲しい、と活動している女性がいます。へザー・カメロンさんです。彼女に立ちはだかる壁・・・。そして、彼女に与えられる助言とは・・・。スポーツを通して女性の自立を目指す彼女と、中継でお話します!

皆様、ぜひご覧下さい!!!

スタジオの入り口には、収録スケジュールが書いてあります。1つの番組を撮影をするのもこんなに時間がかかるんですね!