外務省への質問(ビルマについて)with 阪口直人議員 → ビルマでの真実究明なるか?2010/03/25 12:09

こんにちは!慶応大学法学部の大学生で、ヒューマンライツウォッチでインターンをしている黒田みきです。18日の午後、阪口直人議員のオフィスで外務省職員がブリーフィングをしていたのですが、そこに、東京ディレクターの土井と一緒に同席させていただきました。阪口直人議員の「なんとか今のビルマの現状を改善したい、そしてそれには総選挙のある今年が重要だ!!!日本にはもっと強いリーダーシップが必要だ!!」という強い思いを隣で聞いていて、こんな国会議員もいるんだと正直びっくりするとともにすごいなあと感じました。

 

多くの民間人の殺害、レイプ、略奪、逮捕、それから強制労働に子ども兵士の使用・・・と様々な残虐行為が横行している軍事政権ビルマですが、世界の人びとの注目は十分ではありません。特に、議員さんには、地元での票集めばかりに集中し、世界の人びとの苦しみにはほとんど注目してくれないという印象があったのですが、気をとりなおしました!

 

さて、話した内容の一部は、国連によるビルマの事実調査の可能性。これが実現すればすごいです。

 

しかし夢のまた夢ではありません。今月、国連の特別報告者であるキンタナ氏が、国連人権理事会(於ジュネーブ)で、ビルマで人道に対する罪が犯されている可能性があると報告し、国連が事実の調査を行なう委員会を設立することを提案したのです。あとは、これを国連加盟国がしっかり後押しするのかどうかが問題です。

 

国連の事実調査、そして、ゆくゆくは、軍政トップのタンシュエ将軍を含む残虐行為の司令塔の責任を問うことは、多くのビルマ人の悲願になっているのですが、これについての日本政府の姿勢などを聞きました。外務省は、結局は、「まだ決まってない」という回答。そもそも、ビルマで今行なわれているといわれている(HRWなどが調査して報告している)残虐行為の有無と実態について調査を行なうこと自体を望ましいと考えるかどうか自体もまだ決まっていないみたいでした。。

 

早く、実態調査を支持すると決めてほしいです。そして、40年にわたる軍事政権の下苦しんできたビルマ人たちをこれ以上がっかりさせないようにしてほしいです。

 

北朝鮮の拉致被害者のひとたちにせよ、日本の犯罪被害者にせよ、まずは、「犯罪でなにがおきたのか知りたい、被害者に何が起きたのか知りたい。そして、責任者は処罰してほしい」と心から願いますよね。

 

ビルマ人にも、そして、世界中のすべてのひとたちが、真実を知ることができる日が早く来ることを願っています。それには、日本をふくむ世界の後押しが必要です。